・プロローグ
・人生のすべては自分の心が映し出す
・善なる動機をもてば、成功への導かれる
・燃える闘魂もまた、「善なる動機」から生まれる
・人生の目的は心を磨き、他に尽くすこと
・人生の礎を築く
・よいときも悪いときも感謝の思いで受け止める
・喜んで感謝すれば、悪しき「業」も消えていく
・謙虚さはよい人生を歩むためのお守りになる
・心がすべてを決めている
・私はくり返し自らの心に厳しく問いました。通信事業への参入は、ほんとうに善なる心、正しく純粋な思いなのか。自分が名声を得たいためではないか、そこにひとかけれの私心もないか-と。
・JAL再生に三つの大切な意義があることが見えてきた。
1) 日本経済の再生のためです。
2) 残された社員のため。再生がうまくいかず二次破綻ともなれば、三万二千人にものぼる社員が職を失ってしまうことになる。会社の再建は、すなわち彼らの生活を守ることでもあるわけです。
3) 国民の利便性のため。大手航空会社が一社だけになり、公正な競争原理は働きにくくなる。
・もし挫折も苦労もまったく知らず、順風満帆な人生を歩んできたとしたら、自らの心を磨こうという努力をすることもなく、また他人の気持ちを汲み取ったりいたわったりすることのできない人間になっていたことでしょう。目の前に現れた状況がかに過酷なものであっても、それに対して恨んだり、卑屈になったりせず、つねに前向きに対処していく-それこそが、すばらしい人生を生きる秘訣なのです。
・(パナソニックからの)絶えず厳しい要求にさらされ、それにこたえるべく必死に開発に励んだことが、業界のレベルを超えた製品を生み出し、充分な利益を確保することにもつながったのです。
・イギリスの思想家であるジェームズ・アレンは、その著書『「原因」と「結果」の法則③』
「清らかな人間ほど、(中略)目の前の目標も、人生の目的も、けがれた人間よりもはるかに容易に達成できる傾向にあります。けがれた人間が敗北を恐れて踏み込もうとしない場所にも、清らかな人間は平気で足を踏み入れ、いとも簡単に勝利を手にしてしまうことが少なくありません」
・「六波羅蜜」
「精進」;何事にも懸命に取り組み、努力をしつづけること。そのことが心を磨く行になる、とお釈迦さまも説いているのです。
・会社とは自分の思いを実現するためのものではなく、何より社員の生活を守り、幸福な人生をもたらすために存在していなければならない。それこそが会社の使命であり、経営の意義なのだ。
・(JAL再建での誹謗中傷に対して)私はまわりの幹部や関係者に、こうした悪しき声にはいっさい耳を傾けるな、相手にするなと命じました。そうした相手に対して反論しようとしたり、打ち勝とうと思ったとたんに、こちらの心も汚れてしまうからです。
・日本柔道の創始者である加納治五郎先生が述べられた「精力善用」
善用とはつまり「利他の心」に基づいてその能力を使うということです。
・西郷隆盛
一人の子が「一家が仲睦まじく暮らすにはどうしたらいいか」と質問した。
西郷はその問いに対してこう答えたといいます。
「みながそれぞれ、少しずつ欲を減らすことだ」
・「製品開発はどのぐらいの確率でうまくいくのか」と問われれば、迷うことなく「手がけた開発はかならず成功させます」と答えていました。事実、当時手掛けたプロジェクトは、すべて成功させることができました。その秘訣は何かと問われたら、ただ一つ、「あきらめない」ことなのです。
・大きな目標をみなで成し遂げようと思えば、考え方をそろえて同じ思いを共有し、一丸となって取り組まなくてはならない。そのためには、リーダーがあらゆる機会をとらえて、全身全霊、本気で自らの考えやめざすべき地平を部下たちにくり返しくり返し語りかける必要があります。そうして初めて、その内容は説得力をともなって、水のように彼らの心にしみ込んでいくのです。
・日本航空の再生に携わったときもまた、私がしたことといえば、すべての従業員の「心」を変えて、同じ思いを共有してもらうことでした。日本航空の経営破綻が発表され、私が会長に就任したとき、すでに企業再生支援機構によって、再建計画が示されていました。つまり、「何をどうすれば再生できるか」という青写真は、すでに用意されていたのです。しかし、問題はそれを実行する人がいないということでした。そもそも、経営破綻したということは、トップを含めて全従業員が、そうなるべき心を持ち合わせていたということです。まずはその心のありようを変えなければ、どんな方策を講じたところで、うまくいくわけがありません。
