Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

お別れ

2006-04-11 22:25:42 | 日記・エッセイ・コラム

朝父から電話があった。 おばさんの訃報

おばさんと言っても 祖母の妹だからそんなに私に近い人ではないのだけれど 縁あって同じ町に暮らすようになったので 近い親戚として 時々 おじゃましていた。 母がこの町に来る理由にもなっていた。

祖母がとてもかわいがり 愛した妹だった。 おばさんも祖母をとても頼りにしていた。

若いときに とある町で 手広く工務店を営み 羽振りが良かった。 いつもお店のなまえが入った沢山のトラックが町を行き来しているのを見るのは嬉しかった。 おじさんの交通事故をきっかけにお店は傾き 夜逃げ同然にこの町に住むようになった。

それでも 子供達に大事にされて幸せな日々を送っていた。なのに 娘夫婦を 交通事故でなくし(脇見運転のトラックに乗用車が挟まれて 家族みんな生きたまま焼かれて亡くなった) 今想像するだけでも 自分なら耐えられないだろうと思われる波乱の人生だった。

晩年は 静で穏やかな日々だった。 長い間家を離れていたいとこも帰ってきて とても母親を大事にしたので 幸せそうだった。

ここ何年かは呆けてきて いつも童女の様だった。

私が行くと 「誰だった?」

ってきく。 「○○○だよ・」って言うと「良く来てくれたね。」って言ってみんなに 得意げに「○○○ちゃんだよ。」と話す。

次にあうときは またゼロからやり直し  そんな時とても嬉しそうに はにかんで 何度も何度も同じ話を自分の中で反芻しているかのように繰返す。お嫁さんも 其れを受け入れて根気に相手をしてくれていたので 本当に幸せそうだった。

心臓が悪くて 毎月病院に通っていたものの ここまで長生きできたことは幸せだったのかな? 悲しいこと多かったけれど 同じくらいみんなに愛されて幸せな一生を遅れたおばさんを 思いながら 自分の最後を思う。

まだまだ頑張るつもりだけれど 私の周りが少しずつ欠けていっていることは確かで 寂しい限り。 お葬式は 幸い私の休日。 両親も来てくれるし 最後のお別れに一緒に行ってこよう。

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ザゼンソウに会いに

2006-04-08 11:53:22 | 旅行記

去年滋賀の木之本から高月まで北国街道を歩いたときに 道を聞いたご婦人に教えてもらった。 余呉の奥にはザゼンソウが群生しているところがあると。

ザゼンソウ このはなを見たことはある。 最も写真ではあったが 北国のネット仲間が写真で見せてくれた花だった。

水芭蕉を丸くしたような花で 赤茶色  水芭蕉と同じ仲間らしいのだけれど 印象はずいぶん違う。水芭蕉は 清楚で高貴な感じがするけれど ザゼンソウは なんだかユーモラスで 可愛らしい。

まん丸なお堂に籠ったお坊さんのように見える。 東北出身の友達に話すと「ザゼンソウは嫌と言うほど咲くから珍しくも何ともないよ」って言われた。おまけに匂いが悪いので馬糞とか言われているとか。アメリカでもスカンクキャベッジって言うらしいし。

 どうもこのはなは北国のものらしい。 愛知県でも茶臼山のあてび平に 3月になると顔を出すという。 滋賀県では 雪を割って出てくると言う感じ。 このあたりが ザゼンソウの南限。

場所は余呉から 北国街道沿いの県道を今庄に向かって行く 中河内と言うところにあった。 雪の深いところで この先の柴田峠(柴田勝家に由来するらしい)では冬は通行止めになる。

中河内のバス停から脇道に入った直ぐの川を渡った湿原にあると聞いていた。

バス停は行って直ぐ道路は通行止め。 ゲートで止めてあるとか言うものではなく 雪の壁が 行く手を遮っていた。そこに車を駐めて探してみる。 まさかそんなに雪が深い仲を歩くとは思わなかったから トレッキングシューズしか持ってきていない。

「何処だー。 どこにあるんだー」 木の葉や木の枝が積もって綺麗とは言えない雪一面では見当がつかない。 そのうち小さな小川の向こうに雪に半分生まれたザゼンソウ群生地の看板発見。 金網で作った橋を渡って そのなかに入ってみる。

一面雪の中だけれど その中にも 水の流れるところや気の根元は少しずつ雪が溶けて大きく抉れて地面が見るところがある。 

ずぼっ ずぼっ 壷足はきらいじゃー 足が 足がぬ ぬ抜けない

諦めて帰ろうかと思ったけど何メータも行かないうちにその抉れた所にたどり着いた

あ ある  目が慣れてくると あちこちに 赤っぽい塊があるではないですか? まさしくこれはザゼンソウ ただ窪地に生息しているので 上からは どうしても表情が撮れない。

