幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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超学歴社会の韓国、試験中の女子大を包む独特な空気  ”若者の75%が韓国を逃げ出したいとの気持ち”

2019-12-23 02:42:22 | 社会
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/超学歴社会の韓国、試験中の女子大を包む独特な空気/ar-BBYeu7W?ocid=spartandhp 2019/12/22 JBpress 提供(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)
 本当にクリスマスシーズンなのだろうか。ソウルの巷を歩いていると、そんな疑念にとらわれる。
 もともとクリスマスでそんなに騒ぐ国ではなかったが、この5年くらいは12月になっても普段と変わらず、クリスマスの気配はほとんど感じられない。
 韓国では旧正月を祝うので1月1日へのカウントダウンもそんなに大きな意味を持つわけではないし、儒教のお国柄ということもあり、クリスマスを祝うなんて戦後になってアメリカあたりから入ってきたのか、それとも隣の日本でクリスマス商戦なんて言ってずいぶん百貨店が盛況だったから、それをちょっと真似しただけというところもあるのかもしれない。
 クリスチャンが宗派は関係なく人口の3割にのぼり、仏教の2割強を凌いでもっとも多くの信仰を集めているのだから、もう少しクリスマスフィーバーが目に飛び込んできても良さそうなものだ。私が韓国に移住してきたときには、ソウル旧市街地にある鍾路と呼ばれる通りや江南などでは、確かにクリスマスのデコレーションが否が応でも目に飛び込んできた。しかもそれはクリスマスが終わって新年を迎え、さらに旧正月を迎えるまでの一月半以上にわたり長々と続いていて、一緒に韓国語を勉強しているクラスメイトと、「一体いつまでやってるんだろうね」と話題にしていたほどだ。
 そのピークは2006年頃だっただろうか。それから次第に控えめになって、今ではそんなものを見つけるのが難しいほど、小ざっぱりした12月を迎えている。
 その理由にはいろいろあるだろうが、2007年にはリーマンショックがあったわけだから、景気後退もあるのだろう。
クリスマスの前に期末テスト
 とはいえ、現代っ子は楽しいこと好きというのは韓国でも日本でも同じで、街中が寂しかろうと、彼らは彼らなりにクリスマスを楽しんでいる。私の在職しているところは女子大だから、学生たちは毎年クリスマスが迫ってくると、どうやらソワソワしてくるらしい。教室に入ると、黒板にはクリスマスツリーの絵が大きく描いてあったりすることもある。授業の時間を使ってクリスマスパーティーをしようというのだが、こんなオヤジと騒いだところで、楽しくもなかろう。
 が、韓国の大学で教える身としては、そうした学生の気持ちもよくわかる。
 この記事がアップされる頃はクリスマスの前後だろうが、執筆している今は学期末にあたる。日本と違って1つの学期に中間テストと期末テストがあって、これが、日本から見るとなかなかシビアなのだ。
 韓国は日本以上に学歴社会と言われる。実際にそのとおりで、たとえば出身大学だけでなく、大学での成績も就職にかなり影響すると言われる。採用する側は、履歴書と大学での成績証明書を並べて、その応募者がどのような勉強を大学時代にしてきたかを吟味する。
 中間テストの場合は30点満点だが、期末テストの場合は40点満点。これに出席・態度の点数を合わせた総合点で順位を争うことになる。
 重要なのは、相対評価で最終的にランク付けされるということだ。一番上のランクである「A+」と「A」、そしてその下のランクの「B+」と「B」をもらうことができる学生の割合の上限がそれぞれ決まっているのだ。この上限設定は大学によって違うらしいが、A以上の学生は受講者の35%前後で設定されているようだ。
 上限が35%で設定されていると、まず総合点で90点以上をとり、さらに上位30%に入らないといけない。だから、総合点が90点以上であってもAがもらえないこともある。私の講義では、総合点がだいたい93点以上だとAになれる。92点だと、場合によってはB+に降格させられてしまう。
 不合格だと「F」がつき、これだと単位がもらえない。単位をもらうには合計点が60点以上をとらなければならず、下からD、D+(65点以上)、C(70点以上)、C+(75点以上)と5点おきにランクが上がり、95点以上だとA+のランク付けされる。
 A+やAなどの成績ランクには、それぞれに「学点」と呼ばれる点数が割り当てられている。A+の学点は4.5点で、Aは4点。ランクが1つ下がると0.5点減っていくので、合格最低ランクのDは1.0点ということになる。
