常願寺川は、わずか56Kmで3000mを流れ下る世界でも屈指の暴れ川である。
その流れが谷から出る出口である横江に設けられたのが巨大な堰堤である横江頭首工。
ゴロゴロと押し流される岩を防ぎつつ、農業用水を取水する治水の要。
その治水事業は古くは佐々成政の治世にすでに行われており、何度も常願寺川の氾濫によって
多くの犠牲者を出したそんな暴れ川を鎮める祈りの野仏が横江の駅前の仏だったのかもしれない。
二日目の地鉄撮影も残りわずかとなり、常願寺の流れが形成した幽谷を下ってくる地鉄の虎の子を出迎えるアングルを
うろうろと探していた矢先に無情の踏切鳴動で立山方に急ぎカメラを向ける。
かなり窮屈なファーストショットの後、
脚立に乗ってセッティング済みの後追いアングルのファインダーを覗く。
短尺の軽快なリズムだけを残し、虎の子ダブルデッカーが走り去る。
深い谷での撮影はそろそろ露出が稼げなくなり、横江を後に拓けた辺りまで下ることとした。
2017年10月 横江~岩峅寺 10030系特急
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何処かで見た様な気がすると思ったら、元京阪ですか。
真ん中の1輌、ダブルデッカーにしてはあまり背が高くないですね。
レッドアローや京阪テレビカーも走る富山地鉄は、
やっぱり楽しいです!!!
遠ざかっていくジョイントが聞こえて来そうです。
例のお立ち台の橋梁ではない立山線の白眉たる雰囲気を出せるアングルを探して、横江駅の踏切脇のこの場所を選択しました。
本当は連続勾配を這い上がって来る方が良いのですが、
ダブルデッカーが下りだったので・・・(笑)
大根婆が登って来る写真はまた別の機会に・・・。