・「みなさんが幼稚といい、あたり前という、とてもシンプルなこれらの考え方(『一生懸命に仕事に打ち込む』『感謝の気持ちを忘れない』『つねに謙虚で素直な心をもつ』を、みなさんは知識としてもっているかもしれまえんが、けっして身についていないし、実践できてもいません。それが会社を破綻に追い込んだ元凶なのです)
・従業員の心が変われば、会社は劇的に変わる。
従来の日本航空で経営の中枢を担っていたのは、いわゆるエリートの人たちでした。一流の大学は出たが、現場で汗をかいたことがほとんどない人たちが頭だけでプランを考え、“上位下達”によって会社を動かしてきたのです。経営というものは、現場を知らずしてできるものではありません。そういう構造をまず変えるべく組織を大幅に改変し、現場で苦労してきた人が経営に携われるようにしました。組織をそのように変えただけで、現場で働いている人たちががぜんやる気を出し、いきいきと働いてくれるようになった。それぞれの持ち場で自分ができることを自らの意志で最大限行ってくれるようになったのです。自分が経営の一端を担っているのだという思いが、彼らの仕事に対する姿勢を劇的に変えていきました。
・「『あの飛行機にまた乗りたい』とお客様に思っていただく。そんな航空会社に生まれ変わるためにいちばん大切なのは、みなさんの『心』です。形ばかりのおもてなしではなく、そこには、お客様に対する感謝や親切、やさしさや思いやりがこもっていなくてはならない。それなくしては会社の再生はかないません」
・未来を信じて進めば、「神のささやき」がある。
セラミック原料の粉末を成型するためには、うどん粉をこねるときのような「つなぎ」が必要でっす。しかし、不純物の混ざらない、良質なつなぎの材料がどうしても見つかりません。私は会社に鍋や釜まで持ち込んで、なかば泊まり込みで、くる日もくる日も試行錯誤をくり返していました。そんなある日のこと、何かにつまずいて靴の底を見ると、そこにべったりとくっついているものがある。それは実験に使用するパラフィンワックスで、だれかが通路に置きっぱなしにしていたのです。「だれが置いたんだ!」と叫びそうになった瞬間、私は目が靴底にくぎづけになったまま、息をのみました。こおパラフィンワックスを原料の粉末と混ぜて生計してみたらどうだおるとひらめいたのです。成型した材料を高温で焼いてみると、つなぎに使ったパラフィンワックスは燃え尽きてしまうため、不純物のない製品をつくり上げることができたのです。それはまさに、「神のささやき」でした。懸命に仕事に励み、一心に研究に従事している。そんな私の姿を哀れに思ってか、あるいは励ますためにか、神が力を貸してくださった-そう思いたくなるような奇跡的な出来事だったのです。
・人間としての「正しさ」を経営の原点に置く
「心にとどめておいてもらいたいのは、この判断基準が『会社にとって』正しいかどうかではなく、『私にとって』正しいかどうかでもなく、『人間として』正しいかどうかだ。だから、経営者である私が人間として正しくないことをいったり行ったりした場合には、遠慮なく直言し、是正もしてほしい。しかし、私のいうこと、することが人間として正しいと思ったら、ぜひついてきてもらいたい」
・組織のあり方を決めるのはリーダーの心
「カニは自分の甲羅に合わせて穴を掘る」
組織はそのリーダーの「器」以上のものにはならないものです。
・アメリカの大統領には、きわめて強大な権限が与えられている。それほど大きな権限がなぜ大統領に付与されているかといえば、それは「初代大統領であるジョージ・ワシントンがすばらしい人格者であったから」だというのです。徳行備わった君子であったワシントンなればこそ、強大な権力を与えても、それを乱用することはなく、国を謝ることもないだろう。そう考えての処置だったそうです。
・哲学や宗教関係の本を枕元にたくさん積んで、どんなに忙しくて疲れた日でも、眠る前にかならず書物を手にとって1ページでも2ページでも読む進めることを続けてきました。
・ジェームズ・アレン
「人間の心は庭のようなものです。それは知的に耕されることもあれば、野放しにされることもありますが、そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生えていきます。もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったなら、そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。すぐれた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育みつづけます。同様に、私たちも、もしすばらしい人生を生きたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、そのあとに清らかな正しい思いを植えつけ、それを育みつづけなくてはなりません」
