かぜふけば たえずなみこす いそなれや わがころもでの かわくときなき
風吹けば たえず波越す 磯なれや わが衣手の かわくときなき
私の袂は、風が吹けば絶えず波が越してくる磯であるかのように、涙に濡れて乾くときがない。
この歌は伊勢物語の第108段に、「むかし、女、人の心を怨みて」として採録されており、伊勢物語の作者が貫之ではないかとの説はこうしたところからもきているでしょうか。なお、伊勢物語の方では、第二句・第三句は「とはになみこす いはなれや」とされています。
かぜふけば たえずなみこす いそなれや わがころもでの かわくときなき
風吹けば たえず波越す 磯なれや わが衣手の かわくときなき
私の袂は、風が吹けば絶えず波が越してくる磯であるかのように、涙に濡れて乾くときがない。
この歌は伊勢物語の第108段に、「むかし、女、人の心を怨みて」として採録されており、伊勢物語の作者が貫之ではないかとの説はこうしたところからもきているでしょうか。なお、伊勢物語の方では、第二句・第三句は「とはになみこす いはなれや」とされています。