投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年11月20日(土)22時43分47秒
長谷寺能満院「天河秘曼荼羅」の近世の写しが出ていると聞いて『仏教図像聚成』という本を探していたところ、意外にも新潟県立図書館にあることがわかったので、今日確認してみました。
B4版総クロス装、上下2巻総700頁、価格は税別12万円という超豪華本ですが、実際に手にしてみると重量がすごくて、ぎっくり腰になりそうでした。
田村隆照氏の「概説」(上、p3以下)によれば、六角堂能満院仏画工房の中心となった画僧大願は次のような人物だそうです。
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大願の生涯については明らかではないが、寛政十年(一七九八)会津若松に生まれ、喜福院で出家得度、持戒堅固な僧として修行に励むが、のち大和長谷寺に修学、事相・教相の研鑽を積み、とくに 悉曇(梵字)の研究者能満院光雲海如和尚との出会いに恵まれたこともあり、その習得に力をそそぎ、『梵学宗要章』ほかの著書もある。また有名な曼荼羅や仏画に接し、その模写にも取り組んだ。その後一旦会津に戻り、藩公の菩提寺である喜福院の住職になったが、仏画への思い断ちがたく、弟子の大成を連れて上京し六角堂能満院に住して真言宗各本山や名刹を訪ね、仏画や曼荼羅の諸尊を模写して粉本を制作し、また観法や修法のための聖教を書写した。
http://kcua.ac.jp/muse/data/HOZOKAN.html
長谷寺能満院「天河秘曼荼羅」の近世の写しが出ていると聞いて『仏教図像聚成』という本を探していたところ、意外にも新潟県立図書館にあることがわかったので、今日確認してみました。
B4版総クロス装、上下2巻総700頁、価格は税別12万円という超豪華本ですが、実際に手にしてみると重量がすごくて、ぎっくり腰になりそうでした。
田村隆照氏の「概説」(上、p3以下)によれば、六角堂能満院仏画工房の中心となった画僧大願は次のような人物だそうです。
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大願の生涯については明らかではないが、寛政十年(一七九八)会津若松に生まれ、喜福院で出家得度、持戒堅固な僧として修行に励むが、のち大和長谷寺に修学、事相・教相の研鑽を積み、とくに 悉曇(梵字)の研究者能満院光雲海如和尚との出会いに恵まれたこともあり、その習得に力をそそぎ、『梵学宗要章』ほかの著書もある。また有名な曼荼羅や仏画に接し、その模写にも取り組んだ。その後一旦会津に戻り、藩公の菩提寺である喜福院の住職になったが、仏画への思い断ちがたく、弟子の大成を連れて上京し六角堂能満院に住して真言宗各本山や名刹を訪ね、仏画や曼荼羅の諸尊を模写して粉本を制作し、また観法や修法のための聖教を書写した。
http://kcua.ac.jp/muse/data/HOZOKAN.html