・芥川龍之介
「運命とは、その人の性格の中にある」
・小林秀雄
「人は性格に合ったような事件にしかでくわさない」
・「怒り」「欲望」「愚痴」-この三つを仏教では「三毒」といって、心を濁らせ、惑わせる元凶であると説いています。
・ジェームズ・アレン
「成功を手にできないでいる人たちは、自分の欲望をまったく犠牲にしていない人たちです。もし成功を願うならば、それ相当の自己犠牲を払わなくてはなりません。大きな成功を願うならば、大きな自己犠牲を、この上なく大きな成功を願うならば、この上なく大きな自己犠牲を払わなくてはならないのです」
・すべては心に始まり、心に終わる
感想;
稲盛和夫さんの波乱万丈の人生から学ばれた体験から生まれた生き方の大切なことなのでしょう。
それだけに重みを感じました。
「生き方」稲盛和夫著からも多くのことを学びましたが、この本も多くのことを示唆してくれました。
お薦めの本の一つです。
「人が創る品質」;
品質を高めるには人の質を高めること。
なぜなら人が品質を創っている。
そのためには自分を高めることを行う。
必要な知識を学び続けること。
「Spiritual5S(精神、整理、整頓、清掃、清潔)」;
いわゆる5Sの躾の代わりに精神。よいものを造りたい。
提供したいとの考え方、気持ちが大切。躾の問題よりも心が基本。
私がセミナーで言っていることが間違っていなかったということを再確認しました。
よい言葉、よい本、よい人などとの出逢いは生きる楽しみの一つだと思います。
「有縁を度すべし」
その出逢いを自分に生かすかどうかは、自分しだいです。
つまりその出逢いを生かしていきなさいという、臨済宗の言葉です。。
「門を叩け、さらば開かれん」
これは聖書の言葉です。
門を叩かなければ開くことはありません。
叩いてみなければわかりません。
開かなければ別の門を叩いていけばよいのですから。
・人生のすべては自分の心が映し出す
・善なる動機をもてば、成功への導かれる
・燃える闘魂もまた、「善なる動機」から生まれる
・人生の目的は心を磨き、他に尽くすこと
・人生の礎を築く
・よいときも悪いときも感謝の思いで受け止める
・喜んで感謝すれば、悪しき「業」も消えていく
・謙虚さはよい人生を歩むためのお守りになる
・心がすべてを決めている
・私はくり返し自らの心に厳しく問いました。通信事業への参入は、ほんとうに善なる心、正しく純粋な思いなのか。自分が名声を得たいためではないか、そこにひとかけれの私心もないか-と。
・JAL再生に三つの大切な意義があることが見えてきた。
1) 日本経済の再生のためです。
2) 残された社員のため。再生がうまくいかず二次破綻ともなれば、三万二千人にものぼる社員が職を失ってしまうことになる。会社の再建は、すなわち彼らの生活を守ることでもあるわけです。
3) 国民の利便性のため。大手航空会社が一社だけになり、公正な競争原理は働きにくくなる。
・もし挫折も苦労もまったく知らず、順風満帆な人生を歩んできたとしたら、自らの心を磨こうという努力をすることもなく、また他人の気持ちを汲み取ったりいたわったりすることのできない人間になっていたことでしょう。目の前に現れた状況がかに過酷なものであっても、それに対して恨んだり、卑屈になったりせず、つねに前向きに対処していく-それこそが、すばらしい人生を生きる秘訣なのです。
・(パナソニックからの)絶えず厳しい要求にさらされ、それにこたえるべく必死に開発に励んだことが、業界のレベルを超えた製品を生み出し、充分な利益を確保することにもつながったのです。
・イギリスの思想家であるジェームズ・アレンは、その著書『「原因」と「結果」の法則③』
「清らかな人間ほど、(中略)目の前の目標も、人生の目的も、けがれた人間よりもはるかに容易に達成できる傾向にあります。けがれた人間が敗北を恐れて踏み込もうとしない場所にも、清らかな人間は平気で足を踏み入れ、いとも簡単に勝利を手にしてしまうことが少なくありません」
・「六波羅蜜」
「精進」;何事にも懸命に取り組み、努力をしつづけること。そのことが心を磨く行になる、とお釈迦さまも説いているのです。
