
寝台特急を始め夜行列車が激減した昨今、駅でのバルブ撮影する機会が減りました。
バルブ撮影には、昼間の撮影とは違う楽しみが有り現像が上がるまで特にワクワクしました。
主だった夜行列車の始発終着駅でバルブ撮影を経験しましたが、東京駅でのバルブ撮影は
この時1回のみです。この写真の基本データが無くおそらく大学2年のGW頃だと思われ、
345M(大垣行)で名古屋・関西方面に撮影旅行に出発する前に撮影した急行銀河。
しかも、PFの1001号機の牽引と気付きあわてて撮影したような記憶があります。
その後新幹線ホーム拡張工事によりこのアングルもブルトレ終盤には新幹線ホームになって
景観が変わってしまいました。何気なく撮影した写真があとですごく想い出深い写真になる。
良い思い出写真を1枚でも多く撮影しておくことはこれからもできることなので、
撮影の際には常に心がけたい姿勢です。
撮影;1982(?)年 5月 東京駅にて 103レ銀河 NikonF2 PhotomicSB Nikkor50㎜ F2 TX
ことごとく夜行列車が廃止され、夜の駅で長距離列車を見る機会は実に少なくなってしまいました。
安価で綺麗なビジネスホテルが各地にでき、小さい需要にも対応しやすい夜行の高速バスが四方八方を結んでいる現在、今まで通りのスタイルでの夜行列車は出番がないのかもしれません。
従来の寝台券・特急券よりも安価に、または同じ値段でゆったりと、新しい価値を付けて、長距離輸送に再チャレンジして欲しいと願うばかりです。
お写真を拝見しまして、バルブ撮影したくなるような駅の情感を思い出していました。
今から遠くに旅立つ列車の放つ、独特なオーラのようなもの、新幹線の時代になり忘れかけられつつある大切なものがあったように思います。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
この東京駅も随分と様変わりしてしまい、赤レンガの外観は良しとしても、
エキナカの導線の悪さは観光客の多さも手伝って、日本を代表する駅とは
決して言えるものではありませんね。
昨今の鉄道会社の経営姿勢の中には、利用客優先というより、利潤追求優先がとても感じられてなりません。