平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒16 「ロスト~真相喪失」~外国人労働者問題。社会問題を扱ったがミステリーとしてはイマイチ

2018年03月01日 | 推理・サスペンスドラマ
 外国人労働者問題のエピソードだった。

 総理大臣の安倍晋三氏は経済界の要請で、安価な労働力(=外国人労働者)を入れたくてしょうがない。
 しかし、もうひとつの支持基盤である保守層は移民などに反対。
 そこで出て来たのが、
〝一億総活躍社会〟であり、
〝裁量労働制〟
 外国人労働者のように、国民に低賃金でもっと働いてもらおうというわけだ。

 裁量労働制って、反対派の方が言っているように〝定額働かせ放題〟の法案ですからね。
 12時間働いても9時間分の給料。
 経営側としては払うべき残業代を削減できるので、こんなに美味しい制度はない。
 これが通れば、外国人労働者をそんなに入れなくて済む。
 安倍晋三氏にしてみれば、経済界と保守層、両方にいい顔ができるというわけだ。

 幸い、今回は野党の奮闘で〝裁量労働制〟は見送られることになったみたいだけど。
 ……………

 さて、話が逸れてしまったが、今回のエピソード、ミステリーとしてはイマイチ。

 以下、ネタバレ。


 まず、警務部通訳センターの西村欣也(矢野浩二)の動機が取ってつけた感じ。
 シャオリー(森迫永依)が実は妹?
 ロストイントランスレーション(=翻訳を誤魔化した)のは妹を守るため?
 ちょっと強引すぎる。

 殺人を行なった犯人の動機もなぁ……。
 確かにそういう前振りはあるんだけど、だったらすぐに2億5千万の一部を分け与えればよかったのに。
 それとも彼は2億5千万を横取りして、自分だけのものにしようとしたのか?

 外国人労働者に頼らなければ成り立たなくなった現在の日本経済。
 冠城(反町隆史)が言っていたように、これが〝グローバル〟ってことなんだろうけど、いろいろひずみが出て来ている。


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