https://news.yahoo.co.jp/articles/86d66705f90a9a5a52a09e7cd1d4fb9c17e485f1 7/12(火) 15:16 プレジデントオンライン
2019年4月13日、東京都内の新宿御苑で開かれた「桜を見る会」での安倍晋三首相(左・当時)と昭恵夫人。この会には約1万8000人のゲストが招待された。 - 写真=EPA/時事通信フォト
安倍晋三元首相は生前、さまざまな批判にさらされた。本当はどんな人物だったのか。安倍晋三氏、安倍昭恵氏の取材を重ねてきたライターの梶原麻衣子さんは「安倍元総理は、夫婦関係や人付き合いについては極めてフラットで、むしろリベラルだった」という――。
■「晋ちゃん、晋ちゃん」と声をかけた
「行く先々で、初めてお会いした方々が『応援しています』『昭恵さん、頑張って』と声をかけてくださる。そのたびに、『夫は本当に多くの方に支えていただいていたんだな』と思うんです。私も、たくさんのご縁に感謝しながら日々を過ごしています」
こんな一言からも、安倍昭恵さんの夫・安倍晋三元総理に対する思いや姿勢が伝わってくる。声を掛けられているのは昭恵さん自身だが、それは「夫への応援」なのだ、ととらえているのだ。
それだけに、安倍元総理が銃撃されたと聞いた際、真っ先に思い浮かんだのは昭恵さんのことだった。しばらくして、搬送先の病院に向かう昭恵さんの気丈な姿がテレビに映った。昭恵さんが病院に到着して間もなく、安倍元総理の死亡が確認されたと報じられている。
医療関係者のコメントを見るに、家族が到着するのを待って、「蘇生処置を止める」ことを確認した、ということなのだろう。報道によれば、昭恵さんは安倍元総理に「晋ちゃん、晋ちゃん」と声をかけたというが、返事はないままだった。昭恵さんの心中はいかばかりだったか、想像を絶する。
■晋三さんとよく訪れた富士山の別荘
冒頭の昭恵さんの言葉は、雑誌『プレジデント』誌2021年1月1日号に掲載された〈日本再発見! 安倍昭恵さんと神々の旅 富士山信仰編〉と題する記事からの引用だ。筆者はこの取材に同行し、昭恵さんと早朝から夜までご一緒し、富士山周辺の聖地を巡礼した。
取材は2020年11月下旬に行われた。安倍総理が退陣を表明した2カ月後のことで、コロナ流行の波と波の間の、つかの間の収束期のことだった。「コロナの終息を祈る」という意味もあり、冨士講と言われる富士山信仰の拠点や、普段は立ち入りが禁じられている「人穴」という噴火でできた溶岩洞穴などを巡った。
「人穴」は、戦国乱世以来、多くの人たちがこの地で修業をし、祈りをささげてきた場所だ。昭恵さんも、足場の悪い洞穴の中を進み、神妙な面持ちで祈りをささげていたのが印象的だった。最後に取材の感想を聞くと、「心が祓われる、洗われる気持ちになりました。この感覚はうまく言葉にできません」と、晴れやかな表情で語っていた。
富士のある山梨県は都内の自宅、夫の選挙区である山口に続く「サードプレイス」だという。夫ともよく訪れた別荘があり、「総理夫人・政治家の妻」としての役割から、ほんのひと時、離れられる場所だったという。仕事の場でもいつも自然体でいる昭恵さんだが、それでもリフレッシュの場は必要だ。
感想;
この記事を読んで頭に浮かんだのは、ナチス時代のヨーゼフ・メンゲレ医師です。
アウシュヴィッツ強制収容所でユダヤ人捕虜をガス室に送り込む判断をした医師です。
もちろん、そんな非道な医師と比較すること自体問題で比較できません。
メンゲレ医師は、子どもたちをガス室に送り込みました。
また人体実験もしました。
メンゲル医師は家庭に戻ると良き父、良き夫でした。
しかし、行ったことは、命令に従い子どもたちを含む多くのユダヤ人をガス室に送り込みました。
安倍元首相は、お友だち、後援会、支援してくれる人にはとても至れり尽くせりだったのでしょう。
しかし、票にも献金にも結び付かない人への支援は後回しだったように感じます。
いろいろな疑惑、国会で100以上の虚偽、そのための公文書偽造・・・。
それと家族思い、フランクな知人との交際・・・。
比較対象ではないのは分かっていますが、家族思いのメンゲレ医師の、ナチスの命令に従い多くの人の命の絶った姿が浮かんできました。
メンゲレ医師は人としての視点が欠けていたのです。
いくら命令でもやってはいけないことは、やってはいけないのです。
メンゲレ医師は逃亡先のサンパウロの海で心臓発作で亡くなっています。