 こんな学生が本当にいるのかどうかわからないが、もしも卒業の時点で全成績の学点の平均が4.5点だとしよう。その学生は全てA+を取った頑張り屋で、能力もあり、なおかつほぼノーミスの回答を続けてきたということだ。企業が学生を採用するかどうかの判断材料には、この平均学点も含まれる。成績表を眺めて「この学生はCが多いな」とか、どれくらいのランクかを把握するだけではなく、満点の4.5点にどれだけ近いかによって、その人が学生時代に一生懸命勉学に取り組んだのかどうかを見抜くのだ。
普段はお洒落な学生もスッピンに
 だからテスト期間は、学生たちにしてみれば良い成績を取って自分の道を開いていくための一大イベント週間である。教室は異様な雰囲気に包まれ、勉強に根を詰めすぎてやつれた学生がずらりと並ぶ。それはそうだ。連日3~4時間睡眠でこの1週間を乗り切る学生もいるのだから。今日も期末テストの監督をやってきたが、「うー、気持ち悪い」と言って退出していった学生もいた。
 普段はお洒落に余念のない女子学生も、テスト期間中だけは化粧の時間も惜しんでスッピン勝負だ。もちろんそれ自体は悪いことではない。ただスッピンで来る時は、帽子やフードを深々とかぶってマスクまでしてくるものだから、誰が座っているのかわからない。本人確認も一苦労だ。それは今私が在職している女子大であろうが、共学であろうが、どうやらそんなに大きく変わるものではないらしい。あくまでも人づてに聞いた話だが・・・。
 大学側も全面的に学生をバックアップする。片道1時間半以上かけて通う学生も多く、彼女たちはテスト週間になると朝5時半に起きなければならない。そういう学生たちのために、図書館は夜通し開放される。勉強のついでに寝泊まりまでできるのだ。だが、なかには近くに座っていた学生がガサゴソとうるさくて、よく眠れないまま朝を迎えてしまい、その結果、ボロボロになってテストを受けたという学生もいる。やはり家で寝るのが、健康と成績のためなのだ。私はそう学生に言い聞かせるようにしている。
 テストが終わると今度は点数に一喜一憂し、採点・評価の妥当性に敏感になる。特に中間テストの点数は、次の期末へつながるものなので、どこを間違えたかを確認しておくのはもちろん、採点ミスなどもあれば修正してもらい、点数を上げられるものなら上げておいたほうがいいのだ。たまに自分の採点ミスも見つけてもらえるから良いのだが、その様は大卒就職率の高い日本からすると異様に見えてしまうだろう。実際に私も、最初の頃はずいぶんと理解に苦しんだのだ。
 私の場合は、学生が採点結果を確認したいというときには研究室まで来てもらうことにしている。研究室は講義室からずいぶん離れているが、それでも1学年120名ほどいるなかで2割弱くらいの学生が訪ねてくる。
 また、期末テストの成績が出て学期が終わったあとも、成績に納得できない学生は担当講師に連絡できるようになっている。私も学期の終わりに必ず何通かそういったメールを受け取るが、どうしてその成績ランクになったのかをきちんと説明するようにしている。
 正直なところ、こういう作業は手間がかかる。だが、成績が相対評価なのでせっかく取った点数を無碍に削られてしまうこともあるわけだし、また、そうやって出された学点が就職活動に影響するので、成績について学生が疑問を呈したり意見するというのは、彼らの重要な権利だと思っている。
 もちろん学生たちが将来の職に就くためには、学校の成績だけが全てではない。いわゆる「手に職がある」ことを証明するため、様々な資格を取ることも、大学の成績に負けず劣らず必要だ。そうやって学生たちはあたふたと将来のための「準備」に追われる毎日を送っていることを付け加えておこう。
熾烈なテストを乗り越えての笑顔
 先日見た2つのニュースが印象的だった。韓国の若者のうち、7.5割ほどが韓国を脱出して海外に住みたいという願望を持っているという。その一方で、韓国人全体のうち、「人生に満足している」「仕事にやりがいを感じている」と答えた人は、どちらも6割以上いる。若者は海外に逃げ出したいのだが、年齢を重ねると収入がそれなりに安定してきて、韓国は住みやすいということなのだろう。
 クリスマスから年末年始にかけて、ソウルをはじめ韓国を訪れる日本人は相変わらず多いことだろう。そのころには学生たちはすでに冬休みに突入して、楽しそうな表情で街を歩き、コーヒーショップで友人たちとの会話に花開かせていることだろう。ソウル市内でもスタイリッシュなカフェが至るところにあり、学生たちもそういうところを好む。
 韓国に興味をもった理由が韓流であれドラマであれ、どちらにしてもエンタメであり、その華やかで楽しげな世界は今のソウルを歩く若者の雰囲気と重なる。だが、その彼らは、実はその数週間前までは、熾烈なテスト週間を送っていたのだ。それも自分たちの将来のためではあるのだが、その熾烈さを乗り越えての笑顔であることを、心に留めておいていただければありがたい。

