幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「ネルソン・マンデラ自伝 自由への長い道」 仲間創りと対話

2014-02-12 00:11:32 | ブログ

 ネルソン・マンデラ自伝 自由への長い道」 ネルソン・マンデラ著より一部抜粋

 すべての囚人にとって、とくに全ての政治犯にとっての課題は、どうやって刑務所になじまずにいられるか、どうやって意欲の衰えない状態で出所するか、どうやって自分の信念を保ち、それをさらに強化していくかという点にある。そのためには生き延びるために何をすべきかを正確に学ぶことだ。刑務所には、人間の意気をくじき、決心を打ち砕くように作られている。

 仲間とともにいれば、決心を強化される。わたしたちはたがいに支え合い、たがいに力を与え合った。知っていること、学んだことをすべて共有し、そうすることによって、各人の持っている勇気を倍加させた。

 刑務所と政府は手を組んで、囚人ひとりひとりから尊厳を奪い取ろうとする。しかし、尊厳のために、そして尊厳があればこそ、人間は生き延びていけるのだ。わたしは、どんな代価を支払っても、どんな圧力を受けても、尊厳を手放す気はなかった。

 永遠に刑務所を出られないという可能性を、私はけっしてまともに受け止めなかった。いつかふたたび土を踏み締め、太陽の下を自由民として歩ける日が来ると、わたしはいつも信じていた。

 わたしは絶望に身をまかせようとは思わなかったし、そうはできなかった。それは敗北と死に至る道だったからだ。

 交渉相手を失墜させようと思ったことは一度もない。相手のその組織での立場が弱くなれば、交渉の基盤も弱くなるとの現実的な理由からである。敵とのあいだに平和を実現するには、敵と力を合わせなくてはならない。そうすれば、その敵は仕事仲間になる。

感想

ネルソン・マンデラ氏は終身刑を受けていました。反逆罪で死刑になる可能性もありました。そして、27年間の獄中生活を過ごしました。絶望と思える状況においてもその状況の中で生きる目的を持ち、生きる意味を見出し、その意味への意志を日常に実践しました。

ヴィクトル・フランクルがナチの強制収容所で意味を見出したのと重なりました。ネルソン・マンデラ氏が居ることが大きな支えであり、多くの違った活動グープがまとまって行ったのだと思いました。

共産主義のグループ、活動に武器を持とうとするグループなどいろいろなグループがあり、また政府の国民党と、対立する中で新しい南アフリカの姿を諦めずに話し合うことを進めました。

対立する相手と話し合うことでその相手が仲間になりました。諦めずに話し合い、対立しても話し合い、それを続けて行くことがいかに大切かということが伝わって来ました。