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A型患者にO型輸血/容態悪化→死亡 血液型の輸血について

2014-04-26 02:09:54 | ブログ

A型患者にO型輸血 県内の病院 容体悪化「ミスと因果関係ない」

http://news.goo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-CK2014042502000152.html より一部抜粋

県立病院機構は二十四日、県内の病院に入院していたA型の患者に二十日朝、O型の血小板を誤って輸血したと発表した。二十三日午後七時ごろ、患者の容体の悪化が判明。機構は「ミスと因果関係はないと考えるが、可能性がないわけではない」としている。

O型の血漿には抗A型のタンパク質が含まれており、輸血を続けるとA型の赤血球を壊し貧血につながるおそれがある。機構は「患者が貧血を起こしたデータはない」としている。また「看護師二人でのチェックを徹底する」などと再発防止策を説明した。

感想;

20日朝、誤って輸血→23日午後7時頃、患者の容態悪化が判明

「ミスと因果関係はないと考えるが、可能性がないわけではない」

病院の説明は持って回ったような表現です。3日で容態が変化したということは先ずは因果関係がないかを疑います。本当なら以下の文言が妥当なように思います。

「ミスによる可能性も考えられる」

昔は、O型は全ての血液型に輸血できると教えられました。そこで、ネットで調べてみました。少量であればO型は全ての血液型に輸血できるが、今は同じ血液型間の輸血にしているようです。それは多少身体に悪い影響を与えるからのようです。今回、病気で弱っている人への輸血だったので、多少の影響が大きな影響になったのかもしれません。

今日の新聞より(追加)

難病の新生児に輸血ミス、5日後に死亡 横浜の病院http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG4T5KGYG4TULOB01J.html

神奈川県立こども医療センター(横浜市)は25日、新生児に輸血ミスをする医療事故があったと発表した。新生児は5日後に死亡したが「輸血ミスの影響はない」としている。同センターは事故を警察に報告、外部の識者を交えた事故調査委員会の設置を決めた。

 同センターによると、今月20日朝、約3時間にわたり、当直の看護師が集中治療室に入院中の血液型A型の新生児(生後28日以内)に、過ってO型の血小板26ccを輸血した。新生児は、持続的に輸血をしなければいけない難病だった。血小板の残量が少なくなり、血小板が入った注射筒をチューブにつなげる際、O型の患者用の注射筒をつなげてしまったという。A型とO型の血小板が入った注射筒が2本同じ場所にあったため、取り違えたという。新生児は25日朝、死亡した。

 会見した山下純正・同センター病院長は「血液検査などの結果から、新生児の死亡と輸血ミスの因果関係はない、と判断した。事故調査委員会で、第三者の目で検証してもらいたい」と話している。

感想;

「因果関係がない」ということの証明はとても難しいことです。つまり、それを証明する側の能力がないと証明できなこともあります。医療事故の評価はとても難しいです。ただ、わからない段階で、因果関係がないと断言できるのだろうかと思いました。難病ならなおさら少しのマイナスの影響も受けやすくなります。血液量は体重の8%(女性7%)だそうです。新生児だと3,000gだと血液は240gになります。26mLは26.8g(血漿比重は1.030)になり、全体の血液の11.1%です。ちなみに大人だと体重60Kgだと血液は4.8Kgで200mLは206gになり、4.3%です。3倍弱の量になります。少量だと希釈され影響は少ないですが、どうなのでしょう?A型の大人にO型の血漿を600mL輸血したデータはあるのでしょうか?そういった説明も示されずに、因果関係ないと判断された根拠のデータはあるのだろうかと思いました。

http://www15.ocn.ne.jp/~anne999/wan-blood1.html より一部抜粋

ヒトの輸血

ヒトの輸血に際しては1)血液型検査、2)交叉適合試験を行います。血液型検査では試薬にてABO型、Rh型を決定します。ABO型とRh型両者とも同じ型の血液しか輸血しません。交叉適合試験では輸血する血液と輸血を受ける本人の血液を混ぜ合わせて異常な反応がないかどうか最終確認をした後、輸血をします。(実際には更に細かい試験もします。)

ABO型の輸血

輸血できる血液型
同じ血液型
A型 B型 AB型 O型
輸血を受ける本人の血液型 A型 B型 AB型 O型
血液型が異なっていても
輸血して異常反応の
出ない血液型
O型 O型 O型
A型
B型
なし
ABO型からみた輸血法の表です。実際は青で塗られた範囲の同じ型の血液の輸血しかしません。しかし異なった血液型でも黄色の範囲のような組み合わせで輸血は可能です。O型のヒトは万能供血者(誰にでも血液をあげられるひと)、AB型のヒトは万能受血者(誰からでも血液をもらえるひと)と言われます。

異なった型の輸血をしたら、、、

A型のヒトにB型の輸血をすると重大な事態になります。A型のヒトが持っている抗B抗体で輸血されたB型の血球がすべて破壊され、その反応で重要な臓器障害が引き起こされ死に至ります。A型のヒトが持つ抗B抗体はB型血液と反応して消費されても全てのB型赤血球を破壊するまで無限に供給されるからです。

ではA型のヒトにO型の血液を輸血した場合はどうでしょうか?O型の赤血球には抗原がないのでA型のヒトの体内で破壊されません。O型の血漿には抗A抗体があるため輸血を受けたヒトのA型赤血球が少し破壊されますが、全身状態に影響を及ぼす程ではありません。輸血されたO型のヒトの血漿中の抗A抗体の量が限られているからです。

感想;

どうして、血液型がわかれているのでしょうね?

最初はO型だけで、その後、A型、B型、AB型が生まれたそうです。

http://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/d/20140426

血液型の暗号」 藤田紘一郎著
血液型はA抗体、B抗体の有無で血液型が決まりますが、他の動物でも、同様な抗体があり、チンパンジーはA型が多く、ゴリラはB型が多い。細菌も抗体によって違いがあるとのことです。
血液型によってかかりやすい病気やかかりにくい病気があるそうです。
そういった違いがあるために、性格にも違いがでてきているとの説でした。
ノロウイルスの感染では、B型がかかり難いとの報告もあるそうです。
赤血球の糖鎖の違いだそうです。A型は糖鎖が一つあり、B型は糖鎖が別の位置にあり、
AB型は両方の糖鎖を持っています。