感想
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/8b529c7920ec25dd597e3c976f18bff6
「私は私のままで生きることにした」キム・スヒョン著 ”周りの目よりも自分の心の目を大切にして生きる”


上記の本には若者の大変さが述べてあります。
その若者へのメッセージです。
少しでも生きやすくするための。考え方が紹介されています。


伊藤詩織さん「勝訴」!敗訴の「山口敬之」 TBS退社後を支えた美味しすぎる“顧問契約” 菅官房長官の口添えも… ”支える人も同じ類?”

2019-12-22 13:10:18 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-599584.html?from=gootop#cxrecs_s 2019/12/22(デイリー新潮)
 2019年12月18日に判決が下った総理ベッタリ記者・山口敬之元TBSワシントン支局長(53)とジャーナリスト・伊藤詩織さん(30)との名誉棄損訴訟で、山口記者に330万円の支払いが命じられた。詩織さんが検察審査会に審査を申し出て、顔を出して実名で会見をしたのが2017年5月29日。それ以前に山口記者はある社の顧問として、家賃・月200万円の金満レジデンスで生活し、菅官房長官の口添えで別の社の顧問も務めてきたという。(17年6月15日号&19年7月18日号掲載記事を編集のうえ再掲載)
 ***
 東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急である。日枝神社の小高い杜は星の眺めが美しいことから「星ヶ岡」と呼ばれてきた。北大路魯山人主宰の「星岡茶寮」があったのもここだ。ホテルと銘打ってはいるが、このなかに「ザ・キャピトルレジデンス東急」と呼ばれる賃貸フロアがあり、山口記者はここで生活してきたという。彼は周囲に「親戚が持っている部屋を使わせてもらっている」と説明していた。
 金丸信元自民党幹事長のパレロワイヤル永田町、竹下登元首相のTBRビルや、十全ビルヂングなど、国会の庭先に事務所を構えるのは大物政治家のステータスとされてきた。もっとも時は流れ、2013年に小沢一郎・自由党代表が赤坂の事務所を閉じるなど、そのトレンドが変化したのだろうか、今や総理ベッタリ記者がここで暮らす時代になっているのだ。
 ザ・キャピトルホテル東急は地下1階から地上3階がレストランなどの施設で4〜13階がオフィス、客室が18〜29階となっていて、その間の15〜17階が賃貸住宅にあたる。コンセプトは「ナチュラルな上質感」で、都心のプライベートな隠れ家であるとホテルは謳っている。16階には二十四節気の草花が楽しめる空中庭園が設えられており、それを眺め、首相官邸を睥睨するようにして入浴することができる。パンフレットには、「住まう人の審美眼に応える、高感性な住空間」「スパ&プールがすぐ下にある幸せ」などと、歯の浮くようなポエム、いや惹句が並んでいる。専有面積は82平方メートル〜300平方メートル弱まで、月額賃料にして68万〜240万円。戸数が14と極めて少ないから、「審査はとても厳しい」とホテル関係者が打ち明けるのもむべなるかな。この中で山口記者は、上から数えて2番目の月200万円の部屋で生活してきた。部屋の間取りなどは追い追い紹介する。
 山口記者は事件が報じられる直前の17年4月の1カ月だけで4局8番組、延べ47回のテレビ出演をこなしており、その売れっ子ぶりは認めるが、テレビ局員によると、「文化人枠ですからギャラは5万円程度でしょう」
 と、所詮は電波芸者。バブルが続くはずもなかっただろうから、カネの出所を詮索する声があがっていた。実際は、
「齊藤さんがスポンサーだったんですよ」
 と明かすのは、永田町関係者。齊藤さんとは、2010年に半導体開発会社「ペジーコンピューティング」を創業した齊藤元章氏のこと。同社製のスパコン「菖蒲」は世界のスパコン省エネランキングで3期連続1位を獲得したこともある。未上場だが、関連会社を含め、その企業価値は1000億円とも……。というよりはむしろ、17年12月5日、東京地検特捜部に助成金詐欺容疑で逮捕された「齊藤さん」と言った方が通りは良いだろうか。齊藤社長の関連会社には、「新エネルギー・産業技術総合開発機構」から約40億円の助成金、「科学技術振興機構(JST)」から60億円弱の無利子融資が注ぎ込まれている。いずれも国立の研究開発法人だ。
 業界に明るい関係者によると、
「1968年生まれの齊藤さんは新潟大医学部を卒業し、東大大学院時代に起業。それから海を渡って米国で医療機器ベンチャーを立ち上げました。“スパコンは2番では絶対ダメ”と業界で台頭する中国への対抗意識を燃やす、半導体ベンチャー業界で注目の人物だったんですよね」 
 先の永田町関係者によると、
「山口さんはTBSにいるころから齊藤社長と知り合いで、去年5月に会社を辞める時に顧問のポジションを用意されたと聞いています」
 顧問の肩書は名刺を参照いただくとして、齊藤社長はこんなセールストークを展開していた。
「人工知能が進化してそれが人類を超える点(シンギュラリティ)が来る。スパコンさえあれば衣食住はタダ、カネは不要、犯罪も事故もない、少子高齢化問題やエネルギー枯渇の懸念が解決される社会が実現する」 
 とはいえ、
「しょっちゅうシステムエラーを起こしてしまう。稼働しない時間が長い」
 と、“欠陥部分”を指摘する専門家もいた。
 ある程度ハッタリは奏功してきたのだろうが、経営者から容疑者へ転落。その後、詐欺や法人税法違反などで起訴され、19年12月、懲役8年を求刑された。
 他方、山口記者はというと、
「特捜検察の捜査の過程で、顧問料200万円、そして家賃として200万円が齊藤から山口に毎月支払われていることがわかりました」
 と、社会部デスク。家賃とは先に触れた「ザ・キャピトルホテル東急」内の「レジデンス」使用料だ。広さは約239平方メートルになる。 
 改めて図面を見てみると、出入り口のある16階はゲストルームで中の階段を下りた15階がメインルームだ。北から西へ大きく開かれた窓からは日枝神社、国会議事堂。40畳のリビング、18畳の寝室、冷蔵庫や食洗機付キッチン、洗濯乾燥機が置かれたバスルーム。ハウスキーパーによる週2回の無料清掃、サロンにスパ&フィットネス。一介の記者が、スパコン会社顧問が、毎月家賃として200万円の支給を受ける真っ当な理由など、そうあるものではない。
「カネ集めの舞台装置ですよ。国家権力を睥睨するロケーション、安倍・麻生との蜜月を描いた山口自身の著書『総理』。これを武器に、“錬金術”に勤しんでいた様子が窺えます」(同) 
 総理ベッタリだからこそなせる業だったということになる。結果、前述の国からの100億円に加え、民間から200億円ほどを調達することに成功していたとされる。
「齊藤や山口は2人揃って、あるいは各自で、人脈を辿ってスパコンの売り込みに力を入れていた。1台4億とか8億とか。“開発資金はご心配なく”と齊藤は話していたよ。例えばスパコンは暗号通貨の“採掘”作業に使えたりするので、齊藤はそんなことを手掛けている会社にもプレゼンして回っていたね」
 とは、ベンチャー関係者。
 ベッタリ記者とベンチャー創業者との二人三脚は17年5月から暗転した。見果てぬ夢だったのか――。
 山口記者の“資金源”は、これだけではない。
菅長官が“山口にカネを払ってやって”
 以下は、菅長官の口添えで回ってきた顧問の役職について。
顧問委託契約】と題されたその書類には、あたたかく優しい文言が並んでいた。
・原則として月1回、意見交換を行なう
・顧問料として月額42万円を振り込む
・必要と認める範囲で交通費その他の経費を支払う

