たびする かきごおりやのカメレオン。
せかいじゅうで あつめた いろとりどりの シロップが じまん。
かきごおりを たべると あらふしぎ。
すてきなことが おこるよ!
サルくん
「ちょっと おちこんでて・・・」
「それなら この きいろのかきごおり!
レモンにバナナ、ハチミツを つかった ”たいようかきごおり”を めしあがれ」
さばくの たいようを たっぷり あびて ぼくの からだも きいろに なる。
「うわー! なんか げんきに なった」
コアラさん
「ここすうじつ ねむれなくって・・・」
「それなら この むらさきのかきごおり!
ぶどうと ブルーベリーを つかった”よあけかきごおり”を めしあがれ」
はるのひの よあけの くうきに つつまれて ぼくの からだも むらさきに なる。
「ぐーぐーぐー」
「しょくよくがない ウサギさんには いちごと りんごを つかった
”ゆうやけかきごおり”」
あきのおやまの ゆうやけに そまった ぼくのからだも あかく なる。
いろんないろに であうたび ぼくのからだも いろんないろに なる。
だけど くらいよる ぼくは まっくろに なって おもうんだ。
「おつきさま。ぼくって いったい なにいろなんだい?」
・・・
こおりくん きみは いったい なにいろなんだい?
きみの まねをしていると ぼくも きえて なくなりそうだよ。
そらに おおきな にじが かかって ぼくのからだは にじいろに
こおりくんも にじいろに。
こおりくん。きもも ぼくと おなじだ。
みんなの いろを あつめて、ぼくたちは なにいろにでも なれる。
ぼくは たびする かきごおりや
もしも じぶんに じしんを なくしたら・・・
この”にじいろかきごおり”を めしあがれ。
きみを どこへでも つれていってあげる。
感想;
カメレオンは自分の色は何だろう?と悩みます。
そして見つけたことは、自分は何色にも変わるのが自分の色だと。
まさに”自分は自分”だということです。
そしてカメレオンくんは、お客さんをかき氷を通して、幸せのお手伝いをすることで、冬の寒いときに氷を取ってくることにも意味を見いだすのです。