E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cats Prowl at Night(1943年)読了(邦題『猫は夜中に散歩する』)。
Cool & Lam シリーズの第8作。今回もラム君は不在、但し前作と違って手紙での登場もなく、バーサ・クール女史が一人で奮闘する。
このバーサ女史。恐らく探偵としてはあまり器用ではないのだろう、尾行を頼まれたらまんまと巻かれ、証拠の品をくすねたり遺留品をこっそり触ってはセラーズ刑事に叱られる。そうしてどんどんヤバイ状況に陥り、まさに絶体絶命。それでも持ち前の観察眼と肝っ玉で、ついには難局を突破する。
冷静沈着でミスをしないラム君も爽快だが、バーサ女史の人間味溢れるドタバタ劇も面白い。前作から続けて登場のセラーズ刑事は、これから常連になるのかな・・・
A. A. Fair, a.k.a. E. S. Gardner,
Cats Prowl at Night
(Kindle)
適切なことなのだろうなぁと安心して見てられるのですが、
バーサ女史がやっていることは「大丈夫かぁ?」と思うことばかり。
事実そうしてヤバイ方向にばかり向かっていくのですが、
そこはセラーズ刑事がいい役どころになっていて、
うまく収まるように出来ています。
これはこれでなかなか面白かったですよ。
読んだ記憶が残念ながら残っていませんでした。
多分 20歳程度の能力でおばあちゃん女史を
対象外としたように思われたようだったのでは
ないでしょうか
文泉拝