【現代思想とジャーナリスト精神】

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【永岡浩一さんからの通信】 JAM THE WORLD-UP CLOSE(2022/6/28) 青木理&斎藤幸平

2022-06-28 18:55:17 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


JAM THE WORLD-UP CLOSE(2022/6/28) 青木理&斎藤幸平 プーチン氏のウクライナ侵略と気候戦争を語る、「先進国」が貧しい国からエネルギー資源、食料を収奪してきたやり方の落とし穴をプーチン氏が悪用、化石燃料基盤のシステムは独裁政治と相性は大変に良く、再生可能エネルギー、食糧自給など緑の資本主義が強権主義を倒さないと環境破綻で世界破滅を警告する!



 永岡です、アマゾンミュージック配信のジャム・ザ・ワールドのUP CLOSE、火曜日の担当はラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリストの青木理さんでした(https://music.amazon.co.jp/podcasts/8b57f1db-5114-443e-8ff9-eb4f6c35dc41/episodes/f222aeed-891e-429f-8801-9f4c83cd1e4d/jam-the-world---up-close-2022-06-28-%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%90%86-%E3%80%8C%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%A8%E6%B0%97%E5%80%99%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%80%8D )。概略追跡します。

 青木さん、文化放送の西川文野さんのラジオに出られて、青木さん昨年の五輪の報告書400ページを読まれて、森氏らのジェンダー差別について実質無視、環境問題、安倍氏のアンダーコントールの嘘も無視、経費は予定の4倍の3兆円など、全部デタラメで差別をなくした大会だとムチャチクャ、池江選手のこと、メダルを期待して病気だと大臣の放言、その他無数のスキャンダル、デタラメがあったのに、青木さんそれを無視して総括して大丈夫か、国立競技場の民営化、維持費11億/年などの負の遺産、そして組織委員会の予算は情報公開にならず、それで札幌が2030年の五輪誘致はとんでもないと問われて、バービーさんは五輪が沼のままだと説かれて、西川さん、アスリートは頑張ったので五輪を悪く言えない空気を悪用だと説かれて、青木さん、60~70年代の五輪と万博、老人性ノスタルジーの産物、アホなことをした連中に責任を取らせないとこの国潰れると警告されました。

 また、ムチャクチャな猛暑で熱中症続出、関西のテレビの気象予報士さんも警告、関西テレビの片平敦さんは、暑いうちに外にいて冷房の家に戻っただけで夜に熱中症の例も多く、ともかく水を補給して、熱帯夜なので寝る前も水を飲んて欲しいと言われていました、。

 テーマはウクライナ戦争と気候危機、ゲストは東京大学准教授の斉藤幸平さん プーチン氏のウクライナ侵攻で気候戦争と説かれる斎藤さん、このテーマはマスメディアではほとんど語られず(そもそも、青木さんテレビに出られなくなりました、サンデーモーニング月に2度程度、テレビのバラエティ番組はムチャクチャ)、楽しみに聞きました。

 青木さんとは斎藤さん2度目、人新生の経済学を出されて、ウクライナ戦争と気候変動、戦争は100日、戦争はえげつないことになり、プーチン政権の帝国主義は語られても、気候変動は語られず、斎藤さんの指摘は、気候変動で戦争ではないが気候変動は様々な問題と切り離せず、それで斎藤さん、人類の経済活動が肥大化して環境破壊、パンデミックや気候変動の原因であり、直美・クラインさんも指摘しているが、社会への影響は余りに大きく、あらゆるものが気候変動と無縁でなく、それで気候変動と戦争を考えたい。

 この戦争、物価高、ロシアは資源大国、石油とガスしか資源はないがそれで世界の急所を握り、そして原発や化石燃料、石炭火力をしろというものの、斎藤さんは、世界が脱炭素をして、ロシアは化石燃料の輸出で成り立ち、プーチン氏の権力基盤は化石燃料、アメリカ、EUが脱炭素だと稼ぎ頭破綻、ウクライナに影響は、EU、特にドイツはロシアの資源なしでやれないので目をつけて、しかしロシアは化石燃料輸出のみでもちろん持たず、永久凍土の上に様々な建物があり、溶けたら崩壊、干ばつでロシアの農業も破綻、環境破壊で、国土の6割が凍土のロシアは、気候変動により破綻、化石燃料を売るのも、止めるのもロシアには大変。

 青木さん、プーチン氏の権力基盤+帝国主義志向、ロシアの輸出の半分以上は化石燃料だが、いずれ立ち行かなくなり、そして環境崩壊でロシア崩壊のジレンマをプーチン氏、ロシアが抱えていると説かれて、斎藤さん、世界もそのジレンマ、冷戦復活より、気候変動でウイルス、干ばつ、食糧危機が戦争を生み、20世紀のようなものではなく、全世界が困難にどう対処してエネルギー、食糧をGETするか、西側の資本主義と、旧東側の対立、西側はロシアを批判しても、インド、中国、ブラジルは冷ややか、民主的でない資本主義で、資本主義覇権争いがこの戦争。

