ありがたいことに新年早々キスがたくさん釣れたので、中くらい~小さいのは全てフライにし、大きいのを8尾(家族4人×2尾ずつ)干物(一夜干し)にしてみました。
キスの干物は以前ご紹介したこの本に載っていて、美味そうだなぁと思っていたのですが、今回は釣りから帰ってきてふと思いつき、フライ用とは別に捌いてみました。それが上の写真。
キスは鱗が多いのでまずそれを丁寧に落としてから、頭を落として内臓とエラを引っ張り出し、背開きにします。ここでも昨年買った小出刃が大活躍。特に、内臓を囲んでいた部分の小骨や膜を削ぐのに、5寸の出刃ではいつも難儀していましたが、小出刃を使えば表の皮1枚残して綺麗にすき取ることが出来ます。小物釣り好きとしてはもっと早くに買っておくべきでした。
大活躍と言えば、これも昨年買ったささら。開きにした身にあまり水は掛けたくないのですが、中骨に残った血あいを丁寧に落とした方が味が良かろうと、なるべく身に水を掛けないように水道の蛇口から水を落としながらこのささらを使います。上の写真の通り、見違えるように綺麗になりました。
さて、ここまで終わったら、キッチンペーパーで水分を一旦しっかり拭き取ります。
次に用意するのは、身を漬け込む塩水。今回は水1リットル(1,000cc)に対して、塩を50グラム。これに1時間漬けました。時間が来たら、またまたキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取って、干し網に並べます。そのまま2階のベランダの物干し竿に引っ掛けたのが夜の9時頃。そして翌朝6時頃、陽が昇る前に取り込みました。
干し上がったものを写真に撮る前に家人が朝食の用意を始めてこの干物も焼いてしまったのですが、焼き上がったのがこちら。
焼きたてを食べてみましたが、塩加減も上々。身はホクホク、サクサクしていて、とても美味しいです。醤油を少しだけ垂らすと、淡泊な味ながらほんのり甘みもあって、ご飯によく合います。中骨はそのまま食べるには少し硬すぎましたが、骨まで食べれるようにカリカリに焼くと、焼き過ぎて身の方がパサパサになりそうな気がしたので、これはこれで良しとします。
という訳で、初めて作ってみたキスの干物ですが、冬のこの寒くて乾燥した時期にしか作れませんし、家族にも好評でした。これからは冬の定番になりそうな予感です
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