幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「『死にたい』『消えたい』と思ったことがあるあなたへ」 ”誰だって死にたいと思うような辛いことに出遭うとき、言葉が力になることもある”

2021-03-18 18:38:18 | 本の紹介
・主婦(作家) こだま
「ひとりで悩まないで誰かに相談しよう」
相談できないから苦しんで、絶望しているんじゃないか。どうして簡単に言うんだろう。私はずっと疑問に思っていました。
「相談」は思春期の私にとって、とてつもなく高い壁でした。人とうまく話せない。関われないことこそが私の最大の悩みだったからです。
会話が苦手なら、各機関の相談窓口にメールや手紙で打ち明ける方法もある。吐き出すだけで少し楽になれるかもしれない。

・文化人類学者 磯野真穂
「死にたいほど辛い」んじゃなく、
「死にたい」んじゃないだろうか
私には一つ苦手な言葉があります。「死にたい」という人に向かって、よく専門家や勉強をしたオトナが使う「死にたいほど辛いんですね」というコトバ。そこには、「死にたい」という気持ちを「辛い」という気持ちに変換し、その「辛さ」を解消するば「死にたい」気持ちはなくなるに違いない、という仮説があります。
ですが、私はどうにもこうにもこの仮説にごまかしを感じます。

・作家 末井昭著『自殺』

・ソーシャルワーカー 今井出雲
正直に言います。死にたいと思っている人に対して、私は話を聞くことくらいしかできません。なぜなら、その人はすでにありとあらゆることを考え、万策尽きた状態で来ているのですから、簡単に解決できるわけがないのです。逃げられるならとっくに逃げているし、相談なんかしないですよね。
いちばん怖いのは、永遠にここで生きていなければいけないのではないかと思うことです。だから死にたくなります。そこから逃げるためのう回路を考える、脳みその数を増やしてみませんか。

・ソーシャルワーカー 向谷地生良
自分と、自分のまわりのさまざまな出来事に向き合い、試行錯誤を重ねながら生きる術を仲間と共に発見していく、「自分が自分の研究者になる」というプロセスの大切さを学んだ。それが、自分のかかえる困りごとや悩みなどを自ら研究する活動、「当事者研究」が生まれる下地になっていった。

・精神科医 松本俊彦
自傷経験のある1割の生徒たちの答えは、僕のやり方を考え直させるものだった。「薬物は、自分の体を傷つけるだけで人を傷つけるわけじゃない」「薬物をやりたければ、勝手にやればいい」そんなことが書かれていた。
「自殺はダメ」と「自殺したい」は交わらない。
今日からできる愚痴のススメ
1)自分だけのノートを用意して、その時に自分の心を占めているものや、しんどいこと、それに対して自分はどう思っているかを書いてみる、つまり自分に愚痴るんだ。同じテーマを何度も繰り返し書いてみる。すると、そのなかで問題が客観視できるようになってくる。
2)今度は実際に誰か他人に愚痴ってみる。僕のお勧めはSNSで「闇アカウント(病み垢)」を作って愚痴ること。自分の考えを言語化して発信すると、それに共感してくれる人も出てくるかもしれない。
3)身近な誰かに愚痴ること。

・ラッパー/アーティスト KOHH
束縛するということは、「俺はお前のことを信用していない」って言っているのと同じ。そこで初めて、彼女に「あなたがネガティブだから一緒にいたくない」と振られた意味も理解できた。

・女優・声優 春名風花
つらいのは今だけだとか、生きていれば必ずいいことあるよとは言わない。これからもつらいことはたくさんあると思う。でも、どこの誰ともわからない人から全否定されて死にたくなるのなら、どこの誰とも知らない私が、誰かの命を全力で肯定することだって出来るんじゃないだろうか。私はこれからも悪意に殺されたくないし、傷ついた人にこそ生きてほしいので、よかったら一緒に生きてくれませんか。

・精神科医 斎藤 環
永遠に終わりが見えない、つらく苦しく、不安で死にたい気持ちに襲われたとき、どうすればいいでしょうか。
1) ひとまず、その気持ちを何かの方法でアウトプットしてみてください。自分の身体の外に出してみてください。誰かに話すのがハードルが高いなら、紙とペン、あるいはスマホのメモでも、そこに今感じたままの自分の気持ちを書いてみてください。そしてつぎはその書いた気持ちを声に出して読んでみてください、
2) 「身体の味方をする」ことです。たとえば何か好きなものを食べたら、「おいしい」と感じる、あるいはお風呂にはいったらくつろいだ気持ちになる、冷たい水で顔を洗ったら気持ちいいと思う-。こういう反応がある場合、身体は死にたがっていないことになります。
堂々巡りを一旦脇に置く方法が、身体の感覚に着目し、身体の味方をしてあげることなのです。なんでもかまいません。身体が気持ちいい、心地いいと感じることをためしてみてください。

