・『心に太陽を持て』 フライシュレンによる(山本有三訳)
心に太陽を持て。
あらしが ふこうと
ふぶきが こようと
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
くちびるには歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと
いつも、くちびるに歌を持て。
苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」
・船が衝突して海に投げ出されました。いくら叫んでも助けが来ません。掴むものもありません。もう力付きそうになる時に、かすかな歌声が聞こえてきます。意識がもうろうとしてきたのかとも思いましたが、でも確かに歌声です。最後の力を振り絞って歌声の方へ泳いでいきました。そうすると何人かが木に掴まっていました。仲間に入れてもらいました。歌声はその中の若い女性が歌っていました。皆で歌おうと言って歌い始めました。その歌声を聞いて助けのボートが来ました。歌うことで身体を温める効果もありました。まさに心に太陽を持ち、唇に歌をその若い女性は実践されていました。それが仲間を救いました。
・移動式のサーカスが来ました。お金のない人は動物のエサを持って行くと入らせてくれました。ある人が道に子犬がいたので、その子犬を差し出して入らせてもらいました。
ライオンの曲芸ショーが終わり、最後に猛獣使いが、ライオンのどう猛さを見せるために、先ほどの子犬を檻の中にエサとして入れました。ところがお腹を空かしているはずのライオンが子犬を見ても動きません。猛獣使いが急き立てると、ライオンは子犬の匂いを嗅ぐだけです。
だったら、骨付きの肉を檻の中に入れればそれで子犬も食べるだろうと思い肉を入れました。
ライオンは直ぐに肉を食べだし、骨のない部分をかみ切って一部を子犬の方に投げつけました。
そして骨の肉を食べていると、子犬もその肉を食べました。猛獣使いにすると当てが外れてしまいました。それを見ていた観衆の一部から拍手が起き、皆が拍手しました。
その拍手を聞いて、猛獣使いの心も温かくしました。
・イギリス キティ・ウイルキンソン https://en.wikipedia.org/wiki/Kitty_Wilkinson
コレラが流行したときにコレラ患者の寝具の消毒洗濯を自ら行い、それが政府も動かしました。
スラムの聖人と呼ばれています。英語のウイキペディアしかありませんが、和訳を選択すると説明されています。
夫に亡くなられ、二人の子どもを失い、でもさらに困っている人のことを考えてできることをされたようです。
一時は子ども45人の母親として子どもたちの面倒をみています。
・マイケル・ファラデーは電磁誘導という今の発電やモーターの原理を発見しています。
ファラディの左手の法則は今でも覚えています。
実はファラデーは製本工でそこで印刷している本を読み、知識を深め、その本の中に百科事典があり、そこで新しい電気のことを知りました。
電気を研究したいと思い、ハンフリー・デイヴィ(当時の世界的な王立科学研究所の先生)の公開講義に何とか参加します。
そしてさらに実験助手として雇って欲しいと願います。
その時、デイヴィ先生の講義のメモを送っています。それがきっかけで仕事を得て、大科学者として多大な功績を残しました。
デイヴィ先生の一番の功績はファラデーを発見したことだとも言われるほどです。道を自ら切り開いていくことの大切さを教えてくれます。
感想;
山本有三さんの名前を見て、どこかで見た名前だなと思いました。
『真実一路』『路傍の石』の作者です。
この本を読んでいると自分まで心が温かくなりました。
世知辛い世の中。
自分や家族のことしか考えない政治家の多いこと。
官僚までが忖度し始めました。
忖度しないと出世しない世の中になってしまったのでしょうか?
いやいやまだまだ人も捨てたものではないと思わせてくれる本でした。
これはお薦めです。
今の状況の中でも、希望を見つけるためのエネルギーを与えてくれるように思いました。
心に太陽を持て。
あらしが ふこうと
ふぶきが こようと
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
くちびるには歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと
いつも、くちびるに歌を持て。
苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」
・船が衝突して海に投げ出されました。いくら叫んでも助けが来ません。掴むものもありません。もう力付きそうになる時に、かすかな歌声が聞こえてきます。意識がもうろうとしてきたのかとも思いましたが、でも確かに歌声です。最後の力を振り絞って歌声の方へ泳いでいきました。そうすると何人かが木に掴まっていました。仲間に入れてもらいました。歌声はその中の若い女性が歌っていました。皆で歌おうと言って歌い始めました。その歌声を聞いて助けのボートが来ました。歌うことで身体を温める効果もありました。まさに心に太陽を持ち、唇に歌をその若い女性は実践されていました。それが仲間を救いました。
・移動式のサーカスが来ました。お金のない人は動物のエサを持って行くと入らせてくれました。ある人が道に子犬がいたので、その子犬を差し出して入らせてもらいました。
ライオンの曲芸ショーが終わり、最後に猛獣使いが、ライオンのどう猛さを見せるために、先ほどの子犬を檻の中にエサとして入れました。ところがお腹を空かしているはずのライオンが子犬を見ても動きません。猛獣使いが急き立てると、ライオンは子犬の匂いを嗅ぐだけです。
だったら、骨付きの肉を檻の中に入れればそれで子犬も食べるだろうと思い肉を入れました。
ライオンは直ぐに肉を食べだし、骨のない部分をかみ切って一部を子犬の方に投げつけました。
そして骨の肉を食べていると、子犬もその肉を食べました。猛獣使いにすると当てが外れてしまいました。それを見ていた観衆の一部から拍手が起き、皆が拍手しました。
その拍手を聞いて、猛獣使いの心も温かくしました。
・イギリス キティ・ウイルキンソン https://en.wikipedia.org/wiki/Kitty_Wilkinson
コレラが流行したときにコレラ患者の寝具の消毒洗濯を自ら行い、それが政府も動かしました。
スラムの聖人と呼ばれています。英語のウイキペディアしかありませんが、和訳を選択すると説明されています。
夫に亡くなられ、二人の子どもを失い、でもさらに困っている人のことを考えてできることをされたようです。
一時は子ども45人の母親として子どもたちの面倒をみています。
・マイケル・ファラデーは電磁誘導という今の発電やモーターの原理を発見しています。
ファラディの左手の法則は今でも覚えています。
実はファラデーは製本工でそこで印刷している本を読み、知識を深め、その本の中に百科事典があり、そこで新しい電気のことを知りました。
電気を研究したいと思い、ハンフリー・デイヴィ(当時の世界的な王立科学研究所の先生)の公開講義に何とか参加します。
そしてさらに実験助手として雇って欲しいと願います。
その時、デイヴィ先生の講義のメモを送っています。それがきっかけで仕事を得て、大科学者として多大な功績を残しました。
デイヴィ先生の一番の功績はファラデーを発見したことだとも言われるほどです。道を自ら切り開いていくことの大切さを教えてくれます。
感想;
山本有三さんの名前を見て、どこかで見た名前だなと思いました。
『真実一路』『路傍の石』の作者です。
この本を読んでいると自分まで心が温かくなりました。
世知辛い世の中。
自分や家族のことしか考えない政治家の多いこと。
官僚までが忖度し始めました。
忖度しないと出世しない世の中になってしまったのでしょうか?
いやいやまだまだ人も捨てたものではないと思わせてくれる本でした。
これはお薦めです。
今の状況の中でも、希望を見つけるためのエネルギーを与えてくれるように思いました。