 総理ベッタリ山口敬之(ノリユキ)・元TBSワシントン支局長は、こんな契約で“雇用”されてもいる。
「山口に資金提供しているのは、東京の有楽町にあるNKBという会社です。ここは交通広告の代理店で、JRの中吊りなどを扱っています。オーナー兼会長は滝久雄と言って、飲食店検索サイトの『ぐるなび』を1996年に開設した人として有名です」 と、広告代理店関係者。 
 NKBの源流を辿れば、滝会長の父が創った交通文化事業株式会社に行き当たる。取締役には、五島慶太(東急総帥)や小林一三(阪急創業者)、加賀山之雄(国鉄第2代総裁)らが名を連ねていた会社で、滝会長は父親の死後、これを継承した。
「この滝会長と菅さんが仲良しなんです。山口がTBSを辞めた後に、菅さんが“山口にカネを払ってやってくれないか”と滝会長に依頼したそうです。具体的には月42万円で、実際に払っているのは横浜にあるNKBの子会社。本体の方が業績がよくないので、そうなったということですが、子会社の経営陣は不満を抱えていたようです。“会社と何の関係もない山口に、ちゃんとした人を1人雇える額をなんで払わなきゃいけないのか”と」
 山口記者がTBSを退社したのは16年5月。顧問契約はその年の11月に始まっている。
「NKB以外にも五つ程の会社が山口に小遣いを支払っていると聞いています。ただ、新潮の告発記事が17年の5月に出ると、“さすがにこれはヤバい”となって、支払いをストップした。一度も会社で見かけたことがないらしい山口に300万円くらいは流れてしまったわけで、経営陣はとにかく憤懣やるかたない様子だったようです」(同)
 山口記者は、今年2月1日、「レイプされた」と主張する伊藤詩織さんを相手取り、「名誉を毀損し、プライバシーを侵害した」として、1億3千万円の損害賠償を求めた。詩織さんは2017年9月、「支局長の立場に乗じ、就職斡旋をチラつかせ、レイプした」と、山口記者に1100万円の損害賠償を請求していたから、彼は「反訴」したことになる。 先の契約書は、その「山口反訴状」から図らずも捲(めく)れ出た内容である。要は、彼女の告発のお蔭で、月額42万円の企業など、顧問先を二つ失った。1億3000万円の請求額にその逸失利益も含まれるというわけだ。そこには菅義偉官房長官の関与が見え隠れする。