Zazensou1

木の根っこに捕まって踏ん張り もう片方の足は 窪地の木の根っこに足をおろし かろうじて空いている片手で シャッターを押す。 呆けたり 変な位置に写ったり なかなかうまくいかないけれど 何とか 連れ帰る事ができた。 その匂いも嗅いでみたかったけれど 思いっきり顔近づけたけれど 確認できず。

それでも 長い間憧れたザゼンソウに会えたことは嬉しい。

ただ行って写真を撮ってきただけの話なんだけれどね

やがてこの地域も雪が溶けて 雪の下からは もっと沢山のザゼンソウが姿を現すのだろうな。

残念ながら このザゼンソウが この先どうなるのかは知らない。

コメント (4)
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深夜の大雨

2006-04-07 22:49:44 | 日記・エッセイ・コラム

息子が福井の旅に出かけた。 私は同じ日に ザゼンソウが見たいと 滋賀県の余呉に行きたいと思った。

亭主と娘は 京都の料理屋で 春の会席膳を食べたいと出かけた。

みんなバラバラ だけど線を結ぶことができるね。福井から帰る途中で 息子が母を拾い 京都でみんなで待ち合わせよう。 と言う話になった。

その料理屋は とても小さくてわかりにくいところにあることと 沢山の人を世話できないからと言うことで いわゆる一見さんお断りの店だった。

もちろん私たちだって 普通は そんなたいそうな所に縁はない。 たまたま学生時代に娘がそこでアルバイトしていたことで 卒業してからも念に何度か訪れている。

娘は どうしても 父にその店を紹介したかったらしい。

其れは良いとして とても美味しく戴いている頃外は 大雨に変わっていた。嫌だな運転するの。 京都から安城まで3じかんぐらいかかるのかしら?

みんなご機嫌でのんだくれているもの 誰も運転手あてにできない。

駐車場を出るときから 本当に嫌な 感じがしていた。

大通りに出てその気持ちがますます強くなった。 あ! 光って何も見えない。

古い舗装は 雨がアスファルトに乗って 水浸し。 そこに待ちのネオンが写って光る。 車線の区切りの線がまったく見えない。 自分が何処を走っているのか? 正しい車線変更をしているのか? まるで目隠しして道路を走っているような感じである。

おまけに 高速までの距離は結構長く 渋滞。 ふー やれやれ

でも私しか運転できない・・・ 何度も自分に言い聞かせる。

名神にはいると 舗装は良くなる。 最近の舗装だから 水は吸収されて 光らない。

ふーっ 良かった

水しぶきを上げて走るトラックは怖かったけれど 動くビルの間に挟まれている様な感じもして怖かったけれど そして平日の深夜なのに交通量の多さに悩まされたけれど・・・

京都市内のあの光る道と比べたら なんて事はない。 舗装道路 早く何とかして欲しいな。 深夜の運転は嫌い。 ましてや雨の日はね。

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おっと 壊すんじゃないよ!

2006-04-02 01:09:46 | 日記・エッセイ・コラム

昨日から 家族旅行にでている。

義父が傘寿を迎えたので そのお祝い そして姪っ子が大学入学を決めたのでそのお祝い。 何でも良いことはひっくるめてやろうと言うわけで 海辺の旅館を予約して 泊まりがけの宴会。

昼間は 近隣の観光地を回って遊ぶことにした。 年齢差があるので何となく だれもが 我慢して それぞれに楽しんでと言う会になる。

車3台に別れて移動する。 息子と私は 今日は途中で帰らないといけないので 一緒。私の繰るまでの移動。 生意気にも私の車を当然の様に運転したがる。

私は 車間距離取らない運転が嫌いで あまり人に運転して欲しくないのに。

さて 移動の途中から 異音がするようになった。

「何の音? さっきまでそんな音がしなかったから おかしいよ。」

「いや 特に差し迫った異音とは思えないけれど。」

「馬鹿言わないでよ。 何も音しなかったのに。」

「確かにアクセル踏むとき音がするね。 気にすることないんじゃないの?」

「もう あんたが車運転すると どうしてこうなるわけ? 直ぐに車屋さんに行くよ! 帰れなくなったら困るでしょ?」

どんな音かを説明するために 携帯で 録音もした。

ちょうど曲がるとディーラーがあるところに来た。 対向車を待ちながら 「ここへ入るよ!」という。 彼もやっと音がひどくなって ただごとではないと思ったらしい。素直に応じた。

突然「あ!」

とても大変な事がおきたといった風に手を広げて言う。

「クリープ現象がない!」

そして直ぐにくすくす笑い始めた。

何と 彼は ずっとサイドブレーキを引いたまま走っていたのだった。 あり得ない!

一体どのくらい走ったのか? 手応えとか 振動とか気づかないはずないでしょ。

本当にあきれてしまいましたわ。奴に貸すとと壊れるのも時間の問題?

コメント (4)
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