安倍自公暴走政権を国民に納得させる大手マスコミの詐術
櫻井智志
安倍総理が解散を表明した十八日の夜。比較的リベラルと目されていたTBSテレビの午後11時台のNEWS23が、なんと安倍総理の単独出演をおこなった。私はあきれかえって、その番組自体を見なかった。思えば、政府が強引に政策を通した後に、菅官房長官を出演させたのを想い出した。このメインキャスターは岸井成格氏という毎日新聞社の首脳的なジャーナリスト。
一見進歩派を装いつつも、いざという時になったら安倍政権の提灯持ちをする。まだ朝日系列の報道ステーションの古館キャスターのほうが本音で語ろうとするだけまともである。
毎日も朝日も新聞社もテレビ局も既に大政翼賛報道に堕している。私は、日本人の「騙されたい気質」を報道マスコミが作り上げていると考える。安倍のこれだけ酷い悪政を国民におろして飲み込ませている親玉は大手マスコミだ。日本テレビの土曜夜の「ドキュメンタリー」、NHKの国谷邦子キャスターが大健闘している「クローズアップ現代」、TBS土曜夕方の「報道特集」。関東では、その三つ以外に見あたらない。
一見進歩派めいたことを言っていて、いざという時に大衆に毒をのませる。そんなジャーナリズムはドレイのジャーナリズムだ。
さて、このような私見を考えさせてくれたのは、真実リベラリスト評論家の孫崎享氏の以下の二つの評論である。どうぞ拝読を。
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孫崎享のつぶやき 2論文
①■「大義なき選挙」「“盗人猛々しい”選挙」それでも国民は自民党に勝たせるのか
②■自民党議員の泣き言:妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されてます
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①■「大義なき選挙」「“盗人猛々しい”選挙」それでも国民は自民党に勝たせるのか
2014-11-19 07:259
A事実関係
1:安倍晋三首相は18日夜、首相官邸で記者会見し、来年10月に予定されている消費税率10%への引き上げを1年半先送りし、21日に衆院解散に踏み切る意向を表明した。衆院選は12月2日公示、14日投開票の日程となる。首相は争点として、増税先送り判断の是非と自らの経済政策アベノミクスへの評価をあげた(18日朝日新聞)
2:安倍晋三首相は18日、来年10月に予定していた消費税率10%への引き上げの1年半延期に合わせ、経済情勢が悪いときに増税を先送りする「景気条項」について、消費税増税法から削除する考えを表明した。再増税に関しては「再び延期することはない」と明言し、財政健全化への決意を示した(18日時事)
B評価
日本には「盗人猛々しい」という言葉がある。盗人とまで言わぬが、安倍氏の決断をきいてこの言葉を思い出した。
すでにツイッターした事だが「マッチポンプ」という表現がある。
「マッチで火つけて(消費税増税)、具合が悪くなると(経済に悪影響)、「延期します、私の政策素晴しいでしょう」と開き直る。
この政治家は何か誤解している。
意気がることが首相のあるべき姿と勘違いしているようだ。
「再び延期することはない」と意気がってどうするのだ。
消費税を上げて経済は落ち込んだ。今後も消費税をあげて経済が落ち込む可能性が出ても、自分の「意気がる」姿を見せるために、消費税を上げるというのか。
財政健全化と言うが、最近の首相の中で、財政健全化と全く逆のことを行ってきたのが、安倍首相でないか。海外に外遊していったいいくらばらまいてきたのだ。
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②■自民党議員の泣き言:妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されてます
2014-11-19 09:017
最近、ある場所で自民党議員が、内輪の会合で嘆いて見せた。「妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されています」
当然だ。消費税を上げるのに民意を問う。余りに馬鹿げたことだ。国民が反対するにきまっているではないか。多分、この議員は自分の妻にも母にも何故解散しなければならないか説明できないであろう。そこにあるのは、ただ安倍首相の驕り。
「自民党に入れるしかないであろう」確かにその通りだ。
今や、責任ある政党は、「国民が何を考えているか。それを基礎に政策を作ろう」という意識は全くない。私はそれを沖縄選挙に見た。沖縄の県民は普天間米軍基地の辺野古移転に圧倒的に反対である。そして翁長氏が圧倒的多数で勝利した。しかし、勝利の輪に自民党もなければ民主党も公明党もない。それが同じだ。消費税増税絶対反対の中に自民党もなければ民主党も公明党もない。これが今の日本である。国民の声を拾う政党はない。日本は民主主義の機能不全に陥った国だ。
その中で何を選択するか。最悪を排除することしかない。最悪は安倍首相。この排除しかない。国民はもう目覚める時だ。
考えてみよう。
「原発の再稼働賛成ですか」「消費税挙げて、多分法人税下げる動きに賛成ですか」「集団的自衛権で自衛隊を海外でアメリカ軍のために戦わせるのに賛成ですか」「秘密保護法で国が情報を隠すのに賛成ですか」「TPPで国の主権を喪失していくのに賛成ですか」「格差社会を拡大するのに賛成ですか」
安倍政権位酷い政策を実施する政党はない。今までアベノミクスやらに誤魔化されてきた。アベノミクスやらと消費税引き上げで日本経済は景気後退に入った。何故安倍首相を支持するのか、さっぱりわからない。
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どうであうか?
