前に歩いたときは 林道を大分歩いて 斜面をよじ登って 尾根に出た。そのときの様子である。そんなに高くはない。
そのとき どうしてこんな斜面を登るのかしら?と思った。下にシハイスミレがあったので 見せてくれようとしたのかな? そんなふうに思っていたけれど 今回謎が解けた。
私たちはベンチのはんたいがわにある東海自然歩道の入口から登っていった。 今回は手抜きをしないで 正式な道を歩きたいと思ったから。
ところが これが結構きつかった。りょうがわが切り立った尾根を(怖いほどではないけれど)ひたすら登る。
あれれ? あの時途中からの登りはこんなに無かったぞ。遙か下の方に さっきの林道が見える。道理で・・・あれはこの道のショートカットだったんだ。
いくつも上り下りを繰り返して行く。今更引き返すのも嫌だし 二つ目の目標 カタクリ まだみていないし
お? 蝶蝶? アゲハのようなちょっと黄色っぽい縞の蝶蝶
「ギフチョウ?」
「まさかね。ギフチョウなら おしりが派手に赤いよ。」
ん~~ 確認出来ないうちにひらひら行ってしまった。まさかだよ ちょっと早すぎるもの きっと違うよ。
「ぎゃー~っ」 またしてもピーちゃんの声。
「あれ あれ あれ」
陽がさんさんとさしている斜面に あらら カタクリ 暑くないの?ってくらい陽を浴びてしっかりイナバウアー
おやおや こんにちは この辺り枯れ葉がいっぱい積もっていて葉っぱが足下にいっぱいあるのだけれど 気付かないでいたのね。知らずに踏んじゃったのもあるよ。
しかし良かった。カタクリ少々早いのでは・・・と言われていたからね ラッキー
その後さらにたくさんのカタクリに出会い 感激のご対面。
「イワウチワだけでも満足なのに カタクリまでみられちゃったし 良かったね。」
しかし 何かギフチョウが気になっていた。
願うと叶う。
一つぐらい 早とちりで出てきてくれても良いよね。
行っても行っても頂上に着かない。 一体全体の どのくらいまで来たのだろうか?
不安になって地図を広げてみる。ありゃりゃ まだあの鉄塔まで行かないと 頂上はその先だよ。
何度偽ピークに騙された事やら。
この山は桜と言うよりはタムシバで 山全体が 華やいで見えた。
何度か倒木に行く手を遮られ 登ったりくぐったり。。。
しかし これはどうよ? 登ることもくぐることも叶わない。「行っては 駄目の合図では?」って 今頃そう言われても困るけれど。
右手に回り込み 登山道を外れて進もうとしたとき 「ぎゃー」とまたもやピーちゃんの声。
「ね 赤いよ 赤いよ。」「ん? 何が?」
「これが ギフチョウ?」
おやおや 本当にかなちゃったよ。
まだ羽化したばかりなのか ひくひく震えていたけれど あの目印の赤い線を見せて 飛び立とうとしていた。
カタクリの花 まだたくさん無いけれど 大丈夫? ん~~ 難儀やねぇ
みたことが無いというピーちゃんに ギフチョウを見せることが出来た。 あの通せんぼがあったから
それにしてもこんなに遠かったっけ?
ケルンが積んである。 展望無し。