【TBS報道特集と共に 2017/09/09】
櫻井智志
《Ⅰ:北朝鮮と国際情勢》
安倍政権は、北朝鮮の軍事開発を使って二つのことを狙っている。①一気に日本国内の世論や防災訓練を軍事色に染め上げようとしている。②米韓日の3国で軍事同盟を急激に実質化している。
北朝鮮は専制国家だ。だが対話のルートをもたない関連国家の軍事的対抗は世界中に危機をもたらす。
思想家芝田進午氏は、「核兵器」は決して「兵器」でなく、「人類絶滅装置体系」と呼ぶのが的確だと著作でも力説した。アメリカ、ロシア、中国、そして北朝鮮も「核」の悲惨さを体系的には理解していない。
福島原発事故以前に「原子力」を平和の火と賞賛した進歩派も動機は好核勢力とは異なるし、時代的背景という限界はあるが、核の問題点の認識不足では同様だ。
インタビューに応じた在日コリアンの男性のかたの発言に驚いた。超大国の政治リーダーや北朝鮮の首脳部よりも、はるかに核兵器と平和、生存の権利について日常的なくらしのことばで、憎悪から友好へ、戦闘から共存への可能性を探るすぐれた見解を示している。かつてアメリカでも、オバマ前大統領は平和を知る政治家だった。
《Ⅱ:医療的ケアと教育》
野田聖子さんとお子さんの誕生から現在まで、TBSは報道されてきた。野田さんの育児を見る度に心を洗われる思いがする。保護者の皆さんの苦闘に尊敬を観ずる。
どの子どもたちも生命の輝き自体がまばゆい。障がい児を育む学校教育にもっと医師が入るべきという野田さんの提言に共感。かなり前から「統合教育」という概念が、大学から現場に広がってきた。
障がい児学校全入に制度が転換したころ、保護者や支援の人々と学校とは対立などの混乱もあった。現在の医療的ケアの教育に、今学校はこのような側面からも歩みをとげたことを知る。教育権の広範な支えが今後も必要であろう。
櫻井智志
《Ⅰ:北朝鮮と国際情勢》
安倍政権は、北朝鮮の軍事開発を使って二つのことを狙っている。①一気に日本国内の世論や防災訓練を軍事色に染め上げようとしている。②米韓日の3国で軍事同盟を急激に実質化している。
北朝鮮は専制国家だ。だが対話のルートをもたない関連国家の軍事的対抗は世界中に危機をもたらす。
思想家芝田進午氏は、「核兵器」は決して「兵器」でなく、「人類絶滅装置体系」と呼ぶのが的確だと著作でも力説した。アメリカ、ロシア、中国、そして北朝鮮も「核」の悲惨さを体系的には理解していない。
福島原発事故以前に「原子力」を平和の火と賞賛した進歩派も動機は好核勢力とは異なるし、時代的背景という限界はあるが、核の問題点の認識不足では同様だ。
インタビューに応じた在日コリアンの男性のかたの発言に驚いた。超大国の政治リーダーや北朝鮮の首脳部よりも、はるかに核兵器と平和、生存の権利について日常的なくらしのことばで、憎悪から友好へ、戦闘から共存への可能性を探るすぐれた見解を示している。かつてアメリカでも、オバマ前大統領は平和を知る政治家だった。
《Ⅱ:医療的ケアと教育》
野田聖子さんとお子さんの誕生から現在まで、TBSは報道されてきた。野田さんの育児を見る度に心を洗われる思いがする。保護者の皆さんの苦闘に尊敬を観ずる。
どの子どもたちも生命の輝き自体がまばゆい。障がい児を育む学校教育にもっと医師が入るべきという野田さんの提言に共感。かなり前から「統合教育」という概念が、大学から現場に広がってきた。
障がい児学校全入に制度が転換したころ、保護者や支援の人々と学校とは対立などの混乱もあった。現在の医療的ケアの教育に、今学校はこのような側面からも歩みをとげたことを知る。教育権の広範な支えが今後も必要であろう。