幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

苦悩が意味を持ちうるのは 自分が変わる時

2013-11-28 00:18:09 | ブログ

意味による癒し-ロゴセラピー入門- フランクル 山田邦男監訳より引用

イスラエルの画家 イューダ・ベイコン、アウシュヴィッツに子供の時に収容された彼は、解放後にアウシュヴィッツで過ごした数年間にはどんな意味があったのだろうか、と自問しました。彼は次のように述べています。 「 子どもの時、私はこう考えました。自分がアウシュヴィッツで見たことは必ず世界に言ってやろう、と。いつか世界が変わるだろうと期待していたからです。けれども、世界は変わらなかった。世界はアウシュヴィッツのことに耳を貸そうともしなかったのです。ずっと後になって、ようやく私は苦悩の意味が何であるかを本当に理解しました」。そして、イューダ・ベイコンはこう続けています。「苦悩が意味を持ちうるのは、おまえ自身が変わるときである」。

数年前、あるゴミ収集人ドイツ政府から功労賞を受けました。この男性はみんなの満足のために仕事をしただけなのですが、しかし、彼に賞が与えられたのは次のような特別な業績があったからです。彼はゴミ入れを気をつけて見て、捨てられたおもちゃを探しあて、晩の数時間をかけてそれを修理し、貧しい子どもたちにプレゼントとして贈ったのです。修理人としての才能があった彼は、清掃の仕事に素晴らしい意味を付与したのです。

第二次世界大戦の数年後、ある医師が、乳歯の埋め込まれた金のブレスレットをしているユダヤ人女性を診察しました。「きれいなブレスレットですね」と医師は言いました。「ええ。この歯はミリアム、これはエステル、これはサムエルのものです・・・」と彼女は答えました。彼女は娘と息子の名前を歳の順に挙げたのです。「九人の子がおりましたが、その子たちはみんなガス室に入れられました」と彼女はつけ加えました。おどろいた医師が、「そのようなブレスレットを身につけたまま、どうして生きていけるのですか」とたずねると、静かにそのユダヤ人女性は答えました。「私は今、イスラエルで虎児たちのお世話をしていますの」。