・会社とは自分の思いを実現するためのものではなく、何より社員の生活を守り、幸福な人生をもたらすために存在していなければならない。それこそが会社の使命であり、経営の意義なのだ。
・(JAL再建での誹謗中傷に対して)私はまわりの幹部や関係者に、こうした悪しき声にはいっさい耳を傾けるな、相手にするなと命じました。そうした相手に対して反論しようとしたり、打ち勝とうと思ったとたんに、こちらの心も汚れてしまうからです。
・日本柔道の創始者である加納治五郎先生が述べられた「精力善用」
善用とはつまり「利他の心」に基づいてその能力を使うということです。
・西郷隆盛
一人の子が「一家が仲睦まじく暮らすにはどうしたらいいか」と質問した。
西郷はその問いに対してこう答えたといいます。
「みながそれぞれ、少しずつ欲を減らすことだ」
・「製品開発はどのぐらいの確率でうまくいくのか」と問われれば、迷うことなく「手がけた開発はかならず成功させます」と答えていました。事実、当時手掛けたプロジェクトは、すべて成功させることができました。その秘訣は何かと問われたら、ただ一つ、「あきらめない」ことなのです。
・大きな目標をみなで成し遂げようと思えば、考え方をそろえて同じ思いを共有し、一丸となって取り組まなくてはならない。そのためには、リーダーがあらゆる機会をとらえて、全身全霊、本気で自らの考えやめざすべき地平を部下たちにくり返しくり返し語りかける必要があります。そうして初めて、その内容は説得力をともなって、水のように彼らの心にしみ込んでいくのです。
・日本航空の再生に携わったときもまた、私がしたことといえば、すべての従業員の「心」を変えて、同じ思いを共有してもらうことでした。日本航空の経営破綻が発表され、私が会長に就任したとき、すでに企業再生支援機構によって、再建計画が示されていました。つまり、「何をどうすれば再生できるか」という青写真は、すでに用意されていたのです。しかし、問題はそれを実行する人がいないということでした。そもそも、経営破綻したということは、トップを含めて全従業員が、そうなるべき心を持ち合わせていたということです。まずはその心のありようを変えなければ、どんな方策を講じたところで、うまくいくわけがありません。
・「みなさんが幼稚といい、あたり前という、とてもシンプルなこれらの考え方(『一生懸命に仕事に打ち込む』『感謝の気持ちを忘れない』『つねに謙虚で素直な心をもつ』を、みなさんは知識としてもっているかもしれまえんが、けっして身についていないし、実践できてもいません。それが会社を破綻に追い込んだ元凶なのです)
・従業員の心が変われば、会社は劇的に変わる。
従来の日本航空で経営の中枢を担っていたのは、いわゆるエリートの人たちでした。一流の大学は出たが、現場で汗をかいたことがほとんどない人たちが頭だけでプランを考え、“上位下達”によって会社を動かしてきたのです。経営というものは、現場を知らずしてできるものではありません。そういう構造をまず変えるべく組織を大幅に改変し、現場で苦労してきた人が経営に携われるようにしました。組織をそのように変えただけで、現場で働いている人たちががぜんやる気を出し、いきいきと働いてくれるようになった。それぞれの持ち場で自分ができることを自らの意志で最大限行ってくれるようになったのです。自分が経営の一端を担っているのだという思いが、彼らの仕事に対する姿勢を劇的に変えていきました。
・「『あの飛行機にまた乗りたい』とお客様に思っていただく。そんな航空会社に生まれ変わるためにいちばん大切なのは、みなさんの『心』です。形ばかりのおもてなしではなく、そこには、お客様に対する感謝や親切、やさしさや思いやりがこもっていなくてはならない。それなくしては会社の再生はかないません」
・未来を信じて進めば、「神のささやき」がある。
セラミック原料の粉末を成型するためには、うどん粉をこねるときのような「つなぎ」が必要でっす。しかし、不純物の混ざらない、良質なつなぎの材料がどうしても見つかりません。私は会社に鍋や釜まで持ち込んで、なかば泊まり込みで、くる日もくる日も試行錯誤をくり返していました。そんなある日のこと、何かにつまずいて靴の底を見ると、そこにべったりとくっついているものがある。それは実験に使用するパラフィンワックスで、だれかが通路に置きっぱなしにしていたのです。「だれが置いたんだ!」と叫びそうになった瞬間、私は目が靴底にくぎづけになったまま、息をのみました。こおパラフィンワックスを原料の粉末と混ぜて生計してみたらどうだおるとひらめいたのです。成型した材料を高温で焼いてみると、つなぎに使ったパラフィンワックスは燃え尽きてしまうため、不純物のない製品をつくり上げることができたのです。それはまさに、「神のささやき」でした。懸命に仕事に励み、一心に研究に従事している。そんな私の姿を哀れに思ってか、あるいは励ますためにか、神が力を貸してくださった-そう思いたくなるような奇跡的な出来事だったのです。
