Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

いかなごのくぎ煮

2008年12月23日 | 食べ物

昨日は某所で友だちと晩飯を食ったのですが、その待ち合わせの前に買い物をしていた時、ひょんなことから関西の春の風物詩、いかなごのくぎ煮をゲットしました。

もともとはとあるデパ地下に焼きあなごを買いに行ったのですが、そこは珍しく年中いつでも焼きあなごを売っていて、多分関西の店だろうと思ってはいたのですが、昨日売場のおばちゃんと話をしているうちに何だか意気投合し、帰り際に「これ、お歳暮に持っていって」といかなごのくぎ煮を1パック頂いたのでした。

関西、特に私の地元で焼きあなごと言えば明石の大善、加古川の下村が有名ですが、いずれもこのデパ地下のお店(有)カネシンと同族だとか。しかも、私が子供の頃からよく買いに行った明石の大善は倒産したと聞いて、何だかとても悲しくなりました。

東京ではあなごは煮るものと相場が決まっているようですが、関西では圧倒的に焼きものとして食します。焼きあなごの入っていない巻き寿司やちらし寿司は考えられませんし、茶碗蒸しに入れたり丼にしたり、私の地元では無くてはならない食べ物です。

それと同じく、春先から市場に出回るいかなごは、それぞれに家の味付けがあって、これだけでご飯が何膳も食べられるくらい、言わば関西人の懐かしいソウルフードです。

私は明石の生まれですが、明石には「魚の棚」(地元の人は親しみを込めて「うおんたな」と呼びます)という魚を扱う店が多く並んだ商店街があって、私が子供の頃は、トロ箱からタコが脱走して往来を這っていたりしたものですが、そこで春になるといかなごをバケツ単位で買ってきて、ばあちゃんが家でコトコトくぎ煮を作ってくれました。たくさん作っても保存がきくので、年中食卓に上っていたような気がします。

思いもよらず懐かしいものをゲットして、早速今日の朝ご飯に頂きました。味は甘すぎず、ほどよく醤油が効いていて、これぞ「日本人に生まれてよかった!」と思えるほど(ちょっとオーバーか・・・)。何はなくともこれだけあれば、私ならご飯3膳は行けます。東京で買うと高いですが、何やら懐かしい味を思い出してしまったので、無くなったらまた買いに行ってしまいそうな予感です

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2 コメント

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コレですか! (かっしー)
2008-12-23 23:57:31
花子さんへ

無事帰れましたか?(笑)
美味しく楽しい夜をありがとうございました。

いかなごは美味しそうに炊けてますねぇ。
今度こっそり買いに行っちゃおっとwww
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かっしーさん (魚花)
2008-12-24 00:27:38
昨日はありがとうございました。
おかげさまで乗り過ごすこともなく無事帰宅しました

いかなごは本来は春先のものですが、
この店ではいつも売っているような気がします。
今度ご一緒する時は事前に買っときます
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