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我が家からのアクセスがあまり良くない戸塚辺り
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昨日は意を決して、出かけてきました
行き先は永青文庫です
永青文庫は、目白台にある肥後細川家の下屋敷だったところに出来た大名家由来の美術館
元首相のおじいさんにあたる細川護立氏が建てたそうです
目白台から行けば坂を降りて行ける美術館ですが、東西線の早稲田で降りて、急な階段を登りました
胸突坂💦
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大学の卒業式のようで、袴姿の学生さんもたくさん見かけました
お目当ては、細川家とその家老、松井家の三代の資料やお茶道具
私は漢字が苦手で、日本史や中国の歴史が苦手
多分歴史大好きなトトさんの百分の一の知識もなければ、千分の一の好奇心もない❗️と よ〜く自覚しています
それでもお茶の世界の事なら、少しだけ興味と関心があるのです
美術館は、洋館4階建で、一階で入り、一気に四階まで上がり、順次見ていく形式でした
今回の展示は、家老松井興長がメインでした
細川家の初代大名細川藤孝の時から仕えた名家老だったそうで、信長、秀吉、家康からも信頼も厚く、一目置かれていたエピソードが、いくつもの書簡に遺っています
展示内容は撮影禁止
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上の画像は松井文庫に保存されている陣羽織とそれを着た松井興長(ネットから拝借)
家光が江戸城普請時に、興長の功績に感謝して家光の陣羽織を与えた物だそうです
だから金糸で葵の御紋が縫い取られています
びっくりするほど保存状態が良くて、素材は緋色と黒のラシャ
横段になるように、とても緻密な針仕事で付き合わせるようにして縫ってある陣羽織でした
毛織物なのに虫食いもほぼ見られず、松井家が代々いかに大事にしていたかがわかります
書簡の中には、利休の手紙もありました
しかも、なんともドラマティックなエピソードが伝わっている利休が秀吉から堺に蟄居するように命じられ、淀川を下る時の物
このエピソードとは、
利休は秀吉の茶頭でしたが、政治の世界にも深く関わっていました
それを面白く思わない石田三成が秀吉に色々進言した中に、大徳寺山門楼上に利休の像を設置したことがあります
利休像の下を秀吉が通る事になるなんて😱・・・というわけです
他にも、天下一の茶匠と言われた利休が茶道具の売買で暴利を得た事も秀吉の勘気に触れたとか
そんなイチャモンのような理由で京都を追われて堺に下る事になるのです
その時に、利休の弟子の古田織部と細川三斎(細川忠興)が川べりで見送ります
二人とも命をかけての見送りだったようです(秀吉に知れれば、自分達もどんなトガがかけられるかわからないのですから)
その見送りに、細川家の家老の松井興長が駆けつけられなかった事を詫びた文を利休に送りました
利休はその返事として、織部と三斎が見送ってくれて嬉しかった・・・そのような内容の文が残っていて展示されていました
他にも細川家三代が相撲に興じていたら、厳しく諌めた手紙やその諌めへの返事
おまえの言うことは良くわかったけど、江戸では相撲はそんなに野蛮なものではなく、皆興じているから、私はやめないよ
熊本でも民に乱暴な事はしないように相撲取りに言うから、うるさい事は言うなよ
そんなお殿様の返事もありました
他には晩年の宮本武蔵と細川家との関係資料も
宮本武蔵の水墨画が何点も展示されていて、武蔵は絵も描いていたんだと、びっくり
お茶道具はあまり数はなく、唐物尻ふくらの茶入れとお仕覆三点、筒茶碗や水指などが展示されていました
楽しい鑑賞が出来た今回の永青文庫の春季展でした
そして名君には名家臣の存在が大きいんだと
プーチンにはいないのよねぇ〜、困った事に
あのブルドックのような外相のしれっとした嘘
思い出しただけでも気分が悪くなります
永青文庫を出て細川庭園を降り、お抹茶を一服
松の雪吊りがしてあります
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一緒したのは、上京の度に一緒してくれる友人
その後、坂を登り目白台へ
飛び込みで入ったイタリアンの店は、とてもコスパも良くお味もいい店でした
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スープ、サラダ、ホカッチャの次に出てきたのはワカザキのフリットのエスカベージュ
たっぷりあり、お腹いっぱい
デザートはティラミスとマンゴーソルベに珈琲
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これで1,500円
前日の三分の一
この後、東京カテドラル大聖堂へ
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1964年に完成した教会は、故丹下健三氏が設計したもので、東京大空襲で消失した教会を再建した物
教会なのでもちろん中に入れます
しばし外と遮断された中に身を置いて
信者ではないけど、祈りたくなる今の世の中
斬新なデザインは、プロテスタントの教会風にも見えます
ベルリンに似たような雰囲気の教会があり見学した事を思い出しました
あの教会は何という教会だったかな?
カイザー ヴィルヘルム記念教会?
モダン建築の教会だったような
この後目白駅まで歩く事にしました
が、雑司ヶ谷で地下鉄副都心線で帰る事にして、友とお別れ
お天気も良く、桜も咲いていて気持ちのいい散策でした
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
帰宅してもお腹は減っていません
でも夕食を抜けば、ついチョコレートなぞを口に入れてしまいそうなので、軽く済ませる事に
こちらで一人の時は外食かお弁当にしたらと言いながら、私に菜園の野菜を採ってきたトトさん
山のような春菊とブロッコリーを持たられてきているのです
二子玉川では友人二人にその野菜を押し付けましたが、まだまだたくさん残っています
春菊を茹でて、ベーコンと炒めて卵を落としました
卵を数日食べていない!
他に、自分で作った切り干し大根も前回持ってきていたようで冷蔵庫に入っています
水で戻して、そのままワサビゴマドレで
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こんな物でも、十分でした
久しぶりに休肝日になりました😅
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