Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

ザゼンソウに会いに

2006-04-08 11:53:22 | 旅行記

去年滋賀の木之本から高月まで北国街道を歩いたときに 道を聞いたご婦人に教えてもらった。 余呉の奥にはザゼンソウが群生しているところがあると。

ザゼンソウ このはなを見たことはある。 最も写真ではあったが 北国のネット仲間が写真で見せてくれた花だった。

水芭蕉を丸くしたような花で 赤茶色  水芭蕉と同じ仲間らしいのだけれど 印象はずいぶん違う。水芭蕉は 清楚で高貴な感じがするけれど ザゼンソウは なんだかユーモラスで 可愛らしい。

まん丸なお堂に籠ったお坊さんのように見える。 東北出身の友達に話すと「ザゼンソウは嫌と言うほど咲くから珍しくも何ともないよ」って言われた。おまけに匂いが悪いので馬糞とか言われているとか。アメリカでもスカンクキャベッジって言うらしいし。

 どうもこのはなは北国のものらしい。 愛知県でも茶臼山のあてび平に 3月になると顔を出すという。 滋賀県では 雪を割って出てくると言う感じ。 このあたりが ザゼンソウの南限。

場所は余呉から 北国街道沿いの県道を今庄に向かって行く 中河内と言うところにあった。 雪の深いところで この先の柴田峠(柴田勝家に由来するらしい)では冬は通行止めになる。

中河内のバス停から脇道に入った直ぐの川を渡った湿原にあると聞いていた。

バス停は行って直ぐ道路は通行止め。 ゲートで止めてあるとか言うものではなく 雪の壁が 行く手を遮っていた。そこに車を駐めて探してみる。 まさかそんなに雪が深い仲を歩くとは思わなかったから トレッキングシューズしか持ってきていない。

「何処だー。 どこにあるんだー」 木の葉や木の枝が積もって綺麗とは言えない雪一面では見当がつかない。 そのうち小さな小川の向こうに雪に半分生まれたザゼンソウ群生地の看板発見。 金網で作った橋を渡って そのなかに入ってみる。

一面雪の中だけれど その中にも 水の流れるところや気の根元は少しずつ雪が溶けて大きく抉れて地面が見るところがある。 

ずぼっ ずぼっ 壷足はきらいじゃー 足が 足がぬ ぬ抜けない

諦めて帰ろうかと思ったけど何メータも行かないうちにその抉れた所にたどり着いた

あ ある  目が慣れてくると あちこちに 赤っぽい塊があるではないですか? まさしくこれはザゼンソウ ただ窪地に生息しているので 上からは どうしても表情が撮れない。

Zazensou1

木の根っこに捕まって踏ん張り もう片方の足は 窪地の木の根っこに足をおろし かろうじて空いている片手で シャッターを押す。 呆けたり 変な位置に写ったり なかなかうまくいかないけれど 何とか 連れ帰る事ができた。 その匂いも嗅いでみたかったけれど 思いっきり顔近づけたけれど 確認できず。

それでも 長い間憧れたザゼンソウに会えたことは嬉しい。

ただ行って写真を撮ってきただけの話なんだけれどね

やがてこの地域も雪が溶けて 雪の下からは もっと沢山のザゼンソウが姿を現すのだろうな。

残念ながら このザゼンソウが この先どうなるのかは知らない。

コメント (4)
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