憲法の精神
【『2017/09/30 TBS報道特集』記】
櫻井 智志
1:
スペインのカタルーニャ独立をめぐる州政府と国家との対立。昔、ソ連や中国が世界の平和勢力とみなされていた時代、民族の主権はいつか認められて民衆は救済されると二十歳前後は考えていた。それは幻想・・国際問題を知ると、次の世代にすまなく思う。希望は捨てない。個人の権利、国民の主権、民族の主権、国家の主権それらを体系的に位置づけた人権論を芝田進午氏はすでに21世紀に入る前に提起していた。
2:
高校での授業中に生徒が教師を殴る蹴る。教師の教育力や生徒の個性・社会性など諸事情があろうから、単刀直入には言えない。学校現場から、「ことば」が喪われている。暮らしと一体の、自分の気持ちを熟成されたことばが風化している。ことばと一体化した経験や生活の豊富な概念がことばと記号とに剥離している。保護者の「進学や就職に影響があったら大変」の発言に唖然。教育の現場で急速に失われ、それを抜きに頽廃は窮まっていく。
3:
トランプ(トランプの娘婿の影響で現在はイスラエルハンドラー)に追随する安倍自民党、ジャパニーズハンドラーに群がる小池百合子、長嶋昭久、細野豪志。虚言と不毛の言葉の背景にあるものは、アメリカ追随勢力が分裂して日本の政府を争奪する争いに過ぎない。
市民に根ざす「市民と立憲野党」の共闘を探求する人々を支持する。小池百合子と小沢一郎の発言は微妙に異なる。若くして自民党幹事長になりながら、自民党を飛び出して政治に真剣な在り方を模索してきた。苦労した小沢氏には、考え方は異なるが人間味が漂う。「政党は当選のための互助会ではないはずです」。キャスターの言葉は味わい深い。
4:
熊井啓監督映画「忍ぶ川」。しんしんと降り積もる風景。かもめが飛び交う空。日本全国で過疎地が増え、暮らしに不便をきたす地域が増えている。過疎地や人口流出地で住民の創意をこらした地域のまつりがひらかれる。ひとが必至で生きている。たくさんの無名の民衆に幸福に生きる権利がある。それを保障するのが政治であり国政だろう。憲法の精神が生きている実際であると考える。
【『2017/09/30 TBS報道特集』記】
櫻井 智志
1:
スペインのカタルーニャ独立をめぐる州政府と国家との対立。昔、ソ連や中国が世界の平和勢力とみなされていた時代、民族の主権はいつか認められて民衆は救済されると二十歳前後は考えていた。それは幻想・・国際問題を知ると、次の世代にすまなく思う。希望は捨てない。個人の権利、国民の主権、民族の主権、国家の主権それらを体系的に位置づけた人権論を芝田進午氏はすでに21世紀に入る前に提起していた。
2:
高校での授業中に生徒が教師を殴る蹴る。教師の教育力や生徒の個性・社会性など諸事情があろうから、単刀直入には言えない。学校現場から、「ことば」が喪われている。暮らしと一体の、自分の気持ちを熟成されたことばが風化している。ことばと一体化した経験や生活の豊富な概念がことばと記号とに剥離している。保護者の「進学や就職に影響があったら大変」の発言に唖然。教育の現場で急速に失われ、それを抜きに頽廃は窮まっていく。
3:
トランプ(トランプの娘婿の影響で現在はイスラエルハンドラー)に追随する安倍自民党、ジャパニーズハンドラーに群がる小池百合子、長嶋昭久、細野豪志。虚言と不毛の言葉の背景にあるものは、アメリカ追随勢力が分裂して日本の政府を争奪する争いに過ぎない。
市民に根ざす「市民と立憲野党」の共闘を探求する人々を支持する。小池百合子と小沢一郎の発言は微妙に異なる。若くして自民党幹事長になりながら、自民党を飛び出して政治に真剣な在り方を模索してきた。苦労した小沢氏には、考え方は異なるが人間味が漂う。「政党は当選のための互助会ではないはずです」。キャスターの言葉は味わい深い。
4:
熊井啓監督映画「忍ぶ川」。しんしんと降り積もる風景。かもめが飛び交う空。日本全国で過疎地が増え、暮らしに不便をきたす地域が増えている。過疎地や人口流出地で住民の創意をこらした地域のまつりがひらかれる。ひとが必至で生きている。たくさんの無名の民衆に幸福に生きる権利がある。それを保障するのが政治であり国政だろう。憲法の精神が生きている実際であると考える。