前回作ったカッポウ着は 生地が冬用だったので、とても温かいのですが、
その分、着る季節が大幅に限定されてしまいました。
そこで、3シーズン使えるカッポウ着も 欲しくなり、薄手のコットンで作ることに。
今回は布幅もたっぷりあるし、布を継ぎ足す必要もないから、
簡単にチャチャッと作れると思っていましたが、なかなか思うようにいきません。
チェックの柄だったので、柄合わせに時間をとられました。
ポケット付けは、ポケットの位置を記しておき、少し大きめに裁ったポケット布を柄を合わせて、正確に裁断。
その後、メルター(仮接着糸)をしつけ糸代わりに使って、ポケットをかっぽう着にのせていきます。
カッポウ着のポケット付けの位置にポケットを置き、ピンでとめます。
メルター糸で柄がずれないように仮接着していきます。
しつけ糸よりも 布が動かないので、ミシンかけの時、縫いずれをふせぐことができます。
ポケットや衿ぐりは 最も仕立ての良し悪しが目立つところですが、
ちょっとした工夫で 素人でもぐっと差のでる仕上がりにすることが出てきます。
次に前衿ぐりの始末です。
ミシンで縫った後、カーブに沿って、ミシンの縫い目ぎりぎりまで はさみで切りこみを入れ、
その後 縫い代をアイロンで割ります。
この時持っていれば、仕上げ万十のような 硬くて丸みのある台の上でアイロンをかけると
簡単に作業ができます。
私は腕の形のウデ万という小ぶりな万十でほとんど間に合わせています。
でも 仕上げ万十などがない場合は、そうですね、私だったら、着物を着るときに使う
帯枕を利用するかもしれません。(着付けの業界の方からNGがでるかも)
帯枕に晒し程度(日本手ぬぐい)の布を置き、その上で縫い代を開くと、
平らなアイロン台の上より作業がしやすいと思います。
上の写真のように 縫い代をきれいにアイロンで開いておくと、見返し部分を裏側に返したあとも簡単におさまり、
見返しを少々控えて さらにアイロンで整えることもできます。
和裁では こてを上手に使いなさいと よく言われましたが、洋服や小物作りでも同じです。
私は、このような 細かい作業をするときは ほとんど ミニアイロンとかベビーアイロンとか呼ばれている
手のひらに収まるほど小さなアイロンを使っています。
今回も 参考にした 本は
おけいこ着・水屋着―かんたんソーイング (茶の湯手づくりBOOK)木村 幸夫,ちい茶な会淡交社このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます