石北本線でも述べたが、現在の道内本線筋のダイヤは完全に特急優先。
始発から昼過ぎの上りダイヤを見ても、
釧路~新得で、通して走る各停は始発の1本、帯広までの列車が1本の設定。
対して、この間スーパーおおぞらが4本。
今やこんなダイヤで、
「ゆっくり走ろう北海道」でもなければ、「でっかいどう北海道」を感じることすら難しい。
まぁ全てが鉄道旅の標語では無いにせよである。
主催側が用意した、特定の観光地を巡ってこれまた用意された産品を土産にする画一さで
その土地の何が分かるというのであろうか?
この国が本気で循環型継続的社会を目指すのであれば、スマホなんざでスルスル出てくる旅の情報なんかあてにせず、
旅人ひとりひとりが道内の違うところを違う目的をもって訪れて、それぞれの価値観で何かを見出すという、
旅本来の醍醐味を味わえるよう、国の責任によって少々無駄であっても公共交通機関としてのダイヤ整備をすべきと、
個人的には思うのである。
選択肢を持てない画一的で効率重視な社会構成は何も新たな価値を生まない。
2018年水無月 尺別 D5