 ここで改めて、「事件」から係争に至る経緯を駆け足で振り返っておこう。
 15年4月3日、TBSのワシントン支局長だった山口記者が一時帰国した折、ニューヨークで知り合い、TBSに働き口を求めていた詩織さんと会食した。山口記者のホームグラウンドである東京・恵比寿で2軒目までハシゴしたところから意識を失った彼女は、その後タクシーに乗せられた。車中で彼女は嘔吐しつつも、タクシーは港区内のホテルへ。山口記者の部屋へ連れ込まれ、翌日未明、性行為の最中に目が覚めた。
 詩織さんの刑事告訴を受け、警視庁高輪署は捜査を開始。その年の6月、準強姦容疑での逮捕状を携えた高輪署の捜査員が、機上の人となっていた山口記者を逮捕すべく成田空港でスタンバイしていた。しかし、その直前に逮捕は中止された。それは、当時の警視庁刑事部長で現・警察庁ナンバー3の官房長・中村格(いたる)氏が、「(逮捕は必要ないと)私が決裁した」と本誌(「週刊新潮」)の取材に認めている通りである。中村氏は菅官房長官の秘書官を長らく務め、その絶大な信頼を得ており、総理ベッタリ記者の逮捕中止命令は官邸への忖度ではという疑問が、世の中に今もなお燠(おき)のように燻(くすぶ)っている。捜査を引き継いだ警視庁からの書類送検を受けた東京地検は、ほぼ1年後の16年7月に不起訴と判断。詩織さんは17年5月、検察審査会に審査申し立てを行なったものの、9月に「不起訴相当」の議決が出た。19年公開の映画「新聞記者」製作のきっかけはこの「準強姦逮捕状」握り潰し事件にある、と映画関係者は語っている。

美味しい政権とのベッタリ

 実際、山口反訴状では、詩織さんに準強姦被害を訴え続けられ、ジャーナリストとしての社会的生命を絶たれたなどとして営業損害1億円を挙げている。テレビ番組出演などの営業収入1400万円ほどに加え、顧問料が2社で約750万円あったのに、18年度は無収入に陥った。名誉回復して従前通りの収入を得るための時間を見積もって、約2千万円×5年=1億円の計算になるという。2社の顧問料だけでサラリーマンの平均年収を凌駕するほど、政権中枢とのベッタリはことに美味しい。
 先の滝会長は昨年、母校・東工大に30億円を寄付し、滝夫妻の名を冠した「Hisao & Hiroko Taki Plaza」が建設中だ。母校愛が高じ、背伸びをしたシワ寄せが子会社に回ったのだろうか。山口記者へのお小遣いについて滝会長に質すと、会社を通じ、
「伊藤詩織氏と山口敬之氏との間の民事裁判に関しまして、弊社は一切関係がありません」 と、答えにならない回答。「Hisao & Hiroko Taki Plaza」にその名が並ぶ、滝会長の妻・裕子(ひろこ)さんにも聞いてみると、
「ウチではねぇ、私が喋るくらいで主人は仕事のことは一切話さない人なんですね。(菅さんとの関係は)そんな5、6年なんて話じゃなくて、昔からの知り合いだと思います」 他ならぬ滝会長夫人の証言である。菅長官と会長の浅からぬラインは存在する。他方、長官と山口記者の関係については、山口記者がものした自身の礼賛本『総理』に、こんな件(くだり)がある。
「あの夜の山口君の電話がなければ、今日という日はなかった。ありがとう」
 安倍晋三氏が自民党総裁選に勝利した12年9月、菅氏から、こう謝辞を述べられたのだった。
それは、山口記者が「あの夜」に菅氏に電話を入れ、出馬を渋る安倍氏本人の口から聞き出した心境を伝えた結果だという。つまり、山口記者が今に至る「安倍一強」の生みの親とも言えるわけで、お小遣いの手配のため、長官が“犬馬の労”を取っても不思議ではなかろう。
 ある日の早朝、惰眠を貪る赤坂をスーツ姿の一団がことに足早にウォーキング中だ。胸板が厚く、見るからに屈強なSP2人を引き連れた菅長官を直撃した。
――おはようございます、17年の話で恐縮なんですけど……。
「いや、もういい」
――毎月、山口敬之さんは顧問料を支払ってもらって。それは、長官が滝会長に依頼をされた……という話だったんですが。
「ちょっと、今……」
――山口敬之さんからお願いされたんですか? 顧問料を支払えというのは? どういった経緯かだけでも。
「ちょっと、悪いけど、ちょっと。私、関与してないです」
――とはいえ、その……。
「それ以上言えない。関与してない」
 それ以降は、「プライベートですから、だめ」「だから答えているじゃない」と続き、「失礼だよ、私のプライベートなんだから!」と、“24時間365日稼働”をもって鳴る菅長官には残念な“激おこ”で終わった。先の代理店関係者に改めて聞くと、
「会社の事業内容とは関係ない新潮の記事で送金を止めたということは、会社にとって山口がいかに不要な人材だったかを物語っている。つまり、どうしても断れない特別な案件だったからと考えるのが自然。繰り返しますが、山口は一度も会社に来なかったようですし、『山口顧問』の存在など、ヒラ社員は知る由もないんです」
週刊新潮WEB取材班
2019年12月22日 掲載

感想
支える人は、その人の行動に賛同されているのでしょうか?
それとも大きな恩義があるのでしょうか?

