半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

スタニスラス・ドゥアンヌ著、 『数覚とは何か? ― 心が数を創り、操る仕組み』 を読みました。

2018-10-28 17:39:13 | 
スミマセン。今日はブログを書いている余裕がありません。ストック・ネタでゴメンナサイ。

スタニスラス・ドゥアンヌ著、 『数覚とは何か? ― 心が数を創り、操る仕組み』 (長谷川眞理子・小林哲生訳、早川書房) を読みました。

この本を読んで最初に興味を持ったのは、やはり “才知にあふれた動物たち” の章に登場する人間以外の動物に備わっている数覚に関する内容。どうやら数が理解できるという能力が人間のみに許された特権だという考え方は、単なる思い上がりに過ぎなかったようです。 





また “数覚の喪失” の章で言及されたいわゆる数学サヴァンといわれるような人達の能力には驚かざるを得ません。4引く3の計算ができないにもかかわらず、37億5599万8251✕51億6230万3508の計算を一瞬でできる人がいるとは!!。

また最後の “数とは何か?” という章に書かれたラトガーズ大学のランディ・ガリステル教授 (心理学・認知科学) の以下の発言、 「実際、神経系は、表象を作り出す規則を反転させて、数を使って線形の量を表象しているのだ。ラットは (そしてホモ・サピエンスも!) 、数を使って大きさを表象しているのではなく、大きさを使って数を表象しているのだ」 は、私の長年の疑問を一気に氷解させる物でした。

久々にパズルのピースがパチンッと音を立ててはまったような感覚を味わいましたよ。

この本、確かに数学に関する知識がある方がより楽しめるでしょうが、そうでない方でも十分に楽しめる内容だと思います。
コメント
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