・ライター 小野ほりでい
自分の判断の責任を誰かに預けてしまった人が、自分の幸不幸に責任を持てるわけがありません。
不安とは、(他者による)何らかの基準を満たさない自分を「自分が」責めている状態とも言えるでしょう。不安に襲われている人は、自分を責めているのが他でもない自分だと自覚することができません。

・整形アイドル轟ちゃん
仕事も千差万別。そんなカオスな世界で、容姿も技術も学力も何もかも、周りと比べられ評価されるのは仕方のないこと。その環境が辛かったり、その評価のせいで自分に価値が感じられなくなったりした人に、一番してほしいのは休むこと。そして好きなものに触れること。「これができたら私、自分のこと好きになれるかも」と感じたものを見つけること。そうしたらあとはそれに没頭すること。「自分が好きな自分」を育てる。別に自分のすべてを好きになる必要はない。「自分のここは好き」という部分を大切にできればいい。それが「特別」になり自分軸になる。ぶれない自分の基礎ができる。これだけでだいぶ楽だ。

・女優・プラスサイズモデル 藤井美穂
どんな体型や見た目でも価値がある。私はずっと一握りの美男美女だけが自分を好きになれる、自分のような容姿に優れない人間は自分のことが嫌いなのが普通なんだと思ってきました。でも本当はそうではなかったのです。そうやって私は「自分は太っていて醜いんだ」とい呪縛から解き放され、自信を持つことができたのです。

・精神科医 水島広子
心の平和をテーマにしたボランティア活動(AH:アティテューディナル・ヒーリング)を熱心にしています。そんな中でとても大切だと思っているのは「自己肯定感」です。
「自分を好きなる」と「自分を肯定する」というのは、似たように聞こえるかもしれませんが、多くの場合に、実は正反対のものなのです。
「自己肯定感」は「自尊感情」などとも呼ばれますが、「ありのままの自分を受け入れる気持ち」です。

・写真家 斎藤陽道
人をおかしくさせるほどの悲しみや苦しみ、寂しさを生み出す孤独は、同時に、したたかで、しなやかな生きる力をもたらしてくれる源でもあるからです。

・”楽器を持たないパンクバンド“BiSM モモコグミカンパニー
死なないけど、逃げていい
だからあるとき、自分の頭の中で、「死ぬのは絶対にやめよう」と決めて、「死ぬ」という選択肢をなくしてみた。そうしてしまったら、追い詰められて苦しくなるのかなって思っていたけれど、それはそれで意外と楽になった。
「死ぬ」という選択肢がないから、生きるしかない。そうすると、それまで「死にたい」の沼にはまって、「死ぬ」ことばかり考えていた時間がちょっとムダだったのかな?と思えた。そのぶんどうやって生きるかを考えるようになって、ちょっとだけ未来に光が差した。

・文筆家 小林エリコ
家族を嫌いでいてもいい
家族、親戚、学校のクラスメイト、塾、近所の人。私は長い間、小さな社会で絶望していた。一生ここから出られないのだと思っていた、けれど、今は生まれた土地を離れ、まったく別の場所で息をして生活している。これを読んでいる十代のあなたが、今を懐かしく思える未来が来ることを祈りたい。そして、それは決して不可能でない。なぜなら、あなたと同じ子供時代とを生きた私が言うのだから。

・文筆家 pha
とりあえず悩んだときは、その悩みをネットに書き出せばいいと思う。ネットなら誰かが読んでくれるし、書くことで自分の中でも整理ができる。重要なのは、恥ずかしいことをネットに書くときは本名を使わないということだ。名前さえごまかしておけば黒歴史はいくらでも消せる。

・詩人 岩崎 航
私も17歳のときに、自分で死のうとしたことがあります。全身の筋肉が徐々に衰えて行く難病の筋ジストロフィーを持っていたので、自分のこれから先の人生に良いことなんかない、こんな不自由な体で、できないことばかりの辛い毎日から逃れたいと思ったからです。
部屋で死のうと思いつめたとき、次の瞬間「自分はこうして苦しみ、悲しむためだけに生まれてきたのではない」と激しい怒りがこみあげて死ぬのを止めました。どん底に倒れた勢いが、起き上がる反発力になったのか、「最後にもう一度、死に物狂いで生きてやろう」と思いました。
自分の力で
見いだした
ことのみが
本当の暗闇の
灯火となる

感想
今まさに死にたいと思い、死ぬ方法を模索している人が、この本を手にすることはないかと思います。
生きているといろいろなことがあり、それが大きいと、また病気や困窮で生きられないと思うと自殺を考えてしまうことがあります。
そんなとき、この本を読んでいると、誰かの言葉を思い出し、踏みとどまるきっかけになるかもしれません。
すなわち”ワクチン”として効果を発揮してくれるかもしれません。

色々な人がいろいろな境遇を体験から出た言葉は重みがあります。