オリンピックに出場するためには、スポンサーが必要です。
マイナーなスポーツではスポンサー獲得はとても苦労されています。

政治家にお金を渡して便宜を図ってもらうと、政治資金法違反です。
しかし、お金無しで便宜を図ってもらい、その政治家が引退したあと、顧問のような役職で多額の顧問料を払っても違反になりません。
そういう政治家も多いでしょうね。

荻上チキ氏、「サンモニ」で伊藤詩織さんが勝訴した「性暴力裁判」に「TBSは当事者になっているのでしっかりと調査、再発防止、場合によっては謝罪対応も必要になる」 

2019-12-22 12:20:20 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/nation/20191222-134-OHT1T50052.html?from=gootop#cxrecs_s 2019/12/22 (スポーツ報知)
 22日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)で、ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者・山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判で、東京地裁が「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じたことを伝えた。
 スタジオでコメンテーターの評論家の荻上チキ氏は、今回の判決を受け今後の高裁の判断、性的合意の重要さがもっと発信されるべきだなどと注目点をあげた上で「就職活動中の女性に対して、酒の席に個人的に呼び出してホテルに連れて出すというのは、就活セクハラと最近言われているようなものの典型事例になります」と指摘した。
 その上で「TBSは当事者になっているので、ここはしっかりと調査、再発防止、場合によっては謝罪対応も必要になるでしょう」と述べた。
 さらに「今回の特殊性でいうならば、一回出された逮捕状が取りやめになるケースもあります。これは国の調査もしっかり行われるべきだと思います」とコメントしていた。

感想
山口氏の問題の他に、一度出た逮捕状が取りやめになったことの追及が弱いです。
取りやめを指示した人は安倍首相により出世しています。

ドイツでナチスに協力した大学の教授が学長など出世しました。
おかしくても、権力に組する人はどうしても出てきます。
それを正すのは、国民一人ひとりなのですが。

ナチスのやることに、抗議した学生、白いバラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/白いバラ ウイキペディアより
白いバラ(しろいバラ、Die Weiße Rose)は、第二次世界大戦中のドイツにおいて行われた非暴力主義の反ナチ運動。ミュンヘンの大学生であったメンバーは1942年から1943年にかけて6種類のビラを作成した。その後グループはゲシュタポにより逮捕され、首謀者とされるハンス・ショルほか5名がギロチンで処刑されたため、7種類目の印刷がおこなわれることはなかった。彼らの活動を描いた映画が戦後何度かドイツで作られ、反ナチ抵抗運動として、国際的に知られている。

ショル兄妹を取り押さえた大学職員のヤーコプ・シュミットは、3,000マルクの報奨金を与えられて昇任していたが、ドイツの敗戦後はアメリカ軍に逮捕されて5年の刑を受け、公職から追放された。シュミットは服役中に「職務を果たしただけだ」と主張して恩赦を2回嘆願したが認められず、刑期を終えて1951年に出所した。

政治家のトップからの指示であっても、人道に反することに従うことは罪になります。
ヤーコブ・シュミットになるかならないか、まさに問われているのです。

TBSの見識が問われています。
萩上チキさんがまた番組に呼ばれますことを願います。

松本人志、「性暴力裁判」で敗訴の元TBS記者の山口氏に「控訴して逆転で勝ったところでカッコよくないですよね」 "相手が納得しないセックスをしていること自体が人として問題”

2019-12-22 11:44:04 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/20191222-134-OHT1T50057.html?from=gootop#cxrecs_s 2019/12/22(スポーツ報知)
 22日放送の「ワイドナショー」(日曜・前10時)でジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が元TBS記者・山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判で、東京地裁が「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じたことを伝えた。
 「ダウンタウン」の松本人志は密室のことだから分からないとした上で「間違いなく言えることは、女性の方が後日、納得してない、思い出すのが嫌になるということだけは間違いないですよね。そうなると、男は謝るしかないんですよね」とコメントした。
 その上で山口氏は即日控訴したが「控訴して逆転で勝ったところで山口さんカッコよくないですよね」と指摘していた。

感想
相手が納得されていないセックスをしていることが、人として問題です。
ましてや相手の意識がない状態でセックスしているのは、これはもう動物の性交渉にも劣るかもしれません。
山口氏は理性が、下半身をコントールできなかったというか、下半身に理性までもがコントロールされてしまっている男性だということなのでしょう。

男性としてやはり女性が納得して、かつ幸せを感じるセックスに努めたいものです。
幸せなセックスは幸せホルモンと言われているセロトニンやオキシトシンを出します。
詩織さんは恐怖時に出るホルモン、コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンが出ていたと思われます。

女性を悲しませてどんな幸せがあるのでしょうか?
下半身が暴走しそうになったら、オナニーでもして沈めるなどのことができなかったのでしょうか?
山口氏はその後もいくらでもチャンスがありましたが、それを行う理性も十分でなかったのでしょう。安倍首相のお友だちだから何とでもできるとの驕りがあったのでしょうか?

