薪ストーブの前、『海辺のカフカ』結末に向かってこれ以上ゆっくり読めない程に読み進める。
昨日の混濁したした表現できぬ不思議な世界にまた引き込まれ始める。
流れるはMP3に焼いたケンプ、シェリング、フルニエのピアノ三重奏曲、作品番号なき曲含め11番 ト長調まで全曲。
聴き慣れた7番『大公』も聴いた覚えもなく全曲CDは終わっていた・・・読了、そして音のないことに気付く。
現実と夢の世界の縁を彷徨うような感覚、読み終わっても現実の世界に夢の世界を引きずっている。
これはボケ老人の戯言では決してない。
作品全部がメタファー、キリリと表現できぬ危うい世界、今は春樹について、作品について語れる状態にない。
いずれ時間を置いて再読することになるだろう。冷静に語れるのはその後だ。