前からふしぎに思っていたことがありました。
何故父親は娘を可愛がり、母親は息子を可愛がるか。
また、何故娘は父親に似て、息子は母親に似るか。
その一つの回答が、竹内久美子さんの本にありました。
性染色体は父親はXY、母親はXXです。受精時はそれが分割し合体します。
父親のXY→ X と Yに分割
母親のXX→ X(1) と X(2)に分割
よって子供は4通り、
父のXが母のX(1)又は母のX(2)と一緒になりXXで娘が生まれます。
父のYが母のX(1)又は母のX(2)と一緒になるとXYで息子が生まれます。
X染色体には遺伝子情報が満載、Y染色体にはほとんどオス化のスイッチの遺伝子だけが乗っています。
実際X遺伝子はY遺伝子よりも大きいとのことです。
そうすると娘のXXには父親の遺伝子情報(父のX)が伝わっています。
息子のXYには父親のXにある情報(Yには殆ど遺伝子情報がなくオス化だけ)がなく、母親の情報(X)だけです。
娘は父のXと母のXを受け継いでいるが、ある動物の研究から父親由来のXの方が母親由来のXより強く子供に表れると報告されています。
人間は自分の遺伝子を子孫に伝えようとプログラムされているとの説があります。
そのため父親は自分の遺伝子が多く伝わった娘を、母親も息子の方が自分の遺伝子Xを受け取っているので息子を可愛がります。息子が母親に、娘が父親に似るのもX遺伝子の引き継ぎにあるのかもしれません。
まだまだ、人が知らないことが多いです。