夢のお話を。
「どこかにグループで出かけています。2Fに上がると喫茶スペースがあり、幾つかの女性グループがお茶を飲んでいます。そこから窓辺に目を向けると、カリブ海のオーシャンビューが広がっています。きれいな海に魚が泳いでいます。色彩豊かな魚が立ち泳ぎをしています。イルカも泳いでいます。そこにクルーズの大型客船が近づいて来ました。イルカがその船に集まって来ました。そうだ、これを写真に撮ってブログに掲載しようと思い(夢の中でもブログのことを考えていました)、携帯で写真を撮ります。数ショットを撮って船が通り過ぎた先を見るとエキゾチックな建物が海辺に建っています。これはすてきな風景だ、これが撮れるとブログの写真もきれいだろうなと思い、携帯でその風景を撮ろうとすると、携帯がメモリーいっぱい?で撮れなくなってしまいました。諦めて帰ろうとすると、同じグループ?の年配者がその女性グループのところで体調が悪かったのか、吐いてしまっていました。ところが、テーブルに吐かれた女性グループの人は吐いた人を悪く言わずににこにこしています。しかも、その年長者に同情的でした」
夢は無意識が出てくると言います。夢を理解することで自分の心の状態を知ることも出来ると言います。私の心理状態はどうなのでしょう。大学院で精神分析を学んだ姪が、「夢は見た後に気分がどうだったかで心の状態をみる」と言っていました。私の夢は怖い、とても困ったことは少ないのですが、夢の中に一部上手く行かない部分があります。
フロイトが夢の解釈(本「夢判断」)と自由連想法で、ヒステリー症状の患者さんの治療に効果を出して来ました。それまで心理学はサイエンスの扱いを受けていませんでしたが、科学としての立場を構築して行きました。ユングも初めはフロイトに師事しましたが、その後、意見の対立により離れて行きます。フロイトの夢判断は快楽への要求をベースにしていて、性に関する判断がされます。フロイトは夢だけでなく、自由連想法(ある言葉から自由に連想するのを上げて行きます)でも無意識を意識化するようにしました。フロイトの流れを引き継ぐのが精神分析、ユングの流れを引き継ぐのが分析心理学として、それぞれ大きな影響を与えて来ました。それに異論?を訴えることで多くの心理学/療法が生まれて来ました。ウィーン三学派はフロイトの精神分析、アドラーの個人心理学、フランクルのロゴセラピーと言われています。この3人は皆ユダヤ人なのも興味深いです。そしてヒトラーに大きく影響されました。
ヒトラー;1933年-1945年ドイツ首相(ナチスの影響)
フロイト;1938年にロンドンに亡命 1939年死去 享年87歳
ユング;1961年死去 85歳
アドラー;1935年に米国に亡命 1937年死去 享年67歳
フランクル;1942年にナチス強制収容所 1997年死去 享年92歳
アドラーの個人心理学が広く広がらなかったのは、長生きできなかったからとも言われています。
アドラー、フランクルも最初はフロイトと一緒の学会で活動していましたが、ユングと同じくフロイトと対立して分かれて行きました。フランクルはその後、アドラーと一緒に活動しましたが、アドラーの考えとも対立して離れて行きます。
心理学の本を読むと、自分を理解したり、どう考えて生きるかなど参考になることが多くあります。心理学、哲学、宗教は立場が違いますが、人は何のために生きているのを考えている点では、山の登り口が違うだけのように思います。自分にあったのを知ることで自分をより理解できるようにも思います。
フロイト、ユング、アドラー関係の本を読み、今はフランクルのロゴセラピーに興味を持っています。アドラーの個人心理学もお薦めです。自分をありのまま受け入れる、こんな自分でも好きになることがベースのように思います。そして自分の人生の意味を考えて生きる。今の状況でどう生きるかは自分に与えられている自由な選択肢です。その状況で選択できる幸せな道を選ぶかそれとも道がないと諦めるか、自分の選択肢です。どんな状況でも幸せな道を選択できるように、今を大切にできたらと思います。