投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 8月25日(日)22時16分5秒
地鎮祭訴訟で関口精一氏を支援した「津地鎮祭違憲訴訟を守る会」を編者とする『津地鎮祭違憲訴訟─精神的自由を守る市民運動の記録』(新教出版社、1972)を入手して、パラパラ眺めてみました。
同書の構成は、
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序文……友松円諦
Ⅰ 名古屋高等裁判所判決
Ⅱ 研究
1 「地鎮祭」判決と「靖国神社法」……飯坂良明
2 地鎮祭違憲判決について……佐藤功
3 政教分離の原則……高柳信一
4 憲法二〇条三項にいう宗教的活動の意……熊本信夫
Ⅲ 論説
1 国家神道の本質……村上重良
2 津地鎮祭裁判と学問・教育の自由……松島栄一
3 なぜこの裁判を提起したか……関口精一
4 レポート「津地鎮祭違憲訴訟」控訴審……今村嗣夫
5 戦前戦中の国家神道による人権侵害……小池健治
6 地鎮祭違憲判決の波紋……松浦基之
7 習俗と少数者の信教の自由……更田義彦
8 津地鎮祭違憲判決の現代的意義……縄田早苗
9 地鎮祭と習俗……佐木秋夫
Ⅳ 回顧と展望<座談会>……関口精一・佐木秋夫・戸村政博
今村嗣夫・小池健治・日隈威徳
Ⅴ 資料
Ⅵ 活動
Ⅶ 年表
1 「信教自由・政教分離」関係近代宗教史年表
2 津地鎮祭違憲訴訟の経過と「守る会」活動年表
あとがき
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となっています。
また、「津地鎮祭違憲訴訟を守る会」の組織は次の通りです。(p442)
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代表世話人
(学習院大学教授)飯坂良明
(神田寺前主管)友松円諦
(東京大学史料編纂所)松島栄一
常任世話人
今村嗣夫 沖中百合子
加藤一彦 神田弘之
小池健治 権田一正
戸村政博 西川重則
日隈威徳 松浦基之
吉馴明子
世話人四一名
(歴史、宗教、法律、政治各学者、文化人、法律家、仏教・キリスト教・新宗教等各宗教家、一般市民、学生、平和運動家等)
上告審弁護団弁護士
今村嗣夫 大橋堅固
大矢和徳 小池健治
佐藤典子 妹尾晃
高谷進 中村亀雄
西垣道夫 原山剛三
羽生雅則 更田義彦
藤原寛治 松浦基之
宮原守男
(アイウエオ順)
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田中伸尚『政教分離─地鎮祭から玉串料まで』には「弁護団は一〇人以上にもふくれ上がった」とありましたが、上告審では15人ですね。
まあ、それなりの規模の弁護団ではありますが、共産党系の自由法曹団などが本格的に取り組んだ政治・労働事件の裁判では数百人規模の弁護団が結成されることも頻繁にあったようなので、その種の裁判とはやはり傾向が異なりますね。
「守る会」の弁護士はキリスト教関係者が多い、と書いている資料も見かけましたが、詳しいことは分かりません。
ただ、この中に、私がある会社の法務の仕事をしていたときに敵対的な立場で少しやり取りした弁護士さんがいて、その人は共産党系のはずですね。
ま、もちろん津地鎮祭訴訟より遥か後の出来事ですが。
地鎮祭訴訟で関口精一氏を支援した「津地鎮祭違憲訴訟を守る会」を編者とする『津地鎮祭違憲訴訟─精神的自由を守る市民運動の記録』(新教出版社、1972)を入手して、パラパラ眺めてみました。
同書の構成は、
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序文……友松円諦
Ⅰ 名古屋高等裁判所判決
Ⅱ 研究
1 「地鎮祭」判決と「靖国神社法」……飯坂良明
2 地鎮祭違憲判決について……佐藤功
3 政教分離の原則……高柳信一
4 憲法二〇条三項にいう宗教的活動の意……熊本信夫
Ⅲ 論説
1 国家神道の本質……村上重良
2 津地鎮祭裁判と学問・教育の自由……松島栄一
3 なぜこの裁判を提起したか……関口精一
4 レポート「津地鎮祭違憲訴訟」控訴審……今村嗣夫
5 戦前戦中の国家神道による人権侵害……小池健治
6 地鎮祭違憲判決の波紋……松浦基之
7 習俗と少数者の信教の自由……更田義彦
8 津地鎮祭違憲判決の現代的意義……縄田早苗
9 地鎮祭と習俗……佐木秋夫
Ⅳ 回顧と展望<座談会>……関口精一・佐木秋夫・戸村政博
今村嗣夫・小池健治・日隈威徳
Ⅴ 資料
Ⅵ 活動
Ⅶ 年表
1 「信教自由・政教分離」関係近代宗教史年表
2 津地鎮祭違憲訴訟の経過と「守る会」活動年表
あとがき
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となっています。
また、「津地鎮祭違憲訴訟を守る会」の組織は次の通りです。(p442)
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代表世話人
(学習院大学教授)飯坂良明
(神田寺前主管)友松円諦
(東京大学史料編纂所)松島栄一
常任世話人
今村嗣夫 沖中百合子
加藤一彦 神田弘之
小池健治 権田一正
戸村政博 西川重則
日隈威徳 松浦基之
吉馴明子
世話人四一名
(歴史、宗教、法律、政治各学者、文化人、法律家、仏教・キリスト教・新宗教等各宗教家、一般市民、学生、平和運動家等)
上告審弁護団弁護士
今村嗣夫 大橋堅固
大矢和徳 小池健治
佐藤典子 妹尾晃
高谷進 中村亀雄
西垣道夫 原山剛三
羽生雅則 更田義彦
藤原寛治 松浦基之
宮原守男
(アイウエオ順)
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田中伸尚『政教分離─地鎮祭から玉串料まで』には「弁護団は一〇人以上にもふくれ上がった」とありましたが、上告審では15人ですね。
まあ、それなりの規模の弁護団ではありますが、共産党系の自由法曹団などが本格的に取り組んだ政治・労働事件の裁判では数百人規模の弁護団が結成されることも頻繁にあったようなので、その種の裁判とはやはり傾向が異なりますね。
「守る会」の弁護士はキリスト教関係者が多い、と書いている資料も見かけましたが、詳しいことは分かりません。
ただ、この中に、私がある会社の法務の仕事をしていたときに敵対的な立場で少しやり取りした弁護士さんがいて、その人は共産党系のはずですね。
ま、もちろん津地鎮祭訴訟より遥か後の出来事ですが。