「私は私のままで生きることにした」キム・スヒョン著 ”周りの目よりも自分の心の目を大切にして生きる”

2019-12-22 02:33:02 | 本の紹介
・はじめに
 私はいつも「理由」を気にしながら生きていた。
 学校で先生の話に「なぜ?」と必ず聞き返す、
 そんな子どもだった。
 理由が気になるから聞いているだけなのに、
 「あなたは反抗的よ」と言われた。
 「いちいち理由を聞かないで」「なぜ口答えするの?」と
 言われてばかりでつらかった。

 そんな子ども時代を過ごして大人になると、
 ふと自分のことが、とてもみじめで、無力な人間に思えた。
 何から何まで中途半端、年齢も、経歴も、実力も・・・。
 お金もなく、先行きも不安な、中途半端な人間になっていた。
 どうしてこうなってしまったのだろう?

 専攻を間違えたのか。
 大学でもっと勉強すればよかったのか。
 我慢して仕事にしがみついていればよかったのか。
 いくら考えても、何がダメだったのかわからない。

 もちろん、これまで生きてきたなかで
 失敗や迷いが全然なかったわけではない。
 でも、それはささいなこと。
 失敗というより、試行錯誤と言ったほうがいい。

 何も間違えていないのに、どうしてみじめになるのだろう?
 子どものときに先生に質問したように、
 その理由が知りたくなった。

 だから、私は本をたくさん読んだ。
 読書が好きだからではなく、
 本当の理由を知りたかったから。
 なぜ、私はみじめだと感じるのか。
 なぜ、私は不完全なのか。
 なぜ、私は何者でもないのか。

 そして、少しずつわかってきたのは、
 「世間から価値のない人間だと言われても、
 私は自分を大切にして、
 自分らしく堂々と生きていけばいい」ということ。
 この本は、私がなぜ自分をみじめだと思ったのか、
 そして、何が私をみじめにさせたのか、その疑問への答え。

 これまでに何冊か本を書いて
 少しは読者の心を温め、
 ホッとさせられたのではないかと思う。
 でも、あなたの心にもっと不覚届くような
 力強いエールを送りたい。

 冷たい世の中で、
 何も間違っていない自分を責めている
 私と同じようなみんなに、こう伝えたい。

 あなたは何も間違ってないよ。

 あなたらしく、胸を張って生きていけばいいんだよ。 

・本の構成
1)自分を大切にしながら生きていくためのTo do list
2)自分らしく生きていくためのTo do list
3)不安にとらわれないためのTo do list
4)共に生きていくためのTo do list
5)よりよい世界にするためのTo do list
6)いい人生、そして意味のある人生のためのTo do list
7)自分を大切にしながら生きていくためのTo do list

・退職したら二度と会うこともない上司。
たまたま顔を合わせた、どうでもいい親戚。
笑い声がイラつく、くだらない女性。
裏で悪知恵をたくらむ、狐のような同期の同僚。
あなたの人生にとって何の意味もない、そんな人たちに
感情の無駄づかいをするのはもうやめよう。

・臨床心理学のナサニエル・ブランデンは健全な自尊心もつために必要なこと
1)「自己有能感」
2)「自己尊重感」

・心理学者ノジェームズ・マーシア
アイデンティティの達成段階を4つに分類している。
1)達成
2)モラトリアム
3)早期完了;社会的な価値観をそのまま受け入れ、順応する段階のこと
4)拡散
研究によると、74%もの韓国人が、アイデンティティの段階でも下から二番目の「早期完了」に当てはまる。
儒教では、社会が求める人間像に自分を合わせることが、美しい人生だと考えられていた。

・誰かの期待に応えようとしてはいけない

・世の中が決めた正解に屈してはいけない

・イギリスのジャーナリスト、ダニエル・チェーダーによると、韓国は、教育、名誉、ルックス、職業的な成功といった分野で達成不可能な高い基準を定め、それに画一的に合わせるよう、大きなプレッシャーを課している国だという。
そして、達成不可能な目標を要求する韓国のことを「不可能の国(The impossible country)」とチューダーは語る。

・自分で選択すること
人生とは、「B(Birth=誕生)」と「D(Death=死)」のあいだの「C(Choice=選択)」のこと。ある哲学者が語ったこの言葉のように、いつ、どんな選択をするのかが、私たちの人生を決定する。

