◆ドイツの形はわかりますか?
「ドイツの形を思い浮かべてみてください」といわれても、思い出せる人はそれほど多くはないかもしれません。
それではイタリアの形はどうでしょう。
遥かに多くの人がその形を思い浮かべることができるのではないでしょうか。
これはイタリアの形が長靴の形に似ていて、
長靴の形に結びつけて覚えることができるためであり、
実際多くの人がそうしてイタリアの形を覚えているようです(あなたもそうだったのではないですか?)。

自分にとって身近なもの、よく知っている事柄に、
覚えようとするものを結びつけて記憶していけば、
それが記憶を導き出すためのタグとなって、思い出すことがいとも簡単になります。
例えば「源氏物語」が「紫式部」によって書かれ、それが「国風文化期」であることを覚える際、最もイメージが鮮やかな語は「紫」です。
色を意味するこの語に「源氏物語」や「国風文化」も関連付けて、「原色」「濃く」とし、
「原色紫一部濃く。」とでもすれば、
「源氏物語」「紫式部」「国風文化」という3つの情報が連想によって繋ぎ合わさり、
容易に思い出せることをおわかりいただけるでしょう。
このように複数の情報を関連付けることによって情報は格段に取り出しやすくなります。
関連付けられ、連想を引き出しやすくなった情報は実際の試験の場で大きな威力を発揮するのです。