東京書籍が発行した教科書「新高等地図」で約1200カ所の訂正が見つかった問題で、永岡桂子文部科学相は21日、閣議後記者会見で「大変遺憾で発行者には今後このような事態が生じないよう強く指導したい」などと述べた。文科省の教科書検定で合格した教科書で、発行後にこれほど多くの訂正が出るのは異例だが、永岡氏は「多くは索引の校正など検定とは異なる観点のもので、訂正の多さが検定の不適切さを示すものではない」と強調した。
「新高等地図」は2021年3月に教科書検定で合格し、22年度から高校1年生が使っている。文科省によると、訂正の大半は索引や地名表記の統一性などに関する部分で「検定後、製本作業での校正で見つけられたのではないか」(同省教科書課)と指摘する。
こうした訂正のほかにも、地図上で地名や都市を示す点の位置がずれるなどの誤りも約50カ所あった。文科省は、教科書検定の段階で地名や縮尺など20カ所の誤りを指摘したが、すべてを見つけられなかった。
会見で永岡氏は「教科書検定は、学問的、専門的な見地から欠陥を指摘することを基本としている。検定後は、発行者の責任で索引などの校正をする必要がある」と説明した。【深津誠、国本愛】
感想;
1200か所のミス。検定では20か所ミス発見。
検定では2%以下しか、ミスを発見していないことになります。
何を検定しているのでしょうか?
ひょっとして、見ている箇所が違うのかもしれません。
永岡文科省、文句言うなら文科省の検定にも苦言を呈していただきたい。
「訂正の多さが検定の不適切さを示すものではない」と強調した。
言い訳しないといけないほど、検定の未熟さと問題点を自ら肯定されているように感じました。