山川に 風のかけたる しがらみは
ながれもあへぬ もみぢなりけり
やまがはに かぜのかけたる しがらみはながれもあへぬ もみぢなりけり
春道列樹 男
現代訳
山あいの谷川に、風が架け渡したなんとも美しい柵があったのだが、それは (吹き散らされたままに) 流れきれずにいる紅葉であったではないか。
春道列樹(はるみちのつらき)の紹介
春道 列樹(はるみち の つらき、生年未詳 - 延喜20年(920年))は、平安時代中期の歌人。物部氏の一族で、主税頭(一説に雅楽頭)・春道新名(にいな)の子。子に有方・有近・仲方がいる。官位は六位・壱岐守。
山川に かしなも。
3字決まり