昨日の書棚の整理で出てきた本、開高 健、『もっと遠く』その見返しに・・・
何かずっと前、もうすっかり記憶から消え去ろうとしていた本、ずっと大切にしていた本だったのに・・・
釣りの絵本、最初はFish on、続く1978年のオーパ、そして1981年出版、『もっと遠く』がこの本だ。
見返しに書いて頂いたサインは1983年ごろだろうか、はっきりした記憶は今はない。
朝露の一滴にも天と地が映っている・・・はたして天才コピーライター開高が創作したコピーだろうか、解らない、だが、そうであってほしい。
洋酒の寿屋の手先だった彼をとても好きになれなかった、そんな時もあった、いつからだろうか、そんな彼の作品に夢中になってしまったのは・・・
開高 健、作家としての真骨頂は随筆にあったと思う。読み手の五感に見事に訴えかける言葉の展開の見事さは随筆にあった、と思う。
存命していたら81歳、川端、大江に続いて3人目のノーベル文学賞受賞の可能性も十分あっただろうに。
BEHOLD、 開高のこのサイン、ロゴマークといってもいいサイン、あぁ、すぐにでも、あぁ、すぐにでも、輝ける闇、夏の闇、読み直してみたい、猛烈に。
昨日の整理ではなかった、どこにいってしまったか、家のどこかにあるはずである・・・