1886年6月 甲府雨宮製糸場女工スト。
嫌やろ雨は こう降ると。
1886年 雨宮製糸工場 甲府
[ポイント]
1.日本初の争議(ストライキ)は、1886年の雨宮製糸争議。
[解説]
1.日本初のストライキは、1886年(明治19)6月、山梨県甲府の雨宮製糸工場で起こった争議。組織のない自然発生だが、日本の工場労働者による最初のストライキとして知られる。
2.14時間労働を30分延長し、日給も下げると通告されたことに対し、100余名の女工が就業を拒否して近くの寺に立てこもったもの。
3.甲府地区では製糸工場が増加して労働力不足が生じた。その結果、好条件を求めて工場を移動する女工が少なくなかった。これに対し、製糸業者が連合して、工女の移動の禁止、労働時間の延長、賃金切下げなどを強制しようとしたところから発生した。
〈2015立命館・全学部
(d)下線部2生糸生産振興のために官営模範工場を設立しに関連して、1872年に群馬県に設立された生糸生産振興のための官営模範工場はどれか。もっとも適当なものを下から一つ選べ。
あ三田育種場 い新町紡績所
う雨宮製糸工場 え富岡製糸場」
(答:え)〉
〈2014立大・現代心理(映像身体)・社会・コミュ福祉(福祉)
問3.これ(女工)に関する記述として正しくないのはどれか。次のa~dから1つ選べ。
a.甲府の雨宮製糸工場の女工たちは、日本最初の工場ストライキを起こした
b.諏訪製糸同盟は、工女登録制度をつくった
c.高野房太郎は『女工哀史』を著し、紡績女工の過酷な労働実態を明らかにした
d.1900年頃の工場労働者の約6割が繊維産業で働いており、その大部分は女性であった」
(答:c)〉
〈2011明大:全学部
問4 下線部(エ)労働運動が活発化に関連し、労働運動や労働組合の説明として誤っているものはどれか。次のA~Dのうちから一つ選べ。
A 雨宮製糸ストは1886年に山梨県で女工が起こしたもので、日本で最初に起こった工場労働者によるストだとされる。
B 労慟組合期成会は高野房太郎や片山潜らによって労働組合結成を促進するために1897年に組織された。
C 友愛会は鈴木文洽らによって1912年に結成されたが、幸徳秋水らが唱えた直接行動主義を支持していたため、同年に解散を命じられた。
D 1940年に新体制運動が始まると、労働組合・労働団体は解散し、工場ごとに産業報国会が作られ、その全国的な連合体として大日本産業報国会が結成された。」
(答:C× ※友愛会は穏健な労資協調主義)〉