幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

阿川佐和子さん「サワコの朝 野村万作、萬斎、裕基さん」 ”型を身に付ける”

2021-03-20 09:38:38 | 生き方/考え方
万作さん89歳。今でも現役。
型を超えている。型を守っている。型を作っているところ。親子でなく子弟。

ビートルズ「LET IT BE」
萬斎さん。型にはめられている。この曲は当時の全て、自由にと。
葛藤があった上での曲。なぜ狂言をやらないといけないか。

中学、高校の時、悩んでいたのは知っていた。
万作さんも、狂言をやらされていた。家出しようと思うことはなかった(万作)。
萬斎さんは家出したことがある。母親とあって。

代々野村家では3歳で舞台を踏む。孫には楽しくやるようにしている。
萬斎の稽古が厳しい。
型を身に付けて誤作動しないようにしないといけない。
決意がないと一方的になる。「辞めてやる」と言われない程度に厳しくしている。
萬斎には厳しくしたと思う。
バスケットと狂言は動きが違う。バスケットは「止めろ」と言った。
妻が沢田研二が好きでポスター貼っていたので破った。
その後猫を飼って“ジェリーと名前を付けていたのを可愛がった(万作)。
練習終わった後、キャッチボールをして遊ぶようにしていた。
姉、私、妹。娘には甘すぎる。師弟関係がないと親の方も楽。

映画「シン・ゴジラ」にも出演(萬斎)。
「月に憑かれたピエロ」にも出た(万作)。
狂言の技術は他にも使えるということを父(万作)が実践してくれた。
狂言とシェイクスピアは共通しているところがあるとしった。
狂言の技術でシェイクスピアを演じた。
狂言は笑いだが、持っている技術は笑いだけでない。
それが生かせると自分たちのアイデンティティになる。

狂言を観に来るお客さんが変わった。
今まで笑わないところで笑うようになった。
それは彼(萬斎)の努力があったかと。
人前では褒めないですが。

「附子(ぶす)」 砂糖を盗んで舐めるだけの話だが、当時は砂糖は水あめ状が前提。
それを翻訳して伝えるのが難しい。
そこで海外で行う時は砂糖をハチミツにすると話が通じやすくなる。
狂言への観方が変わって来た。

楽しさを感じるように教えてくれているのかもしれない。
甥も若いもいると幅の広い狂言をお見せできるのではないか。

感想
『花伝書』に”守破離”の言葉があります。
守とは型を覚える。
破は型を破る。つまり挑戦。
離は自分ならではの技を持つ。
まさに万作(離)、萬斎(破)、裕基(守)なのでしょう。
この守破離は何かを身に付ける時には共通しているように思います。
特に守では優れた型を身に付けることなのでしょう。

「こんなときオスラー『平穏の心』を求めて」平島修/徳田安春/山中克郎共著 ”日野原重明先生がオスラー博士を紹介”

2021-03-20 01:20:50 | 本の紹介
・穏やかな平穏の心を得るために、第一に必要なものは周囲の人達に多くを期待しないことである。

・超然の術(art of detachment)を身につけるために必要な訓練は、自己規制の習慣を培い、人生の厳しい現実への貴重な手引きとなる。

・患者を診ずに本だけで勉強するのは、まったく航海に出ないに等しいと言えるが、半面、本を読まずに疾病の現実を学ぶのは、海図を持たずに航海するに等しい。

・読書家には4種類の型がある。
1) 無差別にすべてを吸い込む「海綿型」
2) 取り入れるそばから零してゆく「砂時計型」
3) 葡萄酒の滓だけが残って、肝心のアルコール分がとんでしまった葡萄酒を入れる「皮袋型」
4) 最上のものだけを選り分けて保存しておく「篩型」
この「篩型」まで到着するには長い年月を費やさなければならない。

・医術、それを最大限自分のものとするには、終始一貫、理想を追求しなければならない。

・Learn from each patient.
それぞれの患者さんから学びなさい

・年輩の教師がこういう(受容力の低下と現場環境の変化に対応できない)嘆かわしい状態に陥らないようにする唯一の防御策は、若く、受容性があり、進歩的な精神の持ち主である20代の人たちと交わって生きることである。

・教育をいっさい行わない病院は一流の仕事をしているとは言えない。

・学問はただ読書するだけのものではない、(中略)学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。実際に生かせない学問は、学問でないのに等しい。

・一般の医師は、世の人々のために熱心に働く。この自己犠牲を伴う献身的な態度が、ひいては立派な仕事の刺激となるのである。

・古今の偉大な魂に触れることによって、史上の優れた人物との交わりを通して知識のうま味を味わうことである。偉大な人物の中から自分が心から慕える人を何人か選んで、その人達の著書を系統的に読み始めていただきたい。
オスラー
① 旧約・新約聖書
② シェイクスピア
③ モンテニュー『エセ―』
④ ブルターク『英雄伝』
⑤ マルクス・アウシリウス『自省録』
⑥ エピクテトス『要録』
⑦ トマス・ブラウン『医師の信仰』
⑧ セルバンテス『ドン・キホーテ』
⑨ エマーソン
⑩ オリバー・ウェンデル・ホームズ『旬の食事』

日野原重明「日本の医学生のためのベッドサイド・ライブラリー」
① ウィリアム・オスラー『平静の心-オスラー博士講演録』
② マルクス・アウレリウス『自省録』
③ プラトン全集
④ フーフェランド『医戒』
⑤ シェークスピア『マクベス』
⑥ トルストイ『イワン・イリッチの死』
⑦ ヴィクトール・ E・ フランクル『夜と霧』『それでも人生にイエスという』
⑧ マルティン・ ブーバー『我と汝』
⑨ エリクソン・H・エリクソン『老年期-生き生きしたかかわりあい』
⑩ サン・テグジュペリ『星の王子様』
⑪ ヘルマン・H・ ホイヴェルス『人生の秋に』
⑫ ミッシェル・M・フーコー『臨床医学の誕生』
⑬ シンリ―・ソンダース『Living with Dying』
⑭ 細川宏『病者・花-細川宏遺稿詩集』
⑮ エーリッヒ・フロム『愛するということ』
⑯ リルケ『リルケ詩集』
⑰ アン・モロウ・リンドバーグ『海からの贈り物』
⑱ エリック・J・キャセル『癒し人のわざ』
⑲ 夏目漱石『思い出す事など』
⑳ 日野原重明『医の道を求めて-ウィリアム・オスラー博士の生涯に学ぶ』

・Use your five senses.
五感を用いよ

感想;
「古今の偉大な魂に触れることによって、史上の優れた人物との交わりを通して知識のうま味を味わうことである」
自分の人生だけの経験でなく、先人たちが経験してことを学ぶことで自分の人生に生かすことができます。
オスラー博士の言葉もまさにその一つです。
日野原重明先生が尊敬された方だけに、視線が患者さんのためにできることをして来られ、そして後輩を育てて来られたのでしょう。