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蘭学(発展期) 〈大槻玄沢、『蘭学階梯』を著す〉★

2017-01-27 | 『新世界史頻出年代暗記』

 

Otsuki Gentaku writes “Rangaku kaitei (A Ladder to Dutch Learning)”.

海底(かいてい)知らん お月様。

       『蘭学階梯』 芝蘭堂     大槻玄沢

 

杉田玄白前野良沢に学び、ペンネームを両人にちなんだ大槻玄沢は江戸に芝蘭堂を開設し(芝蘭堂では稲村三伯らが学んだ)、新元会(オランダ正月)を開催。また、蘭学の入門書である『蘭学階梯』を著した。

 

 

●化政文化(蘭学)

 1796年〈稲村三伯、『ハルマ和解』を完成〉

 Based on Halma's "Dutch-French Dictionary," the first Dutch-

Japanese dictionary in Japan was compiled by Sanpaku INAMURA, Genzui UDAGAWA and others in 1796 and published as "Haruma 

wage (the Japanese Edition of Halma's Dictionary)".

否苦労した春までは。

   1796年 稲村三伯 ハルマ和解不忍池図』  司馬江漢      銅版画

 

因幡国鳥取藩医であった稲村三伯は、大槻玄沢の『蘭学階梯』に影響を受け、玄沢の門に入り、蘭学を学ぶ。フランソワ=ハルマの蘭仏辞書を玄沢から借り受け、その和訳を苦心の末に完成。1796年、日本初の蘭和辞書『ハルマ和解』として完成、刊行した。のち京都で蘭学塾を開く。なお、同じハルマの辞書から、蘭和辞典(『長崎ハルマ』、『ズーフハルマ』)も作られている。このため三伯の方を『江戸ハルマ』とも呼ぶ。

 

大槻(おおつき)玄沢(げんたく))(蘭学階梯(かいてい))『環海異聞』芝蘭堂(しらんどう)

[ポイント]
1.大槻玄沢は、私塾芝蘭堂を開き『蘭学階梯』を著し、その弟子稲村三伯は蘭和辞書『ハルマ和解』を完成した。

[解説]

1.大槻玄沢(1757~1827)は、一関藩出身の蘭学者。杉田玄白前野良沢の弟子。「玄沢」とは、師2人から一文字ずつもらったもの。友人に仙台藩医工藤平助がおり、その推挙で一関藩の本家仙台藩の江戸詰藩医となる。玄沢は、1788(天明8)年、蘭学の入門書『蘭学階梯』を著し、翌1789(寛政元)年、江戸に蘭学塾・芝蘭堂をひらいて稲村三伯など多くの人材を育成した。なお仙台藩の船頭津太夫(つだゆう)ら(1804年レザノフが送還)から聴取して著した漂流記に『環海異聞(かんかいいぶん)』((1807(文化4)年)がある。また1795年には太陽暦の1月1日に初めてオランダ正月を祝っている。

2.稲村三伯(1758~1811)は、因幡国鳥取藩医。大槻玄沢の『蘭学階梯』につよい影響を受け、江戸の玄沢の門に入り、蘭学を学ぶ。フランソワ=ハルマ(1653~1722)の蘭仏辞書を玄沢から借り受け、その和訳を苦心の末に完成。1796年、日本初の蘭和辞書『ハルマ和解』として完成、刊行した。のち京都で蘭学塾を開く。なお、同じハルマの辞書から、オランダ商館長ズーフ(ドゥーフ)が日本人通詞に命じ、出島で蘭和辞典(『長崎ハルマ』、『ズーフハルマ』)(1831年)も作られている。このため三伯の方を『江戸ハルマ』とも呼ぶ。

〈2016立教大・済コミュ福観光〉

 蘭学は、徳川吉宗が漢訳洋書の輸入を緩和したこともあって、18世紀後半から本格化した。なかでも仙台藩の蘭方医大槻玄沢は、蘭学の入門書である『( ル )』を著し、また、江戸に( ヲ )という蘭学塾を開いて多くの蘭学者を教育した。さらに高橋景保の建議によって、幕府が天文方に蛮書和解御用を設けると、そこでの翻訳作業にも従事した。」

(答:ル蘭学階梯、ヲ芝蘭堂)〉


〈2016早大・政経

【史料】大槻平次上書
 私義、昔年[ 1 ]を編著仕候大槻玄沢と申者次男に御座候所、魯西亜国の義は、……文化年中、レサノツト〔レザノフ〕え論文御渡し……。

問i 空欄1に入るものはどれか。


 a『環海異聞』  b『采覧異言』
 c『新訂万国全図』 

 d『航海遠略策』 e『辺要分界図考』」

(答:a)〉


〈2014明大・法(法律)

 大槻玄沢は、『[   ]』という蘭学の入門書を著し、江戸で芝蘭堂という蘭学塾を開いて多くの門人を育て、また宇田川玄随は、オランダ内科書を訳して『西説内科撰要』を著し、蘭学は医学分野でめざましく発展した。玄沢の門人[ ク ]は、蘭日辞書である『ハルマ和解』をつくった。

問10 空欄[ ク ]に該当する人名を記しなさい。」


(答:ク稲村三伯 ※記号の無い空欄に対し設問はないが[蘭学階梯])〉

〈2013学習院大・法

 外国語学習で必須なのが辞書である。佐久間象山も強い関心をもっていた。オランダ語については,つとに1796年,稲村三伯らが訳出した[ 7 ]和解が刊行されいた(いわゆる江戸[ 7 ]が,その後、オランダ商館長ヅーフらの編集によるヅーフ[ 7 ](いわゆる長崎[ 7 ])も作られる。辞書によって横文字を正確に和訳することが,蘭学者たちの使命であった。」

(答:7ハルマ)〉


〈2011文教大・全学部:「

問8 下線部h大槻玄沢の門下からは多くの蘭学者が輩出したに関連して、蘭学者とその著者の組合せとして正しいものはどれか。次の中から一つ選べ。

 1宇田川玄随-『蘭学階梯』

 2宇田川玄随-『ハルマ和解』
 3稲村三伯 -『蘭学階梯』
 4稲村三伯 -『ハルマ和解』」

(答:4)〉

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