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入試 大戦景気~金融恐慌

2014-12-23 | 入試問題+ゴロ合わせ

次の文章を読み、設問に答えなさい。

第一次世界大戦は、日本の経済にかってない好況をもたらした。開戦直後は、さまざまな混乱も生じたが、2 年目の 1915(大正 4)年後半から「戦争景気」の到来となった。その最大の要因となったのは、輸出の急増であった。その背景には、( 1 )市場からヨーロッパ商品が後退したことがあった。

最大の貿易相手国( 2 )向けの生糸などの輸出も急増し、日本は、明治期以来はじめて輸入超過から輸出超過に転じた。1916 年の商品別輸出構成をみると、生糸をはじめ、( 3 )、銅、絹織物の順となっている。

一方、国際的な船舶不足により海運業が発展し、造船業も急速に拡大した。また鉄鋼業でも、八幡製鉄所の拡張や満鉄の( 4 )製鉄所の設立のほか、民間製鉄所の新設と拡充がみられた。染料・医薬品・肥料の分野で( 5 )からの輸入がとだえたことや、ア政府の製造奨励策によって、化学工業も発展の機会を得た。

電力業では、大戦前の時期から、従来の( 6 )発電から( 7 )発電へと主力が移り、長距離高圧送電が進展した。1915 年 3 月から、田端変電所を通じて東京に供給された( 8 )からの送電線
は、田端変電所まで 226 キロメートル、電圧は11 万 5000 ボルトで、当時としては画期的なものであった。
電力業の発展にともない、電灯が普及し、工業動力も蒸気力から電力へと変わっていった。また、イ電気機械工業や電気化学工業の発展も促すこととなった。
「戦争景気」は、ヨーロッパでの戦争という外部要因によるものであったから、戦争の終結は日本経済を
苦しい状況に陥れることとなった。戦争終結から約 1 年間は、ヨーロッパ諸国の復興の遅れなどもあって、
好況が持続した。

政府は、これに乗じて産業振興策を積極化したが、投機熱や物価騰貴を招くことに
なった。( 9 )年3月の株式相場の下落をきっかけに「戦後恐慌」が発生した。

4月以降、銀行の休業や取付が発生し、綿糸・生糸などの商品相場も下落し、製造業も不振となった。1923(大正!2)年 9 月 1 日に起こった関東大震災は、京浜地方を中心に日本経済を麻痺状態に陥れた。政府は、エ諸令を発して事態の回復に努めた。なかでも銀行手持ちの決済不能の手形(震災手形)は、日本銀行の特別融資で処理することになったが、1926(昭和元)年末にいたっても未決済が残っていた。
1927(昭和 2)年、議会でこの震災手形の整理法案を審議するなかで、震災手形をかかえたオ銀行
不良な経営状態が暴露され、取付け騒ぎが起こって銀行の休業があいついだ。その後、台湾銀行と第
一次大戦中に急拡大した( 10 )との不正な関係が暴露されて、より深刻な状態となった。政府は、巨
額の不良債権を抱えた台湾銀行を緊急勅令によって救済しようとしたが、内閣の政策に不満を感じて
いた( 11 )の許可が得られずに内閣は総辞職した。

その後成立したカ内閣は、モラトリアムを発し、日本銀行に巨額の融資を実現させて、この金融恐慌を収束した。
問1.(1)から(10)までのそれぞれに、もっとも適切な語を、それぞれの語群から 1 つ選び、その記号をマ
ークしなさい。

(1) A.イギリス B.ドイツ C.アフリカ  D.アジア E.北米 F.南米
(2) A.ドイツ B.イギリス  C.アメリカ D.フランス E.中国 F.オーストリア
(3) A.石鹸 B.マッチ C.陶磁器 D.綿糸.綿織物 E.セルロイド F.帽子
(4) A.京城 B.奉天 C.兼二浦  D.鞍山 E.本渓湖 F.昭和
(5) A.ドイツ B.イギリス C.アメリカ D.フランス E.中国 F.オーストリア
(6) A.原子力  B.火力 C.水力 D.地熱 E.風力 F.太陽熱
(7) A.原子力  B.火力 C.水力 D.地熱 E.風力 F.太陽熱
(8) A.塔ノ沢発電所 B.駒橋発電所 C.千住発電所  D.猪苗代発電所
E.石岡発電所 F.長良川発電所
(9) A.1918 B.1919 C.1920  D.1921 E.1922 F.1923

(10) A.鐘淵紡績  B.鈴木商店 C.神戸製鋼所 D.十五銀行 E.帝国ホテル F.日産
(11) A.貴族院 B.衆議院  C.枢密院 D.天皇 E.陸軍 F.海軍
問2.下線部アの奨励策と同様、大正期に制定された産業振興のための法を下記から 1つ選び、その記
号をマークしなさい。
A.自動車製造事業法 B.製鉄業奨励法 C.造船奨励法
D.航海奨励法 E.電力国家管理法 F.重要産業統制法