・臨床心理学者のナサニエル・ブランデンによると、自分が大なった洗濯は心の深い場所に蓄積され、その蓄積を自尊心と呼ぶ。
つまり、自分の人生における選択が集まって自尊心が形づくられる。・・・
だから、もしあなたの隣の部屋に諸葛孔明が住んでいたとしても、自分の決定権をゆだねてはいけない。

・分析心理学の創始者、カール・ダスタフ・ユングは、自分では認めたくない性格を「影(シャドー)」と名付け、影は誰にでもあると主張した。ユングによると、影を完全に取り除くことはできない。健康な心を保つには、影とうまく付き合う必要がある。

・私たちにできる最善のことは、今、この瞬間を忠実に生きることだけ。

・プラトン
政治から目を背けることの最大の代償は、最も俗悪な人間たちに支配されることだ。

・自分の幸せに関心をもつ
私は一時期、「不幸手帳」というものをつくっていた。憂鬱で絶望的な気分のときに、その感情を書き留めておき、気分がよくなったときに読み返す。すると、自分がどれほど非合法的な考えをもち、極端な見方をしていたのかがわかった。

ところが、何度も書いていると、自分があまりにも不幸な人間のような気がしてきた。そこで手帳の使い道を変えて、「幸福手帳」をつくり、憂鬱が消えたときと、幸せを感じるときを、手帳に記録することにした。

そうやって手帳に記録していると、私という人間がいつ幸せを感じるのかがわかり、憂鬱な時間がすぐに過ぎることもわかった。

・おわりに
 大人になってみると、この世の中は冷酷な場所だと知った。
 不条理なことばかりで、人々は必要もないのにお互いのあいだに線を引き、暇さえあれば差別と蔑視を楽しんでいる。
 お金を稼ぐには、自分の感情から目を背けないといけない。
 社会のセーフティネットは目が粗いので、いつも不安になる。

 この冷酷な社会のなかで、私はみじめになりたくなかった。
 かといって、冷酷な人間にもなりたくなかった。

 では、どうやって生きていけばいいのか。
 私は多くの疑問を抱いた。
 生きていくうえで、何が恥ずかしいのか。
 心のいちばん奥底にある劣等感の原因は何か。
 人を差別したり侮辱したりして、いったい何が得られるのか。
 多くの人が不幸なのはなぜか。

 その答えを求めるうちに、個人の不幸と不安の多くは、自分の内面から発生する化学反応ではなく、
 社会と他者との関係のなかで起こるものだという結論に至った。
 生活の不安の他にも、
 人に対する不信、侮辱、競争主義、差別が空気中にただよっていて、息を吸うたびに私たちの身体に侵入してくる。
 だから私たちは、恥ずかしがる必要のないことに恥を覚え、侮辱されたら委縮し、
 バカにされないように神経をとがらせて警戒しなくてはならない。

 その緊張のなかで、何の問題もない自分を責めて、生存の問題を解決するより先に気力を失ってしまう。
 本書を通じて私は、そんな必要はないと言いたかった。
 孤独と寂しさのなかに取り残された人たちに、
 「胸を張っていいんだよ」とエールを送るとともに、今も人間的な暮らしを願う人たちがいることを伝えたかった。

 冷酷な社会で人間性を失わずに生きていくために、
 私たちは自分自身にもっと目を向けたほうがいい。
 不当や侮辱や不安に対して、堂々と立ち向かったほうがいい。
 そして、自分と他者のために、
 よりよい社会のために、
 自分の役割を果たそう。

 ごく普通の人間が、
 自分が自分であることをうらむことなく、
 冷たい視線に耐え抜いて、
 ありのままの自分として生きていくために。

 あなたが少しでも自由になれたら、うれしい。
 今日もそれぞれの人生を生きていく。
 私たちに、健闘を祈る。

感想
https://ja.wikipedia.org/wiki/国の自殺率順リスト
人口10万人中の自殺率 (ウイキペディアより)

2016年  全体 男性 女性
ロシア  31.0 55.9 9.4
韓国   26.9 38.4 15.4
日本   18.5 26.0 11.4
アメリカ 15.3 23.6  7.2
イギリス 8.9 13.5 4.4

日本の自殺率が高いですが、韓国はさらに高いです。

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/17/dl/2-3.pdf
諸外国における自殺の現状

:若年層の自殺死亡率(最新統計年5)

日本の若者も苦しんでいます。
韓国の若者も苦しんでいるようです。

著者は苦しんでいる若者に少しでも幸せに生きるヒントを与えたい気持ちで、自分が苦しんで学んだ経験や考え方を紹介しています。

人は自分で自分を苦しめているところがあります。
人と比較して苦しむ。
親の社会の期待に苦しむ。
もっと自分を大切にして欲しい。
著者自身がたくさんの本を読んで学んで気づいたことの紹介でもあります。

この本は韓国社会、韓国の若者の状況を知ることにもなります。
考え方は日本の若者、全ての人にヒントを与えてくれるように思いました。