御岳から下ってきて木曽福島に。 関所下の駐車場に車を止める。目の前に川を挟んで城山。何年か前に登った事がある。 里山でたわいもない山と思っていたけれど 下り滝方面は立っているのが難儀な感じのする山だった。 春先に いろんな花が咲いていて 心に残る山だった。
時刻はお昼近く。 蕎麦好きのぴーちゃんにお勧め・・・かどうかは分からないけれど 一度は行ってみる価値のある店がある事を思い出した。
くるまや本店
支店はあちらこちらにあるからみんな知っているかもしれないけれど そこはやっぱり本店。 ここにいて寄らない事も無いでしょう。
300年以上続いているってすごいよね。
あまり蕎麦の味の分からない私だけれど(いえ 蕎麦に限らず)いろんなコメントを聞く。 「わざわざ行ったけれど・・・」「騒がれるほどの・・・」
今 蕎麦を追求する人は多くて わざわざ遠くから行ったのにって・・わから無くないけれど わざわざ行ったのはあんたの勝手 300年も続いていたらそれなりの納得できる味のはず。どうも食べものは 流行があって それに左右されるコメントが多くていけない。
どっしりした趣のお店は橋のたもとにあった。 中山道をあるく人々の 楽しみの一つになっていたのかしら? どんな人が どんな思いを馳せながらここで蕎麦を食べたのか・・・・
店に入ってメニューを見る。 盛りそば1008円(?だったと思う。変な値段だね) ざるそば1050円
何が違うか? 上に海苔が乗っているかどうか? なんだけれど 新蕎麦のときは 盛りそばが良いらしい。
当然 今は新蕎麦ではない。 でも 「盛りそば3人前」 「海苔の値段42円かぁ」 いらん事つぶやいたのがお気に召さなかったか 無視されちゃった。あはは
「何かトッピングは?」「天ぷら盛り合わせください」「そう言うものはないんです」
「何があるの?」
「てんなし」 見るとつゆにどっぷり浸かった天ぷらが一切れ。 「え? なんですか?これ」
「蕎麦のない天ぷら蕎麦のようなものです。」
「それじゃぁ てんなしでは無くて 蕎麦なしじゃぁ無いの?」 所変れば・・・かもしれないけれどいかにも不思議な食べ物だよねぇ。 盛りそばに煮た天ぷらは合わないだろう・・・と言うわけで 盛りそばだけに
今まで食べた中で一番好きな味というわけでは無かったけれど 美味しかったよ。
そばつゆ
ちょっととろりとした たまり醤油のようなつゆ。鰹だしがとても良くきいていて 醤油のとげとげしさもしょっぱさもない。 美味しいじゃん。
信州でこのつゆっていうのがちょっと驚きだった。
二枚の蕎麦も十分な量で お腹いっぱい。 やっぱり長く支持されているはずだね。
お腹ごなしに 旧の宿場町をあるいて時代をタイムスリップする。
酒蔵の前でイベントをやっていて 蒸かした馬鈴薯 冷やしたキュウリなども食べる。
蕎麦につられて寄った木曽福島は 何だか美味しい町だったな。