5月14日 隣町の花博士と一緒に梁谷山に行くことになった。 この山は花博士の郷里である熊谷出身の熊谷次郎直実の名前がつくクマガイソウが咲くことで有名だった。
クマガイソウに特別な思いがある博士にその場所を案内したくて・・・・今年は難しいんだよね 何しろ冬が長かったから 花の開花時期を当てることが難しい。 過去に行った記録をひもときながら それよりも一週間遅い14日を決行日に
もう一つ問題があった。 クマガイソウは鹿の食害にあってもう残っていないのだと・・・・
人間様のエゴで盗掘が絶えないと聞いたので今まであまり場所を解るようにはしなかったけれど 鹿の害とは・・・・・
あまりと言えばあまりな そういえば ロープ一つで隔てただけの無防備な様子だったものなぁ・・・・
山芍薬が楽しみです。。。。っておっしゃったので これはきっと大丈夫と 朝6時に家に迎えに来てもらう。
前は東海北陸道郡上ICから 山越えをして馬瀬の方へ行ったけれど何度も行くうちに 美濃加茂から41号線を北上しても時間が変わらないし 何よりも道が走りやすいと この方法で行くこと2時間ちょい
土曜日なので心配したけれど 駐車場は十分スペースあり。 良かったぁ
目の覚めるような美し新緑の中 登りはじめから大興奮です。 これぞ深山
ルートは右回りで行きます。 南尾根を行って頂上からブナの木ルートで降りてくる周回コース。
前の週に出かけられたさえ様は 反対コースを取られましたが 私の体力ではブナの木ルートの急登は すぐにばてそうです。
のんびり行きましょ・・・って行ってくださったので 目標の花以外も探してあっちへふらふら こっちへふらふらの山歩きです。
川の音を聞きながら歩き始める。いきなりの緑のシャワーも気持ちよい。 視力が回復するような錯覚さえ覚えて
やがて谷を離れて尾根の方へ行くわけですが
同じ頃 スニーカーの三人組が登ってきました。 山芍薬が目当てのようで 先頭の人は猛ダッシュ あとに続く人が「こんな山登りとは思わなくて。。。。」とこぼしています。 そう言われてもねぇ ゆっくりゆっくり行けば大丈夫だよ としばらく一緒に行きます。
あらら 葉っぱにピントが合ってしまったようで。。。。谷桔梗です
見落としてしまいそうなちいさなちいさな花ですが こんな場所で楚々と咲く姿 好きです。
今ではこんな風になってしまいました。 二年の間にこんなにも違ってしまって。。。。。唖然です。
盗掘のせいかどうか解りません。 鹿の食害とも聞いているので
何とか元気になって欲しいクマガイソウ
諦めきれず あちこち目をやってみるも そこ以外で葉っぱを目にすることはついにありませんでした。
葉っぱの切れ込みからエイザンスミレと思われるのですが まだ咲いていません。 今年は寒いのですねぇ・・・
マムシソウの大家族
全部で5個の鎌首を持ち上げていました。 この花?も結構種類があるらしく 赤黒いのも見られました。 ウラシマソウではありません。
岩肌に白い花が咲いていると近づいてみると ゆきざさが・・・・
ちいさな花の集合です。 沢山あると遠目に雪のように見えるとこの名前がついたとか・・・どこでも見られる花ですけれど これちょっと立派でしょ?
思ったより急でした。 長いこと山歩きをしていないので 余計に堪えました。
あっちへふらふら こっちへふらふらしながら進みます
初めて花を付けたスミレを発見 紫背スミレのようです。 葉っぱを裏向けたら ムラサキでした。
ズミだろうか? オオカメノキだろうか? 遠くてよく見えませんが 白い可愛い花がびっしり付いています。 シロヤシオと判明。
アカヤシオに比べて ずいぶんちいさな花です。
なんだ? 宇宙人のトランシーバー?って そんなわけはなく お花博士は冬虫夏草かと 根っこを掘って・・・
ドングリの実から目が出ているところでした。 なんだか可愛い。 でも掘ってしまったから 育たないかも知れないな。ごめんね。
もちろん埋め戻しておきましたよ。
さて そろそろ子鹿の涙に近づいたようです。 今日の一番の目当て山芍薬が見られるはずです。