「Ⅰ：排外主義の台頭と小池百合子都知事の対応」「Ⅱ：障がいのある受刑者」

【ＴＢＳ報道特集2017/09/02　二つの特集】
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　櫻井　智志


Ⅰ：排外主義の台頭と小池百合子都知事の対応

　小池百合子知事。おだやかな語り口と機を見るに敏な行動性。しかし政治家としての根本思想が問われ始めている。代議士の頃から日本会議の役員をやりタカ派でもあった。戦後生まれの世代の増加。歴史の教訓に学ばぬ小池都知事は次第に危険な本音が表面に表れてきた。小池新党には警戒すべきだ。

　排外主義が日本で台頭している。ドイツの反ナチスや韓国の民主化革命は戦争犯罪に立ち向かう勇気と事実を認識する謙虚さが裏付けとなっている。日本全土で、あったことをなかったことにする排外主義の動きが奔流のように広がる。人間の権利に対する日本国民の様子が世界から問われている。



Ⅱ：障がいのある受刑者

　障がい者に接していながら虐殺した介護士の若者。彼が実際に見た現場で彼は何をどう感じて思ったのか。弱肉強食風潮の現代日本。そのような政治と社会が彼に及ぼした影響は大きい。神奈川で起きた悲惨な事態に深く憂い無神論者の私だが祈りを感じる。

　刑務官の親戚がいたため刑務所での日常的な暮らしや更正施設を見聞きしてきた。医療刑務所や長期囚人の健康障害はもっと社会的対応と予算の拡充が必要。「カッコーの巣の上で」はアメリカ精神医療施設が舞台。自らが社会の底辺で暮らす事もありうる想像力をもちたい。