日本料理は季節を先取りした食材が多い。
まだ寒いけどそろそろ春の魚がでるはずということで、いろいろ検索したり、ススメを聞いたりしてたどり着いたのが「君家(きみや)」という鮨屋でした。
恐る恐る電話でカウンターを予約する。
いつになっても初訪問の店は緊張するのです。
広い駐車場が完備されており、平日なのに結構車が停まっていました。
玄関までのアプローチには和風の喫煙コーナーがあります。

反対側を見ると、タブレットでの検温と手の消毒をお願いするPOPが設置されています。
きちんと対応してくれるお店は安心ですよね。

さあ、玄関に到着です。
胸の中で「頼もう!!!」と気合を入れて朱色の暖簾をくぐりました。

「いらっしゃい!!!」という大きな掛け声が響き、一瞬たじろいだ私。
カウンターの向こうには3人の板さんが並んでいて、それはもう元気な鮨屋という雰囲気です。
カウンター席にはグループ毎にクリアーパネルを設置して安全対策していました。
もちろんカウンターの中とも間にもパネルがあります。
昼間ですし、運転もありますから、おとなしくお茶を注文してメニューに目を通します。
ランチメニューの他に、夜との共通メニューもあり、品数が多いので迷う、迷う。

「お一つからでも大丈夫ですよ」と優しい言葉をかけてもらったので、遠慮なく焼き大蛤を1個、注文させていただきました。
桑名の蛤です。

貝って加熱するとほんと美味しいですよね。
口に入れると旨味がじゅわ〜〜っと広がって、噛むとさらに旨味倍増ですからね!
大変美味しい蛤でした。

穴子の白焼き
今回は握りではなく白焼きだけを注文です。
添えられたのは、天然の塩と胡瓜、焼き海苔です。
お好みで穴キュウの海苔巻きを作って食べるなんて、ちょいとオシャレです。

柔らかい身のほっこりした感触と皮の力強さが、穴子の醍醐味かな。
小さく見えてもかなり肉厚の穴子でした。

鮪はまずは中トロを注文したのだけど、写真が無い。
舞い上がってまた写真撮り忘れたようです。
実は最後にヅケも食べたのです。大間のマグロ、2種類の食べ比べです。
11月の初めの青森で食べた大間のマグロと比べると、脂の乗り方が半端なく多い。
しかも全体に均等に入ってるって感じがしました。

白身はたしか、鮃(ひらめ)昆布締めだったかな。
淡白ながらもしっとりと絡みつくような食感がありました。

これも近所で水揚げされた白魚です。
春を感じる白魚の収獲は2週間くらいだったかな。
しかし、出てきてびっくり!目がついてるよ(涙)
よく考えなくても、生の白魚だったら目がついてるのは当たり前なのだけど、
最近私はメダカを飼っていて、そのメダカを思い出してちょっと涙目になりました。

さて、青背の魚は今回も鯖を注文です。
コハダとサバだと、季節的にコハダではないなぁって納得です。
薄い鯖の切り身を三枚重ねて見栄え良くでてきました。
生加減がとってもよい状態です。

3人の板さんのなかで、一番若い方の正面の席でした。
ゆっくり食べる私が、そろそろ次のを・・・と思うと、ちゃんと目を向けてくれるのです。
そして私が注文しやすいように誘導してくれます。
人気のあるお店って、やっぱり居心地良いなぁと思う瞬間です。
適度な間隔で並んで鮨を握っている姿をぼんやりと見ていたのですが、一番年配のたぶん店主の握り方に注目してしまいました。
シャリの持ち方、圧の具合、最後の決め具合、若い板さんと少し違って見えます。
ふむ、いつか店主さんに握ってもらえたら良いなぁ・・・などと思ってしまいました。
すし処 君家(きみや) 食べログはここです
住所:松阪市高町453-4
営業時間:ランチ 1:30~15:00 ディナー16:30~23:00
定休日:月曜日