問3.下線部イについて、ドイツの電気機械会社との資本提携により、大正期に設立された会社を下記
から 1 つ選び、その記号をマークしなさい。
A.日本電気 B.松下電器 C.芝浦製作所 D.東京電気  E.富士電機 F.三菱電機
問 4.下線部ウの政府の内閣総理大臣の氏名を下記から 1 つ選び、その記号をマークしなさい。
A.寺内正毅  B.原敬  C.高橋是清 D.加藤友三郎 E.清浦奎吾 F.加藤高明
問5.下線部工の諸令に関して、この時期に発せられなかったものを下記から 1つ選び、その記号をマー
クしなさい。
A.戒厳令 B.支払猶予令 C.暴利取締令 D.非常徴発令
E.国民徴用令 F.米穀輸入免税令
問6.下線部オに関して、大蔵大臣が、経営状態の悪かった渡辺銀行が休業したと失言したことが直接
のきっかけとなった。その大蔵大臣の氏名を下記より 1 つ選び、その記号をマークしなさい。
A.石井菊次郎 B.井上準之助 C.高橋是清 D.片岡直温  E.浜口雄幸  F.池田成彬

問 7.下線部力の内閣の時期の出来事ではないものを下記から 1 つ選び、その記号をマークしなさい。
A.第一回普通選挙 B.治安維持法改正 C.山東出兵 D.第一次上海事変  E.東方会議  F.3.15 事件
解 答
問1 1 D  2 C  3 D  4 D 5 A 6 B 7 C  8 D  9 C  10 B  11 C
問2 B  問3 E  問4 B  問5 E 問6 D  問7 D

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入試 大戦景気と社会運動

2014-12-23 | 入試問題+ゴロ合わせ


次の文章を読んで、下記の設問に答えなさい。
日露戦争後、おおむね不況つづきであった日本経済にとって、第一次世界大戦の勃発は、まさしく「天佑」であった。開戦直後は先行の不安から経済界は混乱したが、1915(大正 4)年後半になると急速に好景気が到来した。戦争によってアジア市場から後退したヨーロッパ諸列強にかわって、日本の商品がこの地域に大量に流れこんだ。中国に対する[ A ]・綿布の輸出が急増し、アメリカの好況によって[ B ]の輸出もさかんになった。また交戦国の戦時需要も増大した。こうした輸出の急増と海上運賃の高騰などによる貿易外収支の増大によって、国際収支は黒字となり、日本は債務国からいっきょに債権国に転じた。経済界は未曽有の好況をむかえ、紡績業・織物業・製糸業の軽工業をはじめ、造船・①鋼・機械・②化学・金属などの重化学工業の発展もめざましく、大戦景気を通じて日本の産業構造の変化がすすんだ。中でも造船・海運は世界的な船舶需要の急増による日本船舶の大量輸出や運賃、チャーター料の急騰によってブームがおこり、③短期間に巨額の利益をあげるものが続出した。

こうして日本は世界[ C ]の海運国となった。
大戦景気で工場労働者数が増加し、勤労者の賃金はかなり上がったが、大戦中に物価が約 2 倍に上昇したので、勤労者の生活は楽ではなかった。とくに大戦の長期化や[ D ]をあてこんだ米商人の買いしめや売り惜しみのために米価は暴騰した。大戦景気は巨富をつむ者を生んだ反面、勤労者の収入増加を物価高で帳消しにしたり、米価暴騰により最低生活に苦しむ下層民の存在を表面化させた。

こうした中で経済学者[ E ]が、「驚くべきは現時の文明国に於ける多数人の貧乏である」という一文ではじまる[ F ]を著わし、富める者の倫理的自覚を促したことは、象徴的なできごとであった。
1918(大正 7)年、漁村の主婦たちの米の安売り要求の行動が「[ G ]女一揆」として新聞で全国に報道されると運動は各地に波及し、1 道 3 府 38 県に及ぶ④米騒動に発展した。

これは米価暴騰による生活苦からおこった民衆暴動であり、1905 年、[ H ]条約調印の日におこった[ I ]などとは性格の異なるものである。しかし規模の大きさや全国的なひろがりをもっていただけに、その社会的影響は大きく、この前年におこった[ J ]の影響とあいまって、その後大衆運動の展開の一つのきっかけをあたえるものとなった。
〔設問〕
(1) 空欄 A~J に該当する語句を下記の語群から選び、その記号を記しなさい。

イ.河上肇  ロ.越中  ハ.ポーツマス  ニ.貧乏物語  ホ.第三位  へ.茶 ト.生糸  チ.山東出兵  リ.森戸辰男 ヌ.日比谷焼打ち事件  ル.ロシア革命 ヲ.万歳事件ワ.第一位 力.綿糸 ヨ.絹織物 タ.日本之下層社会 レ.ヴェルサイユ  ソ.対華二十一箇条の要求 ツ.シベリア出兵 ネ.経済録 ナ.越後 ラ.パリ不戦 ム.第二位ウ.越前 ヰ.吉野作造 ノ.青島攻撃

(2) 下線部①の鉄鋼業について、1918 年に南満州鉄道株式会社が設立した製鉄所の名を記しなさい。

(3) 下線部②の化学工業はヨーロッパのある国からの薬品・化学染料・肥料などの輸入がとだえたため
に発展した。その国はどこですか。

(4) 下線部③を何といいますか。

(5) 下線部④で総辞職した内閣名を記しなさい。

(6) (5)の内閣のあとに本格的な政党内閣が成立した。その首相の姓名を記しなさい。
[解 答]
(1) A 一カ  B 一ト C 一ホ D 一ツ E 一イ F 一ニ  G 一ロ  H 一ハ I一ヌ J 一ル
(2) 鞍山製鉄所 (3)ドイツ (4) 船成金 (5)寺内正毅内閣 (6)原 敬

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