越後須原駅で一番列車の送り込みを撮った後、やや思案して魚沼田中を目指す。
昨日の夕刻に魚沼田中で下車した学生が居たということは朝も利用者がいるだろうと。
まだ宵闇が残る駅に到着。
ホームに積もるバージンスノーをパチリ。
レッドカーペットならぬホワイトカーペットが利用者を待つ。
だんだん明るくなっていく駅に登校の学生の姿。
米どころの貴重な若者を黙々と輸送する只見線の始発がやってきた。
いつもと変わらぬ朝を始発列車が運んでいく。
2017年 1月 2421D 魚沼田中
東の空が赤く染まり始め、街が始動を開始する頃、
寒月が色っぽい下雲を従えて西の地平線に沈もうとしていた。
対照的に上り普電は終点を目指す。
厳かな新しい一日の始まり。
2017年 如月 ヒガハスにて
前日宵の口より雨から雪に変わり深々と降り積もる未明に宿を立ち、越後須原駅へと向かう。
日本有数の雪国では、早朝から引切り無しに除雪車が街を行き交う。
その除雪車を横目に、越後須原駅のホームに立つ。
やがて漆黒の闇の向こうが仄かに明るくなって・・・
静かに一番列車の送り込みが通過。
越後須原の駅舎は、上越筋に多く見られたロッジ風の昭和レトロな本屋で好感が持てる。
こういう昭和の遺産を大切に後世に伝えて欲しいものである。
2017年 睦月 越後須原駅
超左党の電関人。
19時15分の入広瀬の2427Dを撮ったら、2428Dをそっち除けで投宿の宿へ直行。
お目当ては、この須原に酒蔵を構える地酒玉風味。
ラベル画像はWEBより転載。
宿では、電関人のそんな気持ちを察してか夕食の膳に一杯の本醸造が載ってきた!
キレッキレの淡麗の中にも、野太いフルボディな豊潤さが・・・もう言葉にならない。。。
酒のあてにもってこいの数々の山菜の料理に舌鼓。
今宵はゆっくりと風呂に浸かって、明日の黎明からまた撮影だ!
340余年の歴史を持つ古酒蔵、玉川酒造さん。
宿の晩餉に本醸造をいただいたので、土産に冬季限定の絞りたて生酒 玉風味をいただき、
さらには吟醸酒を仕込む米麹も購入して後日自宅にて自家製甘酒作りに挑戦もしたのであった。
2017年睦月 玉川酒造にて
とっぷり日が暮れて夜の帳が下りた入広瀬。
いつの間にか雨は雪へと変わり昼間に除雪された駅の構内に降り積もる。
本日最後に六十里越を下ってきた2427Dは、乗降客も無く笛の音とともに足早に出ていく。
まだ19時を少し過ぎただけというのに、山間の入広瀬の街はひっそりと静まり返る。
さぁ、今日の撮影もこれで終わり。
須原の宿へ向かうとしよう。
2427D 入広瀬駅