【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

杉並区長選で岸本聡子さんが当選したことは今後に希望を灯した

2022-06-20 21:56:48 | 政治・文化・社会評論




写真は内田聖子さん撮影の写真
❶東京新聞はこう伝えた


 東京都杉並区長選は20日開票され、無所属新人の公共政策研究者、岸本聡子氏(47)=立民、共産、れいわ、社民推薦=が、4選を目指した無所属現職の田中良氏(61)ら2人を破り、初当選した。投票は19日に行われ、投票率は37.52%(前回32.02%)だった。
 岸本氏は、東京23区では、2002年から14年まで3期務めた新宿区の中山弘子元区長、07年に初当選し、現在4期目の足立区の近藤弥生区長に次ぐ3人目の女性区長となる。
 市民団体が擁立し、国政野党が支援した岸本氏は、区が進める道路拡幅や、児童館廃止計画の見直しを訴えた。現職の田中氏は、緊急事態宣言下の昨年7月に群馬県のゴルフ場に出張していた問題が批判され、支持離れを招いた。
 田中氏は同日午後12時10分過ぎ、区内の選挙事務所で支援者の前に姿をあらわし、「厳しい結果が出た。政策伝えきれなかった。私の力不足」と述べた。
▽得票数
岸本聡子氏  7万6743票
田中良氏   7万6556.724票
田中裕太郎氏 1万9487.275票

❷讀賣新聞はこう伝えた

 東京都杉並区長選が20日、開票され、立憲民主や共産、れいわ新選組などが推薦する新人で国際NGO研究員の岸本聡子氏(47)が、自公などの支援を受けて4選を目指した現職の田中良氏(61)らを破って初当選を果たした。

 次点の田中氏とは187票(有効投票数の0・1%)差だった。投票は19日に行われ、投票率は37・52%

❸私はこう考えた

 市民の中に渦巻く社会不安と救済を求める潜在的願望。岸本聡子候補は論理的にも庶民感覚も市民が求める杉並区長像のテーマと合致する。技術的なインターネット駆使戦術も道端説法も市民の関心を一気に集める結果を得た。
 得票数の差が少ないという讀賣新聞の指摘はそうなのだが、今まで2期3期とつとめ政府与党の自民党公明党が首都でつぎつぎに足元の砂がくずれていく。そんな感情を感じた市民も保守層にはいたのではあるまいか。
 れいわ新選組の大衆をひきつける要素で、共産党の計画的な積み重ね、立民党の良心派の訴え。さらに、政党ではなく政治団体の緑の党、生活者ネット、新社会党などの共闘も効果的だった。
 その中で、岸本聡子候補自身に政治の貧困と生活困難で苦しむ庶民の眼の高さに応じて運動を進めていくデモクラットの感覚と広く寛容し杉並区住民のこころをつかむ政治センスがある。
 今後区の政治を展開するために、どう区政を展開していくか。すでに岸本さんは把握している。政党団体の言われるままにではなく、ひとつひとつの課題がどれだけ区民の暮らしを支えていくかを基盤に考えて実践していくことだろう。杉並区議会の区長与党を増やすことも大事だ。ただ区民の暮らしと幸福感を高めるためにひとつひとつの取り組みが大事だ。
 フェミニズムが国際的に高まる時代に、首都で極右派の都知事がいるが、小池都知事も都民に対応していくことを増やしていかなければ都政がとまる。政治的立ち場は異なる。岸本区長が女性の社会的自己実現を広げていくために、時には都政とも連携する場面もあろう。
 参院選が政府の争点隠しで一気に圧倒的多数派をめざしている中で、岸井聡子氏の当選は大きな励みを反政府派の国民本位のひとびとに大きな勇気と希望のともしびに点火してくれた。<了>

【永岡浩一さんからの通信】 文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2022/6/20) 白井聡

2022-06-20 20:48:19 | 転載
永岡浩一さんからの通信

文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2022/6/20) 白井聡 長期腐敗体制のオワコン日本を語る、日本の有権者にとって選挙は自民党への信奉の表示の場所、今の日本社会では選挙の意味があるのかと疑わしいほど、日本は実質権威主義国家、次の選挙は日本が自滅するかの分水嶺、絶望的でも破局は黙っていたら来ることを警告する!




 永岡です、文化放送ラジオの、大竹まことゴールデンラジオ、本日のメインディッシュは政治学者の白井聡さんでした。パートナーは阿佐ヶ谷姉妹さん、アシスタントは砂山圭太郎さんでした。何とか書き起こしします。

 昨日のNHK日曜討論にて、自民高市氏、れいわの大石さんの、消費税増税が法人税引き下げに使われている指摘にヒステリックに反発、消費税は全て社会保障に使われていると嘘を言い、NHKもそれをアシスト、私は見なかったものの、SNSによるとそういうことで(ツイッターで#平気で嘘をつく高市早苗がトレンド入り、14時現在9万以上発信)、この国は自民・維新とメディアが共犯関係で腐敗しています。絶望的です。また森永卓郎さん、このラジオで岸田氏の投資をしろと言うのに、アメリカの株価は最悪今の1/4になり、今株は買うな、株は今あまりに危険、買うなら暴落してからと指摘されました。この、貯金でなく株にというのは97年に山一、拓銀が潰れて恐慌状態の時に当時の大蔵省などの行ったキャンペーン、内橋さん、佐高さんが批判されたものですが、岸田氏は要するに一億総ギャンブラーを狙っているのでしょう。私は博打などしない、やるならラジオにメールだしてノベルティグッズもらう!(笑)