私は、安倍政権の本質を理解して衆院選で戦う勢力、日本共産党を主に他の政党や市民運動で反自公政権で闘う候補者を発見して、言論で支援したいと考える。東京新聞、日刊ゲンダイ政治・社会面、しんぶん赤旗、各地の地方新聞、インターネットで地道な報道の情報。それらをもとに、大手マスコミが安倍の手先の役割しか果たさないのなら、それのマスコミが伝える記事を批判的に検討したいと考えている。
櫻井智志
安倍総理が解散を表明した十八日の夜。比較的リベラルと目されていたTBSテレビの午後11時台のNEWS23が、なんと安倍総理の単独出演をおこなった。私はあきれかえって、その番組自体を見なかった。思えば、政府が強引に政策を通した後に、菅官房長官を出演させたのを想い出した。このメインキャスターは岸井成格氏という毎日新聞社の首脳的なジャーナリスト。
一見進歩派を装いつつも、いざという時になったら安倍政権の提灯持ちをする。まだ朝日系列の報道ステーションの古館キャスターのほうが本音で語ろうとするだけまともである。
毎日も朝日も新聞社もテレビ局も既に大政翼賛報道に堕している。私は、日本人の「騙されたい気質」を報道マスコミが作り上げていると考える。安倍のこれだけ酷い悪政を国民におろして飲み込ませている親玉は大手マスコミだ。日本テレビの土曜夜の「ドキュメンタリー」、NHKの国谷邦子キャスターが大健闘している「クローズアップ現代」、TBS土曜夕方の「報道特集」。関東では、その三つ以外に見あたらない。
一見進歩派めいたことを言っていて、いざという時に大衆に毒をのませる。そんなジャーナリズムはドレイのジャーナリズムだ。
さて、このような私見を考えさせてくれたのは、真実リベラリスト評論家の孫崎享氏の以下の二つの評論である。どうぞ拝読を。
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孫崎享のつぶやき 2論文
①■「大義なき選挙」「“盗人猛々しい”選挙」それでも国民は自民党に勝たせるのか
②■自民党議員の泣き言:妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されてます
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①■「大義なき選挙」「“盗人猛々しい”選挙」それでも国民は自民党に勝たせるのか
2014-11-19 07:259
A事実関係
1:安倍晋三首相は18日夜、首相官邸で記者会見し、来年10月に予定されている消費税率10%への引き上げを1年半先送りし、21日に衆院解散に踏み切る意向を表明した。衆院選は12月2日公示、14日投開票の日程となる。首相は争点として、増税先送り判断の是非と自らの経済政策アベノミクスへの評価をあげた(18日朝日新聞)
2:安倍晋三首相は18日、来年10月に予定していた消費税率10%への引き上げの1年半延期に合わせ、経済情勢が悪いときに増税を先送りする「景気条項」について、消費税増税法から削除する考えを表明した。再増税に関しては「再び延期することはない」と明言し、財政健全化への決意を示した(18日時事)
B評価
日本には「盗人猛々しい」という言葉がある。盗人とまで言わぬが、安倍氏の決断をきいてこの言葉を思い出した。
すでにツイッターした事だが「マッチポンプ」という表現がある。
「マッチで火つけて(消費税増税)、具合が悪くなると(経済に悪影響)、「延期します、私の政策素晴しいでしょう」と開き直る。
この政治家は何か誤解している。
意気がることが首相のあるべき姿と勘違いしているようだ。
「再び延期することはない」と意気がってどうするのだ。
消費税を上げて経済は落ち込んだ。今後も消費税をあげて経済が落ち込む可能性が出ても、自分の「意気がる」姿を見せるために、消費税を上げるというのか。
財政健全化と言うが、最近の首相の中で、財政健全化と全く逆のことを行ってきたのが、安倍首相でないか。海外に外遊していったいいくらばらまいてきたのだ。
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②■自民党議員の泣き言:妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されてます
2014-11-19 09:017
最近、ある場所で自民党議員が、内輪の会合で嘆いて見せた。「妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されています」
当然だ。消費税を上げるのに民意を問う。余りに馬鹿げたことだ。国民が反対するにきまっているではないか。多分、この議員は自分の妻にも母にも何故解散しなければならないか説明できないであろう。そこにあるのは、ただ安倍首相の驕り。
「自民党に入れるしかないであろう」確かにその通りだ。
今や、責任ある政党は、「国民が何を考えているか。それを基礎に政策を作ろう」という意識は全くない。私はそれを沖縄選挙に見た。沖縄の県民は普天間米軍基地の辺野古移転に圧倒的に反対である。そして翁長氏が圧倒的多数で勝利した。しかし、勝利の輪に自民党もなければ民主党も公明党もない。それが同じだ。消費税増税絶対反対の中に自民党もなければ民主党も公明党もない。これが今の日本である。国民の声を拾う政党はない。日本は民主主義の機能不全に陥った国だ。
その中で何を選択するか。最悪を排除することしかない。最悪は安倍首相。この排除しかない。国民はもう目覚める時だ。
考えてみよう。
「原発の再稼働賛成ですか」「消費税挙げて、多分法人税下げる動きに賛成ですか」「集団的自衛権で自衛隊を海外でアメリカ軍のために戦わせるのに賛成ですか」「秘密保護法で国が情報を隠すのに賛成ですか」「TPPで国の主権を喪失していくのに賛成ですか」「格差社会を拡大するのに賛成ですか」
安倍政権位酷い政策を実施する政党はない。今までアベノミクスやらに誤魔化されてきた。アベノミクスやらと消費税引き上げで日本経済は景気後退に入った。何故安倍首相を支持するのか、さっぱりわからない。
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どうであうか?
私は、安倍政権の本質を理解して衆院選で戦う勢力、日本共産党を主に他の政党や市民運動で反自公政権で闘う候補者を発見して、言論で支援したいと考える。東京新聞、日刊ゲンダイ政治・社会面、しんぶん赤旗、各地の地方新聞、インターネットで地道な報道の情報。それらをもとに、大手マスコミが安倍の手先の役割しか果たさないのなら、それのマスコミが伝える記事を批判的に検討したいと考えている。