1/2 キス

今年の初釣り、キスに行ってきました。

本当は初釣りは1/9にカワハギでと思っていたのですが、この休み中はお天気も良さそうだしどこか行けるところがないかなぁとあちこちの船宿の釣果情報をチェックしていると、東京湾のキスが好調だというのを知りました。

この時期にキス？と思ったのは私だけではないと思うのですが、「落ちギス」と言って、この時期深場に落ちるキスを狙うのだそうです。この船宿の名前は以前から知っていましたし、なかなか良い船宿だという評判も聞いていたので、おっかなびっくり行ってきました。

上の写真は今朝、出船前の船着場から見た東の空。雲ひとつない快晴です。

場所が分かりにくいと思って早めに家を出たこともあって、船宿に着くと一番乗り。北の風予報でしたから右舷が暖かいと見て、右舷のトモに陣取ります。



今日の相棒は、久々に登場のこの竹竿。



因みにリールは、私が東京に来て初めてルアーの釣りをやる時に買ったもの。今はもう廃盤だと思うのですが、シマノのエアレックス、4000番。これで数え切れないほどシーバス（陸っぱりではなく、乗合船）を釣りましたし、初めてシイラを釣ったのもこのリールです。キズだらけでボロボロですが、ベアリングを入れ替えたりマメにメンテしてきたので、今でも立派な現役です。最近はキスとアナゴでしか使っていませんが、このリールは決して捨てられません。

さて、今日の釣り場は横浜から少し南に下がったところ、小柴沖。今まで東京湾のキスは中の瀬でしかやったことがなかったので、この海域は新鮮です。朝の移動中、ふと気付くと正面に富士山が見えています。



稜線がとても綺麗です。何だか随分近くに見えましたが、今日はずっとこの富士山を見ながらの釣りでした。

小柴沖は水深が40メートル前後。浅場のキスは、軽くキャストして広く探るイメージがありますが、この水深でしかも潮が流れていると、殆ど胴付きの仕掛けを扱っているようなイメージです。

記念すべき2010年の初獲物がこちら。



大きさは19センチ。特大ではありませんが、食べ頃の、いいサイズです。

始めのうちは勝手が分からず、仕掛けを底に置きっぱなしにしてトラギス４連発とかやらかしたのですが、そのうち仕掛けの動かし方が何となく分かってきました。

今日は特に後半、潮が流れず、同船の常連の方に伺うと「いつもはこんなもんじゃない」とのこと。私の釣果は18尾。船中トップは43尾と到底及びませんが、家族で食べる分には十分。負け惜しみでも何でもなく、良い釣りが出来ました。

今日は風もほとんどなく、海はベタ凪。終始陽が差して、重ね着していたフリースを脱いでちょうど良いほどの陽気。



陸に戻って、大きそうなものを選んでクーラーの上に並べてみました。



ちょっと見にくいですが、一番下のが一番大きく、ちょうど20センチ。

ところで、今日は和竿を使っておられる方が何人も居たのですが、そのなかで私の左隣に居られた方が多分竿頭だったと思います。この方、どの場に入っても、必ずと言っていいほど最初にキスを掛けるのです。途中、あまりにもよく釣られるので、失礼ながらその技を盗ませて頂こうと、横目でじっくり観察していました。

仕掛けを投入し、底を取って、軽く誘い。聞き上げて、そして掛ける。それが何ともテンポ良く繰り返されるのですが、釣りのリズムとでも言うのでしょうか、キス釣りのスタイルが完成しています。私はこれまで、キス釣りというのは割とeasyな印象があったのですが、とんでもない。今日初めて落ちギスをやってみて、その奥深さに改めて気付かされました。もっと謙虚にならないといけないですねぇ・・・

ともあれ、今年の最初の釣りでこういう気持ちになったのも何かのチャンスでしょう。今年も色々な釣りに行くでしょうが、常に素直で謙虚な気持ちを忘れずにいたいと改めて思います。今年も良い釣りが出来ることを祈るばかりです