ナチスの戦争責任者追及がきちんと行われたのです。
それにしても、日本人は亡くなると、疑惑も水に流してしまうようです。
2019年4月13日、東京都内の新宿御苑で開かれた「桜を見る会」での安倍晋三首相(左・当時)と昭恵夫人。この会には約1万8000人のゲストが招待された。 - 写真=EPA/時事通信フォト
安倍晋三元首相は生前、さまざまな批判にさらされた。本当はどんな人物だったのか。安倍晋三氏、安倍昭恵氏の取材を重ねてきたライターの梶原麻衣子さんは「安倍元総理は、夫婦関係や人付き合いについては極めてフラットで、むしろリベラルだった」という――。
■「晋ちゃん、晋ちゃん」と声をかけた
「行く先々で、初めてお会いした方々が『応援しています』『昭恵さん、頑張って』と声をかけてくださる。そのたびに、『夫は本当に多くの方に支えていただいていたんだな』と思うんです。私も、たくさんのご縁に感謝しながら日々を過ごしています」
こんな一言からも、安倍昭恵さんの夫・安倍晋三元総理に対する思いや姿勢が伝わってくる。声を掛けられているのは昭恵さん自身だが、それは「夫への応援」なのだ、ととらえているのだ。
それだけに、安倍元総理が銃撃されたと聞いた際、真っ先に思い浮かんだのは昭恵さんのことだった。しばらくして、搬送先の病院に向かう昭恵さんの気丈な姿がテレビに映った。昭恵さんが病院に到着して間もなく、安倍元総理の死亡が確認されたと報じられている。
医療関係者のコメントを見るに、家族が到着するのを待って、「蘇生処置を止める」ことを確認した、ということなのだろう。報道によれば、昭恵さんは安倍元総理に「晋ちゃん、晋ちゃん」と声をかけたというが、返事はないままだった。昭恵さんの心中はいかばかりだったか、想像を絶する。
■晋三さんとよく訪れた富士山の別荘
冒頭の昭恵さんの言葉は、雑誌『プレジデント』誌2021年1月1日号に掲載された〈日本再発見! 安倍昭恵さんと神々の旅 富士山信仰編〉と題する記事からの引用だ。筆者はこの取材に同行し、昭恵さんと早朝から夜までご一緒し、富士山周辺の聖地を巡礼した。
取材は2020年11月下旬に行われた。安倍総理が退陣を表明した2カ月後のことで、コロナ流行の波と波の間の、つかの間の収束期のことだった。「コロナの終息を祈る」という意味もあり、冨士講と言われる富士山信仰の拠点や、普段は立ち入りが禁じられている「人穴」という噴火でできた溶岩洞穴などを巡った。
「人穴」は、戦国乱世以来、多くの人たちがこの地で修業をし、祈りをささげてきた場所だ。昭恵さんも、足場の悪い洞穴の中を進み、神妙な面持ちで祈りをささげていたのが印象的だった。最後に取材の感想を聞くと、「心が祓われる、洗われる気持ちになりました。この感覚はうまく言葉にできません」と、晴れやかな表情で語っていた。
富士のある山梨県は都内の自宅、夫の選挙区である山口に続く「サードプレイス」だという。夫ともよく訪れた別荘があり、「総理夫人・政治家の妻」としての役割から、ほんのひと時、離れられる場所だったという。仕事の場でもいつも自然体でいる昭恵さんだが、それでもリフレッシュの場は必要だ。
感想;
この記事を読んで頭に浮かんだのは、ナチス時代のヨーゼフ・メンゲレ医師です。
アウシュヴィッツ強制収容所でユダヤ人捕虜をガス室に送り込む判断をした医師です。
もちろん、そんな非道な医師と比較すること自体問題で比較できません。
メンゲレ医師は、子どもたちをガス室に送り込みました。
また人体実験もしました。
メンゲル医師は家庭に戻ると良き父、良き夫でした。
しかし、行ったことは、命令に従い子どもたちを含む多くのユダヤ人をガス室に送り込みました。
安倍元首相は、お友だち、後援会、支援してくれる人にはとても至れり尽くせりだったのでしょう。
しかし、票にも献金にも結び付かない人への支援は後回しだったように感じます。
いろいろな疑惑、国会で100以上の虚偽、そのための公文書偽造・・・。
それと家族思い、フランクな知人との交際・・・。
比較対象ではないのは分かっていますが、家族思いのメンゲレ医師の、ナチスの命令に従い多くの人の命の絶った姿が浮かんできました。
メンゲレ医師は人としての視点が欠けていたのです。
いくら命令でもやってはいけないことは、やってはいけないのです。
メンゲレ医師は逃亡先のサンパウロの海で心臓発作で亡くなっています。
ナチスの戦争責任者追及がきちんと行われたのです。
それにしても、日本人は亡くなると、疑惑も水に流してしまうようです。