 斎藤さんはアエラドットに書かれて、ロシアのことと、ウクライナ、ウクライナはヨーロッパの穀倉地帯、食料供給国、レアアースもたくさん出て、グリーン資本主義にレアアースは、ロシア、西側も手に入れたく、この争奪戦だと説かれて、脱炭素、再生可能エネルギーで時速可能になるが、化石燃料以外の資源も、コバルト、ニッケル、銅はアメリカやEUになく中国、ブラジルにあり、戦争で分断だとグリーン経済破綻。ウクライナは、食料が肥沃で、しかし気候変動、水危機の場合資源の争奪戦、半導体の製造に必要な希ガスもウクライナは産して、それで半導体大変、そしてウクライナは核開発、宇宙にてソ連の中核、東欧のシリコンバレー、IT、ハイテクに長けて、ゼレンスキー氏はそれを使い反撃、それを西側とロシアは争奪戦、ロシアに取りそれらを西側に取られたらパー、気候、環境も戦争の原因。

 青木さんは斉藤さんに賛同して、プーチン氏の戦争でEUのエネルギー危機、ロシアに頼るとダメで、それで原発はとんでもないと説かれて、これを機に再生可能エネルギーは広まるかと問われて、斎藤さん、ヨーロッパで広がらないと生きていけず、ヨーロッパ大陸の戦争は大変、ドイツはガスをロシアに頼りプーチン氏に強く出られず、ドイツは脱原発をして、石炭もなくす方向になり、天然ガスが頼り、ロシアに依存して、それをプーチン氏がついた。電力価格は跳ね上がり、原発賛同、自然エネルギー叩きはおかしい、化石燃料と独裁政権は相性がよく、プーチン氏はそれを利用して権力維持、EUはサウジなどに石油を頼ろうとしても、こちらも独裁、化石燃料に依存=独裁を容認、民主主義の経済を支えるのは独裁の矛盾、自然エネルギーは分散で、独裁と相性は悪く、民主主義を守るのは自然エネルギー、もちろん大変だし、戦争も大変だが、自然エネルギー志向を進めないと独裁は止まらず、日本だと脱炭素、エネルギーの安全保障は成り立たない。

 青木さんは、斎藤さんの本も評価されて、日本など「先進国」が豊かな生活を得ている背景に、貧困国から資源を収奪してのものは指摘されて貴重で、そしてそれをプーチン氏に悪用されたことに気づくべきと説かれて、斎藤さん、ロシアは化学肥料のリンなどたくさん作り、戦争で化学肥料高騰、これ以上上がると農業は破綻、日本の食料自給率3割台はそういうことを考えるともっと低く、戦争、気候変動で、コロナでも自国のために食糧の輸出規制をする国が出て、このままだと日本は食糧を外から買えなくなると、コロナ初期にマスク不足もあり、それら資源の貧困が世界の環境を破壊する。

 青木さんは、斎藤さんもドイツに留学されて、ノルドストリームを止めたが、食料とエネルギーを問われて、斎藤さん、ドイツも食品、電気代高騰、そして冬は暖房のためにエネルギー不足、冬にロシアに代わるエネルギーが必要、しかしEUはロシアに化石燃料を頼り、アメリカとEUは新しいガス田を採掘しているが、それは皮肉にも気候変動を加速の自己矛盾、気候変動、パンデミック、戦争がどんどん慢性化する。

 青木さん、今後の人類に最大の危機の、気候変動は、飢餓、感染症など人類の危機の背後にずっとあったことに気づくべきと説かれて、斎藤さん、対策で気候変動対策は遅れる悪循環、なら、気候変動の予測を悲観的な方向に修正すべき、戦争は考慮されず、そして環境は破壊されて、究極的には先進国の、貧困国からの収奪をやめるべき。青木さん、プーチン氏の戦争は否定されるべきだがエネルギー、食糧を他国から収奪する構造に市民は知り、学ぶべきと説かれて、斎藤さん、フランスがモデル、大統領選で極右がインフレなどで台頭、いわばエコファシズム、しかし議会選挙だとメランソン氏の政党が伸びて、マクロン氏の政党は落ち、極右も伸ばしたが、市民が平和、環境、ウクライナ連帯、敵はグローバル資本主義と覚醒したらゲームチェンジャーになるが、ルペン氏ら極右も台頭。しかしどこぞの島国は選挙なのに環境問題、エネルギー安全保障は争点にならず、平和ボケ。

 その、二極分裂がEUにあり、青木さん、選挙で与党から核保有、軍事費増やすマッチョ、他方経済は資産倍増として、環境問題に鈍感なのに絶望だと説かれて、斎藤さん、南米でもチリなどで左派は伸びて、世界で今これだとダメの意識は強くなり、日本の野党ももっとこの点を突くべきとして時間になりました。青木さんも勉強になり、エネルギー、食糧を貧しい国から収奪する図式を見直すのは本当の安全保障なのに、参院選では議論にならずこのままだとエライことだと説かれました。素晴らしい内容、こんなムチャクチャな猛暑だから説得力もあり、自然エネルギーの緑の資本主義が独裁と戦争を否定するというのはその通り、そして原発と独裁政権の親和性も高いと思われます。これも拡散してください、以上、青木さん、斎藤さんのお話でした。