 白井さん、日本の腐敗した社会の本、長期腐敗体制(https://www.kadokawa.co.jp/product/322107000850/ )を出されて、白井さんこのラジオ1年ぶりの登場、リモート出演、大竹さんは永続廃線論を評価されて、この本の意味、いつも頭から腐る意味を問われて、白井さん、頭=自民、官僚、財界の「エライ」人たち、そして物価高、結婚もできず、本屋が潰れて、しかし岸田政権の支持率は落ちず、これの答えは、政治学者、ジャーナリストもそれがわからず困り、不満だらけでも選挙をしたら自民は勝つ、しかし非正規雇用、昔の方が給料が高く、ビッグマック指数も日本最低、他国の1/3、どうして自民が続くのかについて、白井さん、状況はどんどん悪化、一人当たりGDPは韓国、台湾に抜かれてアジア一の裕福な国は破綻、指導者がアホなため、しかし庶民の不満は権力に向かず、どうしてトップから腐るのか、トップより、ボトムも含めて全体破綻が今の閉塞の原因。京都に白井さんおられて、鈴木敏夫とジブリ展があり、かつての徳間社長の言葉、ジブリを支えたが、心配するな、金は銀行にいくらでもあるというが、これは異次元金融緩和

アベノミクスと同じ、アベノミクスは借り手がおらず破綻、リスクをとり何かやることが無理、みんな委縮している日本。国力衰退の根底は、人間が小さくなりエライことになっている。

 大竹さん、コロナ前、銀行はお金借りてくれとして借りてなし、新しい産業が生まれず、企業は非正規に逃げて、と説かれて、白井さん、企業は一番安易な道に逃れた20~30年、失われた30年、新しいものを生み出し、世界に発信ではなく、労働者のコストカットで儲けを出す、経営者がその責務を果たしていない。そして終身雇用破綻、年功序列崩壊、非正規で安く使い、首切り、そして企業は新しいものを生み出し、かつては太陽光もしていたのに補助金カット、失われた30年の中でもアベスガキシダの10年はさらに深刻、11年前の3・11があり大変なことになり、原発はダメなのに、それに代わる文明を作ろうとせず、逆に原発にしがみついたアベスガキシダ、原発は推進、世界一安全な日本の原発、そんなことを世界は聴くはずない、世界に脱炭素、20年前なら太陽光パネル、日本は競争力あったのに今破綻。

 大竹さん、これだけダメなのに、有権者は何をしていたかと怒られて、白井さん、ヒントになる調査があり、昨年末、白井さん大ショック、堀内勇作さんがアメリカで教えて、その調査、昨年の総選挙で政党の公約を分野別に分けて、ばらばらに並べて、架空の政党の一覧表を作り、様々な政策のものをごちゃ混ぜ、外交、コロナなどでやり、どれがいいか選んでもらい、様々なサンプルを出すと、政策ではどういうものが支持されるか見ると、自民は勝っているのに政策は不人気、野党の方が政策として人気があり、しかしそれでも自民は選挙に勝ち、理由は、日本の有権者は政策をほとんど見ていない!もう一つ、堀内さんの実験で、二つの政党の政策をランダムにして、それに自民と示すと、どんな政策でも自民として打ち出されると支持率が上がり、極端なもの、共産党の安保破棄も、自民の政策だと支持は過半数!白井さんは政治学者で足元破綻のような体験!政治学者なら、有権者は合理的に判断だとしていたものが崩壊、要するに自民だから日本の有権者は支持する結果になり、政治家は日本で成立しない。

 大竹さん、自民が給料上がらない政策だとして支持されるのかと問われて、白井さん、現状維持なら支持される!大竹さん唖然、地方だとその有力者が取りまとめるものが日本前代だと説かれて、白井さん、そういう血縁で縛られる土壌は過去からありやむを得ないものもあるが、今は人口だと都市部が圧倒的で、都市部の投票が結果を左右するが、政策を見ず、習慣で選挙だと自民に入れて、そして半分は選挙に行かず、彼らは結果的に自民支持、深刻なもの「日本の今の社会で選挙は意味があるのか疑わしい」、投票は有権者の行動ではなく、自民への信奉を告白する場、ソ連と同じ。

 これは権威主義国家によくあるが、日本独特のものもあると白井さん説かれて、大竹さん、野党に責任があるのか、メディアの責任か、日本人のメンタリティ、勝ち馬に乗る心にあるのかと問われて、白井さん、全部に責任があり、長期腐敗体制は2012年に始まりの10年も国民に支持されて、ここまで腐敗が安定したら、一部の腐敗では説明付かない。打破する方法は白井さんもいいものがなく、ともかく本を読んでほしい、何が起きているのか、多くの人が知るべき、そして元気のなさは、根源は何か、30年給料は上がらず嫌じゃないのかと全国民が考えるべきとして時間になりました、ちょっとショッキングでしたが、貴重な内容、日本は安倍政権で独裁を許して、80年前の地獄をこのままだと破滅だと思いました、これも拡散してください、以上、白井さんのお話でした。