・人間としての「正しさ」を経営の原点に置く
「心にとどめておいてもらいたいのは、この判断基準が『会社にとって』正しいかどうかではなく、『私にとって』正しいかどうかでもなく、『人間として』正しいかどうかだ。だから、経営者である私が人間として正しくないことをいったり行ったりした場合には、遠慮なく直言し、是正もしてほしい。しかし、私のいうこと、することが人間として正しいと思ったら、ぜひついてきてもらいたい」
・組織のあり方を決めるのはリーダーの心
「カニは自分の甲羅に合わせて穴を掘る」
組織はそのリーダーの「器」以上のものにはならないものです。
・アメリカの大統領には、きわめて強大な権限が与えられている。それほど大きな権限がなぜ大統領に付与されているかといえば、それは「初代大統領であるジョージ・ワシントンがすばらしい人格者であったから」だというのです。徳行備わった君子であったワシントンなればこそ、強大な権力を与えても、それを乱用することはなく、国を謝ることもないだろう。そう考えての処置だったそうです。
・哲学や宗教関係の本を枕元にたくさん積んで、どんなに忙しくて疲れた日でも、眠る前にかならず書物を手にとって1ページでも2ページでも読む進めることを続けてきました。
・ジェームズ・アレン
「人間の心は庭のようなものです。それは知的に耕されることもあれば、野放しにされることもありますが、そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生えていきます。もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったなら、そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。すぐれた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育みつづけます。同様に、私たちも、もしすばらしい人生を生きたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、そのあとに清らかな正しい思いを植えつけ、それを育みつづけなくてはなりません」
・芥川龍之介
「運命とは、その人の性格の中にある」
・小林秀雄
「人は性格に合ったような事件にしかでくわさない」
・「怒り」「欲望」「愚痴」-この三つを仏教では「三毒」といって、心を濁らせ、惑わせる元凶であると説いています。
・ジェームズ・アレン
「成功を手にできないでいる人たちは、自分の欲望をまったく犠牲にしていない人たちです。もし成功を願うならば、それ相当の自己犠牲を払わなくてはなりません。大きな成功を願うならば、大きな自己犠牲を、この上なく大きな成功を願うならば、この上なく大きな自己犠牲を払わなくてはならないのです」
・すべては心に始まり、心に終わる
感想;
稲盛和夫さんの波乱万丈の人生から学ばれた体験から生まれた生き方の大切なことなのでしょう。
それだけに重みを感じました。
「生き方」稲盛和夫著からも多くのことを学びましたが、この本も多くのことを示唆してくれました。
お薦めの本の一つです。
「人が創る品質」;
品質を高めるには人の質を高めること。
なぜなら人が品質を創っている。
そのためには自分を高めることを行う。
必要な知識を学び続けること。
「Spiritual5S(精神、整理、整頓、清掃、清潔)」;
いわゆる5Sの躾の代わりに精神。よいものを造りたい。
提供したいとの考え方、気持ちが大切。躾の問題よりも心が基本。
私がセミナーで言っていることが間違っていなかったということを再確認しました。
よい言葉、よい本、よい人などとの出逢いは生きる楽しみの一つだと思います。
「有縁を度すべし」
その出逢いを自分に生かすかどうかは、自分しだいです。
つまりその出逢いを生かしていきなさいという、臨済宗の言葉です。。
「門を叩け、さらば開かれん」
これは聖書の言葉です。
門を叩かなければ開くことはありません。
叩いてみなければわかりません。
開かなければ別の門を叩いていけばよいのですから。