神保町に釣り関係の古書を多く扱っている店があると知り、週末の休みに行ってきました。場所は神保町の交差点近く、神田古書センターの3階にあります。
エレベーターで3階に上がると、いきなり本、また本の山。しかも、そこは目指す鳥海書房ではなく別のお店。変だなぁと思っていると、このまま店をの中を通り過ぎて奥へ行くのだとか。なるほど、ありました、鳥海書房。
釣り関係の本が纏まっておいてあるところはすぐに分かりました。お目当ては随筆。先日の随筆集で、読んで面白かった作家の名前は頭に入っています。棚に並んでいる本を見ていくと、かなり充実していることが分かります。但しその値段は、学生時代の京都の古書店での感覚からすると(と言っても、もう20年も前のことですから当てにはならないのですが)ちょっと高い気がしました。
とは言え、御察しの通り、こんな宝の山に当たって手ぶらで帰る訳もなく、仕入れてきたのがこの3冊。
佐藤垢石『垢石釣游記』
西園寺公一『釣り六十年』
畑正憲『ムツゴロウの大漁旗』
こういう本を通勤電車の中で読む気にはなりませんから、平日の夜、仕事から帰り、風呂も御飯も終わって寝る前のひと時、少しずつ頁をめくっています。その予感はありましたが、3冊とも、どこから読んでもこれがめっぽう面白い。(因みに、2冊目の『釣り六十年』は文泉堂のご主人から教えて頂いたもの。)勿体なくてなかなか読み進めないでいます。
鳥海書房は近くに2号店もあるようなので、今度また改めてゆっくり訪れてみたいと思います。
3冊とも楽しく読みました。
彼らの魚に関する著作は、ほぼ残りなく
読んだように思います。
しかし、今、書棚にあるのは、
西園寺2点、垢石2、畑0です。
ご存知だと思いますが、
やや斜めからの視点に魅力を感じる
人がいました。
彼の名は山本素石
釣りについては大上段から、
他の作品は、すっとぼけた見地から
記述しています。
なんとなく,惹かれます。
文泉
たしか1ヶ月ほど前に行ったときは整理整頓(アレでです)されていて非常に驚きました。
その前までは崩れそうな本の中から安い釣り本や植物の本、嫁の場合は猫の本を探すのが楽しかったのですが。
そうそう、別館の鳥海書房も面白い本が多いですよ。
古書に分類されるような釣本や動物や植物の本が多いので、どちらかというと私はあちらの鳥海さんのほうが好きかもしれません。
神保町のハズレにありますけど今度、是非行ってみてください。
本棚の前で随分迷ったのですが、こういう時の直観は、
完璧に当たるか完璧に外れるかのどちらかなので、
自分の直感を信じて選びました。
今のところ、3冊ともアタリです。
山本素石は、件の随筆選にテンカラのことを書いた随筆があり、
素直ななかにユーモアの混じった筆致が印象に残ってみます。
近いうちに再訪すると思うので、その時また探してみます。
釣り関係の本をネットで検索している時に、この書店の目録に行き着いたのですが、
実際に店に行った第一印象は、「まぁ、なんて本の整理が悪いんだろう」というもの。
アレでも整理整頓されていたのですね(笑)
この時はお腹が空いて早くご飯を食べに行きたかったので別館には行かなかったのですが、
今度は是非別館にも行ってみます。