幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「もう疲れたよ・・・」にきく8つの習慣 働く人のためのアドラー心理学 岩井俊憲著 "ありのままで”

2015-11-09 03:56:07 | 本の紹介
アドラー心理学の5つの基本
1)人間は、自分の行動を自分で決められる(自己決定性)
2)人間の行動には「目的」がある(目的論)
3)人間を「部分」に分けずに、「全体」から考える(全体論)
4)人間は、それぞれ異なる「心のメガネ」で現実を見る(認知論)
5)人間の行動には、必ず「相手役」がいる(対人関係論)

アドラー心理学では性格(ライフスタイル)は。「変えられる」と考えます。普段の行動や考え方のクセ・習慣を変えれば、性格は変今の自分の性格が、今の環境と不具合を起こしているのなら、性格を変えていくのも一つの解決手段です。
行動を変えるのも、習慣を変えるのも、性格を変えるのも、人生を変えるのも、すべては「自分の心」しだいです。そこからスタートです。

8つの習慣
1)「ありのままの自分」を受け入れる
ほんの少しでいいから、「自分の品位を下げない行動をする」を心がけていくと、自尊心が生まれ、「ありのままの自分」を受け入れやすくなる。
2)自分を知る
3)失敗や欠点を糧にする 


アラブの寓話
オアシスの周辺でいつも暇そうにしている老人がいました。ある日のこと、家族連れの旅人が通りかかり、老人に尋ねました。
「おじいさん、私たちはこの町に引っ越してきたのですが、この町の人たちはどんな人たちですか?」
老人はその問いに答えず、逆に質問しました。
「あなたが以前に住んでいた町の人たちはどんな人たちだったのかな?」
「いや!、ひどい人たちでした。みんな意地悪で子どももよくいじめられたものです」
答えが返ってくると、老人は言いました。
「残念だね!。この町の人たちも同じようなものさ」
旅人は失望してオアシスを後にしました。
しばらくすると、別の旅人がやってきて、やはり暇そうな老人に尋ねました。
「おじいさん、ちょっと教えてください。私たちは、他の町からやってきた者ですが、この町の人たちはどんな人たちですか?」
老人は直接答えず、やはり逆に質問しました。
「あなたが以前に住んでいた町の人たちはどんな人たちだったのかな?」
今度の旅人の答えは、さっきの旅人とまったく違っていました
「町の人たちはとても親切で、心の優しい人ばかりでした。あの人たちと別れるのはとても寂しかったです」
「それはよかった。この町の人たちも同じようなものです」
老人の答えは先ほどと違っていました。旅人は安心して転居先を目指しました。
両方のやりとりを聞いていた若者が老人をなじりました。
「おじいさん、あなたちょっと無節操ではないですか?前の旅人にはひどい町だと言い、後の旅人にはいい町だと言ったりして」
すると、老人は言いました。
「なーに、実際、ひどい人ばかり、いい人ばかりいるわけでない。その人の周囲の状況はその人がつくるものさ。まるで自分の心の鏡のように」

4)負の感情とうまく付き合う 
5)建設的に考える

楽観的に考えるとは、「あらゆる困難に希望を捨てずに立ち向かう」こと。
困難なときこそ、「自分は大丈夫」と、そうつぶやきながら、前を向いて歩くことが重要。
相手のよいところに目を向けて声をかける。 
6)大局から見る 
7)共感する 

「共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じること」(アドラー)
「結婚という状況は、他の人に関心を持ち、自分自身を他の人の立場に置く能力を要求する」(アドラー)
仕事でも「共同作業」ができる人ほど円滑に仕事ができる人です。 
8)勇気をもつ 
心理学的な見地からも、正常な人は、人生の課題がやってきた時に、それに対応するに十分なエネルギーと勇気を持っている。(アドラー)
勇気づけとは、相手がより強く「自分を信じること」ができるようになるのを目指しています。
相手を信頼し、相手の中によいものを見つけることができる人が「勇気づけのできる人」です。

感想
アドラー心理学は個人心理学とも呼ばれています。
ウィーン3大学派、①フロイトの精神分析、②アドラーの個人心理学、③フランクルのロゴセラピー
と呼ばれている一つです。
どれがよくてどれが悪いのではなく、それぞれの良さから学べると、生きる支えになるように思います。

今の状況をいくら怒って愚痴っても改善は難しいです。
今の状況でどうしていくかの選択権は自分にあります。
その状況でもできることがあり、それを一つひとつやっていくと、その状況が大きな成長の機会になっていくことを多くの人が体験されていると思います。
それを信じて前を向いて一歩一歩踏み出して行く勇気が大切なのだと思います。