しらたまと みえしなみだも としふれば からくれなゐに なりぬべらなり
白玉と 見えし涙も 年ふれば 唐紅に なりぬべらなり
白玉のように見えた涙も、年月を経て恋の悲しみを重ねると、唐紅の血の涙となってしまいそうだ。
藤原行成(ふじわら の ゆきなり)筆と伝えられる古筆切には、「年ごろ、文つかはす人の、つれなくのみあるに」との詞書が付されているそうです。
この歌は、古今和歌集(巻第十二「恋歌二」 第599番)に入集しており、そちらでは第五句が「うつろひにけり」とされています。
しらたまと みえしなみだも としふれば からくれなゐに なりぬべらなり
白玉と 見えし涙も 年ふれば 唐紅に なりぬべらなり
白玉のように見えた涙も、年月を経て恋の悲しみを重ねると、唐紅の血の涙となってしまいそうだ。
藤原行成(ふじわら の ゆきなり)筆と伝えられる古筆切には、「年ごろ、文つかはす人の、つれなくのみあるに」との詞書が付されているそうです。
この歌は、古今和歌集(巻第十二「恋歌二」 第599番)に入集しており、そちらでは第五句が「うつろひにけり」とされています。